目次
- 沙織事件とは？
- 沙織事件の詳細
- 男子中学生の万引き
- 世間の反応
- 開発会社や家電販売店の強制捜査
- 猥褻図画販売目的所持罪で逮捕
- 沙織事件には当時の時代状況が関連？
- 東京・埼玉連続誘拐殺人事件
- 有害コミックとの関連性
- オタクに対してのバッシング
- パソコン所持者に対する偏見
- コンピューターゲーム「177」事件
- 沙織事件で問題になった作品
- 沙織-美少女の館
- ドラゴンシティX指定
- 天使たちの午後3 番外編
- 天使たちの午後Ⅳ～ゆう子～
- 沙織事件の影響
- 18禁シール
- コンピューターソフトウェア倫理機構の設立
- 18歳未満のキャラクターに対する規制
- その後の年齢制限の細分化
- 沙織事件のその後と関連会社の対応
- フェアリーテール
- キララ
- ジャスト
- 沙織事件以降のアダルトゲーム関連事件
- 「下級生」ディスク叩き割り事件
- 北海道・東京連続少女監禁事件
- アダルト業界が抱える現在の問題
- ゲームの影響力を物語るゲーム関連の事件
- ガンダムオンライン死傷事件
- グランド・セフト・オート
- エバークエスト
- コールオブデューティー
- ゲームについての議論
- ゲーム脳
- 年齢制限による「禁断の果実効果」
- WHOによる「ゲーム障害」認定
- 沙織事件の影響は大きかった
「沙織事件」後の8月25日、アダルトゲーム制作各社が会合を開き、コンピュータソフトウェア倫理機構を設立しました。通称「ソフ倫」は、レイティングとして全年齢対象の「一般作」、18歳未満禁止の「18禁」の2つを設けました。後にさらに細分化しています。
また、ソフ倫の審査を受けずに成人向けソフトを販売した場合、流通を通さないよう問屋に要請し、その結果として、未審査の成人向けソフトは事実上商業ベースでは出回らなくなりました。
また、ソフ倫の審査を受けずに成人向けソフトを販売した場合、流通を通さないよう問屋に要請し、その結果として、未審査の成人向けソフトは事実上商業ベースでは出回らなくなりました。
18歳未満のキャラクターに対する規制
via pixabay.com
「沙織事件」までは曖昧となっていた、アダルトゲーム作品に出てくる18歳未満と思われるキャラクターに対しても、明確な呼称を決めるようになりました。「女子高生」や「学院・学園」をキャラクターや環境に関して必ず用いるようになり、18際以上のキャラクターに関しても「大学」というワードを使用するようになりました。
また、児童ポルノとの関係で、18歳以上のキャラクターにもランドセルなどの児童ポルノを連想させるようなワードの使用が一切禁止されることとなったのです。
また、児童ポルノとの関係で、18歳以上のキャラクターにもランドセルなどの児童ポルノを連想させるようなワードの使用が一切禁止されることとなったのです。
その後の年齢制限の細分化
via pixabay.com
その後の年齢制限に関しては、先ほど解説したように初めは一般向けの「全年齢対象」と性的、暴力的な表現が含まれる「18禁」の2つのみでしたが、1994年6月新たに「15禁」のR指定レイティングを設けました。
しかし、アダルトゲームとは別区分である美少女ゲームに分かれることで15禁は撤廃、一般ソフトの区分を「15歳以上推奨」「12歳以上推奨」へと細分化するようになりました。しっかりと年齢制限が区分されることで、メーカー側の身も、守れるようになりました。
しかし、アダルトゲームとは別区分である美少女ゲームに分かれることで15禁は撤廃、一般ソフトの区分を「15歳以上推奨」「12歳以上推奨」へと細分化するようになりました。しっかりと年齢制限が区分されることで、メーカー側の身も、守れるようになりました。
沙織事件のその後と関連会社の対応
via pixabay.com
「沙織事件」後の関連会社の対応を見ていきましょう。「沙織事件」に関与していた「フェアリーテール」「キララ」「ジャスト」のそれぞれ事件後の対応を詳しくご紹介していきます。
フェアリーテール
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「フェアリーテール」は「キララ」が保有するアダルトゲームブランドです。事件の原因となった「沙織-美少女達の館-」はもちろん、「ドラゴンシティX指定」も事件後は自主回収し、製品登録を抹消しています。
それ以降は「フェアリーテール」の公式サイトから、この二つのゲームの存在は掲載されなくなり、ゲームの存在自体をなかったものとされました。この「沙織事件」の原因となった作品だったので仕方ないのかもしれません。潔く会社なりのけじめを付けたようです。
それ以降は「フェアリーテール」の公式サイトから、この二つのゲームの存在は掲載されなくなり、ゲームの存在自体をなかったものとされました。この「沙織事件」の原因となった作品だったので仕方ないのかもしれません。潔く会社なりのけじめを付けたようです。
キララ
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「キララ」は「フェアリーテール」を保有している制作会社です。現在は株式会社F&Cという会社になっています。事件当時、摘発された「キララ」は対象の商品を全て廃盤とし、それをもって世間に対する謝罪の意を込めました。
「キララ」にとっては、一番わかりやすく世間に謝罪を示すこの対応が最善であり、今後のためだと思ったのでしょう。廃盤となった後は作品の一覧からも綺麗に消されています。また検索してもほとんど内容を知る事はできません。
「キララ」にとっては、一番わかりやすく世間に謝罪を示すこの対応が最善であり、今後のためだと思ったのでしょう。廃盤となった後は作品の一覧からも綺麗に消されています。また検索してもほとんど内容を知る事はできません。
ジャスト
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「ジャスト」は「キララ」の親会社です。その「ジャスト」の対応は、「キララ」とは違ったものでした。社長が逮捕されることになってしまった「ジャスト」ですが驚きの対応をみせます。なんと対象作品を廃盤にするところまでは同じ対応だったのですが、作品のタイトルと一部の内容を変更修正し、再度発売をしたのです。
問題となったモザイク処理などの画像修正はもちろん行いましたが、タイトルを「反省編」などに変更するなど「キララ」と比べると反省の色が薄いと感じてしまいます。
問題となったモザイク処理などの画像修正はもちろん行いましたが、タイトルを「反省編」などに変更するなど「キララ」と比べると反省の色が薄いと感じてしまいます。
沙織事件以降のアダルトゲーム関連事件
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これまでご紹介してきたように「沙織事件」後には、アダルトゲーム業界では様々な規制や変更などがありました。しかし「沙織事件」以降、アダルトゲーム関連の事件はまた起こっているのです。それぞれどんな事件なのか詳しく見ていきましょう。
「下級生」ディスク叩き割り事件
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「下級生」ディスク叩き割り事件とは、アダルトゲームの「下級生2」の設定が原因で起きた事件になります。エルフ製作の大人気ゲームだった「下級生」の続編として発売された「下級生2」では、ユーザーからは大きな期待が寄せられていました。しかしパッケージを飾っていた主人公である柴門たまきが「彼氏持ちで非処女」という設定がユーザーからの怒りと反感を買い、エルフのファンクラブを退会したり、ディスクを叩き割り、製作会社のエルフに送りつける者まで出てしまったという事件です。
さらには彼女の性格や言動も騒動に火に油を注ぐ結果となり、2ｃｈではアンチスレが盛り上がってしまうなど、たかがゲームのキャラクターの設定とはいえども大きな騒動となってしまったのです。
さらには彼女の性格や言動も騒動に火に油を注ぐ結果となり、2ｃｈではアンチスレが盛り上がってしまうなど、たかがゲームのキャラクターの設定とはいえども大きな騒動となってしまったのです。
北海道・東京連続少女監禁事件
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この事件の犯人は、裕福な家庭環境でアダルトゲームに熱中していたが、母親を亡くしたことで大きな精神的ショックを受け、事件を起こしてしまうのです。
第一事件では、札幌市内で知り合った女性を自宅に連れ込んで2週間にわたり監禁し、ペット用の首輪を付けたり、「ご主人様」と呼ぶよう命令していたのです。女性は解放された後に警察へ被害届を提出し、監禁致傷容疑で男は逮捕されています。また、別の少女を監禁し、包丁で足を傷付けたり、熱湯を浴びせるなどの暴行を繰り返すなど卑劣な犯行を行いました。
第二事件では、犯人が執行猶予期間中に少女と交際を始め、少女を脅迫して都内のマンションやホテルで3ヶ月強にわたり第一事件と同様にペット用の首輪を付けて監禁しました。少女は監禁されていたマンションの一室から自力で脱出して保護されましたが、心的外傷後ストレス障害による衰弱が激しい状態でした。この事件の原因は、アダルトゲームと現実世界との区別ができなくなってしまったからでしょう。
第一事件では、札幌市内で知り合った女性を自宅に連れ込んで2週間にわたり監禁し、ペット用の首輪を付けたり、「ご主人様」と呼ぶよう命令していたのです。女性は解放された後に警察へ被害届を提出し、監禁致傷容疑で男は逮捕されています。また、別の少女を監禁し、包丁で足を傷付けたり、熱湯を浴びせるなどの暴行を繰り返すなど卑劣な犯行を行いました。
第二事件では、犯人が執行猶予期間中に少女と交際を始め、少女を脅迫して都内のマンションやホテルで3ヶ月強にわたり第一事件と同様にペット用の首輪を付けて監禁しました。少女は監禁されていたマンションの一室から自力で脱出して保護されましたが、心的外傷後ストレス障害による衰弱が激しい状態でした。この事件の原因は、アダルトゲームと現実世界との区別ができなくなってしまったからでしょう。
アダルト業界が抱える現在の問題
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