2019年6月14日 更新

沙織事件の詳細!ゲーム業界に与えた影響や事件のその後と関連事件詳細

アダルトゲーム業界に大きな影響を与えることとなった「沙織事件」をご存知でしょうか?この事件をきっかけにアダルトゲーム業界は大きく変化することを強いられます。その原因となった少年による万引き事件や関連する事件について解説していきます。

沙織事件とは?

Thought Idea Innovation - Free photo on Pixabay (350565)

沙織事件とは、1991年にアダルトゲーム「沙織 -美少女達の館-」を開発・発売したフェアリーテールが摘発された事件にまります。日本の成人向けゲーム、18禁のゲームを発売している業界に衝撃を与え、数多くのアダルトゲームに規制がかかる、コンピュータソフトウェア倫理機構設立のきっかけともなった事件です。

なぜ沙織事件が起きてしまったのか、そして沙織事件がどのような影響をもたらしたのかについて詳しく解説していきます。

沙織事件の詳細

Worried Girl Woman Waiting - Free photo on Pixabay (350566)

沙織事件では、アダルトゲームに規制がかかることになったきっかけとなる事件が起きるのですが、小さな事件や様々な事件が重なりこの「沙織事件」という騒動になっています。どのような事件やきっかけで「沙織事件」が起こったのか詳しく解説しいきます。

男子中学生の万引き

Police Security Safety - Free photo on Pixabay (350571)

そもそも沙織事件のきっかけは、少年による万引き事件なんです。万引き事件と聞くとそんなに大きな事件とは思えないのですが、これがきっかけでアダルトゲーム業界は変化を求められるのです。

1991年に京都府の男子中学生が、成人向けゲーム「沙織 -美少女達の館-」を万引きするという事件がありました。本来ならこの少年がしかるべき処分を受けて終わるはずだったのですが、当時の世の中は「有害コミック」への非難が高まり、「有害コミック騒」なども起きていました。そのことからコンピュータゲームにもその矛先が向けられることとなります。

世間の反応

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (350567)

沙織事件とは万引き事件のことを指しますが、なぜここままで大きな事件となってしまったのでしょう。もちろん万引きも窃盗罪の罪に違いはありませんし、いけないことです。

少年も窃盗の罪を犯したことは悪いが、当時の世の中では「万引きをした中学生が悪い」という考えから「中学生が、万引きしてでもほしくなるアダルトゲームを作った会社が悪い」という考えに世間がシフトしてしまったのです。このことから「沙織事件」は大きな事件へと発展していくのです。

開発会社や家電販売店の強制捜査

Desperate Sad Depressed - Free photo on Pixabay (350568)

世間の意見から、同年11月25日に京都府警察少年課は「沙織 -美少女達の館-」の発売元であるフェアリーテール、ブランドを有するキララ、親会社のジャスト、そして家電販売店など4箇所の家宅捜索に着手したのです。その結果、当時のジャストの社長、キララの配送室長が猥褻図画販売目的所持で逮捕されています。

これまで規定のなかったアダルトゲーム業界だったので、少年の万引き事件から飛び火して逮捕されてしまったのです。世間の意見とは恐ろしいですね。

猥褻図画販売目的所持罪で逮捕

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沙織事件の元となったアダルトゲームを制作した開発会社や親会社、家電販売店には強制捜査が入り実際に開発会社の社長と販売責任者は猥褻図画販売目的所持罪で逮捕されてしまったのですが、逮捕の対象となったゲームは以下のものです。

逮捕の対象となったのは、フェアリーテール・X指定の「沙織 -美少女達の館-」「ドラゴンシティX指定」、ジャストの「天使たちの午後3 番外編」「天使たちの午後4 〜ゆう子〜」です。この4つのゲームについては後ほど触れていきます。

沙織事件には当時の時代状況が関連?

Firearm Revolver Bullet - Free photo on Pixabay (351927)

「沙織事件」は本来なら万引きで捕まった犯人の男子中学生が処分を受けて終わるところ、アダルトゲームソフトの会社や販売責任者が逮捕されるまでの大きな事件となってしまいました。それには世間がそこまで注目した理由があるのです。

「沙織事件」には沙織事件の2年前に埼玉で起きた「連続幼女誘拐殺人事件」や「有害コミック騒動」などが関係していると言われています。痛ましい事件から、未成年に対するアダルトの規制などについての重要性を求めていたためにこのように大きな事件となったのでしょう。詳しく掘り下げていきます。

東京・埼玉連続誘拐殺人事件

Forest Hack Blade - Free photo on Pixabay (351922)

「沙織事件」と関係していると言われる、「連続幼女誘拐殺人事件」は犯人が死刑執行されるなど世間の注目を集めた事件です。1988年から1989年にかけて4人の小さな命が奪われたこの事件では4歳~7歳の女の子が犠牲となりました。犯人の宮崎勤は被害者に優しく声をかけては山林などで裸の写真を撮ったりした後首を絞めて殺害しました。

また殺害した後の遺体にわいせつ行為をするなど異常性や、彼女達の遺体を野焼きにして遺族に送り付けたり遺体をバラバラにしたりと残酷極まりない行為でした。1989年7月に東京都八王子市で幼い姉妹を狙ったわいせつ事件を起こし、その後現行犯逮捕されています。

この事件が起こった背景にもアダルトなゲームやアニメなどが関連しているとされていて、現実との区別ができなくなってしまう可能性があることから、アダルトなゲームやアニメの規制を行うべきだと言われていたのです。

有害コミックとの関連性

Old Books Book - Free photo on Pixabay (351923)

先ほどの事件の犯人も、当時有害コミックの問題が世間から注目されていたことから、犯人が有害コミックを持っていた事が犯罪に繋がったとメディアは報道したのです。

有害コミックとは、青少年保護育成条例などに基づいて都道府県知の者事が指定した図書のことで、書店では包装した上で成人専用コーナーに陳列し、青少年に対しては売ってはならないことになっています。「不健全図書」とも呼ばれ現在は有害図書指定されている漫画は約50作品ほどと少数です。

オタクに対してのバッシング

Criticism Write A Review - Free photo on Pixabay (351929)

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