目次
- パリで日本人が起こした残酷な事件
- 事件の全貌
- オランダ人女性を殺して女性の肉を食べる
- 女性の遺体を池に捨てる場面を目撃される
- 心神喪失としフランスの精神病院に入院
- その後東京都立松沢病院に入院
- カニバリズムとは
- 人間が人間の肉を食べる「共食い」の行為
- エンドカニバリズムとエクソカニバリズム
- 人肉食が原因で深刻な病になる例も
- 緊急時に仕方なく行われる例も
- 松沢病院から退院した後の佐川一政
- 小説家として活動
- 講演やトークショーなどにも出演
- ヤミ金ののち生活保護
- 今現在は実弟の介護の元生活
- 2019年夏にこの事件のドキュメンタリー映画公開
- 「カニバ/パリ人肉事件38年目の真実」
- 監督はベレナ・バラベルとルーシァン・キャスティーヌ=テイラー
- キャストは?
- 佐川だけでない!世界を震撼させたカニバリズム事件
- アンドレイ・チカチーロ
- ジェフリー・ダーマー
- アルミン・マイヴェス
- ソニー・ビーン
- ウルグアイ空軍機571便遭難事故
- ひかりごけ事件
- 佐川一政の映画も公開される2019年
パリで日本人が起こした残酷な事件
via pixabay.com
「パリ人肉事件」や「佐川一政」という言葉を聞いたことがある人は決して多くはないでしょう。かつてフランスで1人の日本人青年が起こした残酷な事件です。事件当時はフランスや日本で大きく取り扱われましたが、現在はほとんど忘れ去られています。
しかし、近年この事件を振り返る動きが生まれつつあります。2018年に事件を題材にしたドキュメンタリー映画が海外で公開され、さらに2019年夏には日本での公開が予定されています。
今回は、映画の公開を機に再び注目を集めつつあるパリ人肉事件や犯人の佐川一政について詳しく解説します。
しかし、近年この事件を振り返る動きが生まれつつあります。2018年に事件を題材にしたドキュメンタリー映画が海外で公開され、さらに2019年夏には日本での公開が予定されています。
今回は、映画の公開を機に再び注目を集めつつあるパリ人肉事件や犯人の佐川一政について詳しく解説します。
千葉県酒々井バラバラ殺人事件の概要と判決!竹内愛美の動機と生い立ち - POUCHS
千葉県酒々井にて残虐の事件が起きたのですが、皆さんは覚えているでしょうか。2016年に起きたのですが、竹内愛美容疑者が弟をバラバラにして殺人した事件となっています。近親相姦をするような関係だっという噂もあるのですが、動機や裁判の判決を含めてご紹介します。
事件の全貌
via pixabay.com
まずはパリ人肉事件のあらましを見ていきましょう。犯人の佐川一政の人生に触れながら紹介していきます。
オランダ人女性を殺して女性の肉を食べる
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パリ人肉事件の犯人である佐川一政は、1949年に兵庫県で生まれました。命が危ぶまれるほどの未熟児でしたが、無事に成長します。10代のころは成績優秀な文学青年でした。
一方で子どものころから人肉食に興味を抱いており、精神科医に相談したこともありましたが、まともに取り合ってもらえなかったと本人は述懐しています。
一方で子どものころから人肉食に興味を抱いており、精神科医に相談したこともありましたが、まともに取り合ってもらえなかったと本人は述懐しています。
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1977年にフランスのパリ第3大学大学院に留学し、留学生活中の1981年にかねてから興味のあった人肉食を実行に移すことを決意します。もともと好意を抱いていたオランダ人女性留学生をドイツ語の詩を朗読してもらうという口実で自宅に呼び出しました。
オランダ人女性が詩の朗読をしている間に背後から銃で撃って殺害、女性は即死でした。遺体を屍姦した後で生で食べ、一部は加熱して食べたとされています。
オランダ人女性が詩の朗読をしている間に背後から銃で撃って殺害、女性は即死でした。遺体を屍姦した後で生で食べ、一部は加熱して食べたとされています。
女性の遺体を池に捨てる場面を目撃される
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食べきれなかった遺体の処理に困った佐川は遺体を捨てることにしました。遺体をスーツケースに詰めてパリ西部のブローニュの森の池に投げ入れているところを通りかかった夫婦に目撃されてしまいます。
佐川は逃亡しましたが、不審に思った夫婦が警察に通報し、スーツケースの遺体を発見されてしまいます。死体遺棄から2日後に佐川は逮捕されました。
佐川の自宅を警察が捜索したところ、女性の遺体の一部が冷蔵庫に保存されており、さらに人肉食を続けるつもりであったことがうかがえます。
佐川は逃亡しましたが、不審に思った夫婦が警察に通報し、スーツケースの遺体を発見されてしまいます。死体遺棄から2日後に佐川は逮捕されました。
佐川の自宅を警察が捜索したところ、女性の遺体の一部が冷蔵庫に保存されており、さらに人肉食を続けるつもりであったことがうかがえます。
心神喪失としフランスの精神病院に入院
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逮捕された佐川は犯行を全面的に認めましたが、犯行時は心神喪失(精神の障害により善悪の判断ができないこと)の状態にあったと判断され、不起訴処分でフランスのアンリ・コラン精神病院に入院しました。
この時点でフランスはもちろん、日本でも事件が話題になっており、映画化の話まで出ていました。佐川本人も映画化に乗り気であり、著名な劇作家の唐十郎に自ら依頼するほどでした。
しかし、唐十郎は映画ではなく、小説という形で作品を発表します。その小説「佐川君からの手紙」は芥川賞を受賞しますが、佐川は作品の発表を快く思っていなかっとされています。
この時点でフランスはもちろん、日本でも事件が話題になっており、映画化の話まで出ていました。佐川本人も映画化に乗り気であり、著名な劇作家の唐十郎に自ら依頼するほどでした。
しかし、唐十郎は映画ではなく、小説という形で作品を発表します。その小説「佐川君からの手紙」は芥川賞を受賞しますが、佐川は作品の発表を快く思っていなかっとされています。
その後東京都立松沢病院に入院
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1984年に佐川は日本に帰国します。東京都立松沢病院に入院し、治療を続けることになりますが、ここで1つの疑惑が持ち上がります。松沢病院は佐川は精神病ではなく、刑事責任に問えると診断したのです。
松沢病院は、佐川がフランスでの取り調べの際に「腹膜炎をやったことがある」と発言したところを「脳膜炎」と誤ってフランス語に訳したことがきっかけで、心神喪失と判断されたのではないかという見解を示しました。
松沢病院は、佐川がフランスでの取り調べの際に「腹膜炎をやったことがある」と発言したところを「脳膜炎」と誤ってフランス語に訳したことがきっかけで、心神喪失と判断されたのではないかという見解を示しました。
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日本の警察も松沢病院の診断を支持し、フランスの警察に捜査資料を請求しましたが、フランスの警察は資料の提供を拒否します。理由は不起訴処分になった以上、捜査を続けることはできないというものでした。
結局佐川は日本でも起訴されず、15カ月の入院の後、退院して自由の身となります。その後の佐川の人生については後ほど詳しく解説します。
結局佐川は日本でも起訴されず、15カ月の入院の後、退院して自由の身となります。その後の佐川の人生については後ほど詳しく解説します。
カニバリズムとは
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人肉食は人類史において決して珍しい現象でありません。専門的にはカニバリズムと呼ばれており、人類学などの研究対象になっています。
以下でカニバリズムの定義や事例について詳しく解説します。
以下でカニバリズムの定義や事例について詳しく解説します。
人間が人間の肉を食べる「共食い」の行為
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カニバリズム(cannibalism)とは、人間が人間の肉を食べる「共食い」のことです。日本語では「食人」「食人俗」「人肉嗜食」などと訳されます。
語源はスペイン語のCaribisでカリブ人を意味しており、16世紀の大航海時代にスペイン人の間でカリブ人が人肉を食べると信じられていたことに由来しています。
語源はスペイン語のCaribisでカリブ人を意味しており、16世紀の大航海時代にスペイン人の間でカリブ人が人肉を食べると信じられていたことに由来しています。
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