2019年7月30日 更新

ラポール形成の意味とは?恋愛でラポール形成が生かせる?

「ラポール形成」という言葉を聞いたことはありますか。人間関係で「ラポール形成」ができるようになると、仕事も恋愛もうまくいくようになると言われます。医療や介護、教育や家庭の現場でも有効な手法です。ラポール形成の意味や活かせる場面、メリットや方法などを解説します。

目次

ラポール形成が活かせる場面の1つ目は「医療現場」です。医療の現場は心理カウンセリングの現場と似たところがあります。医者に必要とされるのは患者の病気を治すことです。しかし苦しんでいる患者の中には、病院や医者のことが信じられない人もいます。正直に打ち明けるのが怖いという場合もあるでしょう。

そうした中、患者との関係性を強くしたいと考えて、少しでも患者の気持ちに近づこうとすることは、まさに「ラポール形成」の一環だと言えるでしょう。たとえ薬を飲まなくても、看護婦の優しい笑顔や、医者からの心のこもった一言が、患者の心を癒やしてくれるケースも意外とあるものです。

介護現場

Hospice Care Patient - Free photo on Pixabay (510726)

ラポール形成が活かせる場面の2つ目は「介護現場」です。介護では「どうしたら高齢者に過ごしやすい環境を提供することができるか」がテーマになります。どうしたら良いかを直接聞くだけでなく、どうしたら気分良く過ごせるかを察する力も必要となるでしょう。

医療の現場同様に、いかに相手に近づけるかが大切になってきます。高齢者の中には「知らない人の世話になりたくない」「家族だったら世話になりたいけれど」という人もいるでしょう。しかしラポール形成ができ、介護士との間に家族のような信頼関係が生まれれば、本当の意味で快適な介護生活となるはずです。

教育現場

Teacher Property Plant And - Free photo on Pixabay (510733)

ラポール形成が活かせる場面の3つ目は「教育現場」です。教育で大事なことは先生が生徒を一方的に引っ張っていくことではありません。昔は先生が主役で、生徒はそれに従うものとされました。しかし現代の教育現場では、生徒こそが主役になっていると言えるのではないでしょうか。

まさに生徒に寄り添う先生が求められています。先生と生徒の間に信頼関係がなければ、授業にも身が入らないでしょうし、反発心から授業に参加しない人も出てくるはずです。一方で、ラポール形成により信頼関係が生まれれば、学習効果においても学校生活においても、より良い環境ができてくるに違いありません。

職場やビジネスの場

Workplace Team Business Meeting - Free photo on Pixabay (510735)

ラポール形成が活かせる場面の4つ目は「職場やビジネスの場」です。多くの社会人は、一日の大半の時間を仕事に割いています。職場やビジネスの場は、人生の多くを占める場所だと言っても良いでしょう。

仕事は人で成り立っている以上、人間関係の良し悪しは仕事の成果に影響します。人間関係が悪ければ、進むはずの仕事も進まなくなります。職場やビジネスの場においてラポール形成が必要とされるのは、そのためです。

社内だけでなく、社外のビジネスパートナーやお客様との関係性についても同じことが言えるでしょう。絆を強めることで、仕事の成果も上がっていくという場合は意外と多いのではないでしょうか。

家庭

Child Family Love - Free photo on Pixabay (510737)

ラポール形成が活かせる場面の5つ目は「家庭」です。職場やビジネスの場と同様で、家庭で過ごす時間もまた、人生の中で多くを占める部分です。同じ家で過ごす夫婦との関係や親子の関係も、毎日の暮らしやすさに直結します。

相手に対する強い信頼があれば、何でも語れる関係になるでしょう。逆に不信感があったり、関係性が弱かったりすれば、語るべきことも語られなくなります。そしてさらに関係が悪化するという悪循環にハマっていくわけです。家庭は一緒に過ごす時間が長いからこそ、ラポール形成が効いてくる場面だと言えます。

恋愛

Love Couple Holding Hands - Free photo on Pixabay (510738)

ラポール形成が活かせる場面の6つ目は「恋愛」です。「恋愛は心理戦」と言われますが、「好き」や「嫌い」という感情は、2人の関係性の質に直結します。

相手との信頼関係がなければ、恋愛に発展しないどころか、友人関係を維持することすらも困難になるでしょう。しかし普通の友人だったとしても、ラポール形成が強化されれば、だんだんと好意を抱いてしまうということも考えられます。ラポール形成が得意な人ほど恋愛上手だと言われるのは、そのためです。

ラポール形成のメリット【ビジネス編】

Startup Start-Up People Silicon - Free photo on Pixabay (520991)

ラポール形成によって生まれる変化や、ラポール形成が活かせる場面について解説してきました。今度はラポール形成のメリットについて、具体的に見ていくことにしましょう。大きく分けて「ビジネス」におけるラポール形成のメリットと、「恋愛」におけるラポール形成のメリットを取り上げます。

まずはビジネス編です。ラポール形成が活かせる場面の一つに「職場やビジネスの場」があると説明しましたが、ここでは4つのメリットをご紹介します。

職場の離職率が下がる

Meeting Business Architect - Free photo on Pixabay (520993)

ビジネスにおけるラポール形成のメリットの1つ目は「職場の離職率が下がる」ということです。ラポール形成は、人間関係を強固なものにしてくれます。相手との信頼関係も強くなり、何でも話せるような間柄へと近づいていけるのです。

この結果として、職場の離職率が下がるという傾向があるようです。社会人の転職動向を見てみると、人々が転職を決断する要因のトップにあるものは「人間関係」だと言われています。離職率の高さは、人間関係が主たる要因になっているのです。

ラポール形成は人間関係を大きく改善させます。離職率が下がっていくのも不思議ではありません。

職場のチームワークが良くなり効率的に仕事ができる

Team Building Success - Free photo on Pixabay (520997)

ビジネスにおけるラポール形成のメリットの2つ目は「職場のチームワークが良くなり効率的に仕事ができる」ということです。職場における人間関係の改善は、離職率の低下につながります。マイナス面を防ぐ効果があるわけですが、それだけでなく、プラス面をさらに伸ばしていく効果もあります。

プラス面とは何かと言うと「職場のチームワークが良くなり効率的に仕事ができる」ということです。人間関係が強固になれば、コミュニケーションも自然と改善していきます。伝達漏れや意思疎通の齟齬が無くなるだけでなく、意見効果も活発化していきます。結果として仕事も効率化していくのです。

顧客から安定して仕事を依頼してもらえるようになる

Agreement Business Businessman - Free photo on Pixabay (520998)

ビジネスにおけるラポール形成のメリットの3つ目は「顧客から安定して仕事を依頼してもらえるようになる」ということです。ラポール形成は同僚や上司だけでなく、お客様との関係性においても構築することが可能です。

メリットの1点目に「職場の離職率が下がる」こと、2つ目に「職場のチームワークが良くなり効率的に仕事ができる」ことを紹介しましたが、ビジネスにおけるラポール形成のメリットは社内だけにとどまりません。

お客様や取引先との関係性が強くなることで、安心感を与えることができます。一回だけの取引なら「値下げ」だけで受注できるかもしれませんが、長期的な取引には信頼と安心が不可欠です。ラポール形成によって、自然と取引が活発化していくのです。

顧客の潜在的な要望を汲み取り満足度の高い仕事をできる

Mark Marker Hand - Free image on Pixabay (521001)

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