2019年7月30日 更新

ラポール形成の意味とは?恋愛でラポール形成が生かせる?

「ラポール形成」という言葉を聞いたことはありますか。人間関係で「ラポール形成」ができるようになると、仕事も恋愛もうまくいくようになると言われます。医療や介護、教育や家庭の現場でも有効な手法です。ラポール形成の意味や活かせる場面、メリットや方法などを解説します。

目次

ラポール形成とは?

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「ラポール形成」という言葉を聞いたことはありますか。人間関係で「ラポール形成」ができるようになると、仕事も恋愛もうまくいくようになると言われます。医療や介護、教育や家庭の現場でも有効な手法です。

では「ラポール形成」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。ラポール形成の重要性や、活かせる場面、メリットや方法などを解説するにあたり、まずはその意味から探っていくことにしましょう。

なお、恋愛も仕事がうまくいかない時は「ラポール形成」を意識するだけが解決方法だというわけではありません。関心のある人は、ぜひこちらの記事も参考にして下さい。

ラポールの意味と語源

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「ラポール形成」は、元々はカウンセリング等の心理療法の分野で使われていた言葉です。患者と先生といったような、クライアントとの関係性のことを示す言葉です。

お互いに信頼関係ができて、一緒にいて安心できるような関係性ができると「ラポールが形成された」ということになります。「ラポール」の語源はフランス語で「架け橋」を意味しています。つまり、双方の架け橋を少しでも強固なものにしていくことで、安心と信頼の関係をつくっていこうとする考え方だと言えます。

ラポール形成は医療の場でも重要

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ラポール形成は、特に医療の場でも効果を発揮します。例えば目の前にいる医者が信頼できない場合を考えてみて下さい。そんな人に対して自分の病気についての相談をしたいと思うでしょうか。

しかし、昔からの顔なじみで信頼できる医者だったり、笑顔で出迎えてくれて、患者の痛みを少しでもくみ取ろうとする医者であれば、安心して相談をしたくなるのではないでしょうか。医者と患者の間に強固な架け橋ができていなければ、患者は自らのことを語りたがらないはずです。

ラポール形成とは、患者と先生との関係性をより良いものにすることです。医療の場では、とても重要な要素だと言えます。

ラポール形成ができていると何が違う?

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ラポール形成について、意味や語源を見てきました。元々は心理療法で使われた概念で、2人の間の信頼関係を強くしたり、一緒にいて安心できるような関係性の構築を目指す言葉です。

医療の現場においても重要な要素であることは既にご紹介した通りですが、ラポール形成ができていると仕事や恋愛もうまくいくようになると言われています。ラポール形成ができている何が違ってくるのでしょうか。その違いについて、4つの特徴を解説します。

話を肯定的に聞いてもらえる

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ラポール形成によって生まれる変化の1つ目は「話を肯定的に聞いてもらえる」ようになるということです。ラポール形成ができていると、その2人の関係性は強固なものになります。一緒にいて安心を覚えるような雰囲気になるのです。

会話をしていても相手への不信が無いという関係性です。安心しながら信頼して話を聞いてくれるため、変に疑われることもなくなります。その結果、話を肯定的に受け止めてくれるようになるのです。短い時間の説明であっても、意図が充分に伝わるようになると言われています。

相手の本音が聞き出せる

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ラポール形成によって生まれる変化の2つ目は「相手の本音が聞き出せる」ようになるということです。1つ目の変化として「話を肯定的に聞いてもらえる」という現象が起きるわけですが、その結果、安心して話してもらえるという現象も起きるようになります。つまり本音で語ってくれるようになるわけです。

なぜ本音で語ってくれるようになるかというと、相手を信頼しているからです。人は相手のことが信頼できなければ、本音よりも建前を優先するものです。しかし相手に全幅の信頼を寄せていれば、人はついつい本音を話してしまうものではないでしょうか。

気持ちのすれ違いが起こりにくい

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ラポール形成によって生まれる変化の3つ目は「気持ちのすれ違いが起こりにくい」ということです。これは1つ目に紹介した「話を肯定的に聞いてもらえる」ということと、2つ目に紹介した「本音を話してもらえる」ということの結果とも言えるでしょう。

どういうことかと言うと「本音で話して、本音で聞ける」という関係性ができているのです。相手に対する疑いもなければ遠慮もありません。話したいことは心おきなく話せるし、聞きたいことは何でも聞けるという関係です。相手のことがしっかり把握できるので、気持ちのすれ違いが起こりにくいのです。

相手の不安感が軽減される

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ラポール形成によって生まれる変化の4つ目は「相手の不安感が軽減される」ということです。前述の通り「ラポール形成」という言葉は、カウンセリングなどの心理療法で使われ始めました。カウンセリングで重要なのは、カウンセラーと患者との間の信頼関係です。

本当の意味でカウンセリングを行うには、相手の不安を取り除くことが不可欠です。患者は、心の奥にある思いや、誰にも打ち明けられずにいるような悩みを伝えることになります。「この人であれば、伝えても良さそうだ」と思ってくれなければ、会話すら始まりません。

そのためには、あらゆる不安を払拭する必要があります。ラポール形成によって、相手の不安感を軽減することができるのです。

ラポール形成が活かせる場面

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ラポール形成の意味や、ラポール形成によって生まれる変化について解説してきました。ラポール形成は相手との関係性を強固にするものです。

話を肯定的に聞いてもらえるようになり、相手の本音が聞き出せるようになり、気持ちのすれ違いが起こりにくくなるわけです。相手の不安感が軽減されるという効果ももっています。では具体的には、どのような場面でラポール形成が威力を発揮するのでしょうか。ここでは6つの場面を取り上げてみます。

医療現場

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