2019年5月25日 更新

佐川一政のパリ人肉事件の詳細とは?佐川一政のその後の活動と映画も

1981年にフランスのパリで日本人の青年が起こしたパリ人肉事件は、現在ではほとんど忘れ去られてしまいました。しかし、2019年に事件を扱ったドキュメンタリー映画の公開が控えており、再び注目を集めています。今回はパリ人肉事件や犯人の佐川一政について解説します。

Movie Reel Projector - Free photo on Pixabay (304798)

先に解説した通り、パリ人肉事件と佐川一政に再び注目が集まるきっかけになったのは、この事件を扱ったドキュメンタリー映画の公開が控えていることです。

以下でこの映画や製作者について詳しく解説します。

「カニバ/パリ人肉事件38年目の真実」

Audience Crowd People - Free photo on Pixabay (304801)

2019年夏にパリ人肉事件と佐川一政を取り上げたドキュメンタリー映画「カニバ/パリ人肉事件38年目の真実」の公開が予定されています。

フランスの撮影クルーが現在の佐川の生活に密着した作品であり、2013年以降謎に包まれていた佐川の生活と共に過去の事件と佐川が育ってきた環境との関係を考察する内容です。海外では2018年に公開されており、賛否両論を集めました。

日本ではショッキングな題材であることからなかなか配給元が決まりませんでした。しかし、株式会社サイゾーが運営するウェブメディア「TOCANA」の映画配給第一弾作品として公開されることが決まり、注目を集めています。

監督はベレナ・バラベルとルーシァン・キャスティーヌ=テイラー

Movie Director Clap - Free photo on Pixabay (304807)

「カニバ」の監督を務めるのはベレナ・バラベルとルーシァン・キャスティーヌ=テイラーです。ベレナ・バラベルはフランス出身の女性映画監督、ルーシァン・キャスティーヌ=テイラーはイギリス出身の男性映画監督です。

共に人類学者でもあり、ハーバード大学感覚民族誌学研究所を拠点に創作活動を行っています。二人は今作以外にもさまざまなドキュメンタリー映画を手がけており、一部は日本でも公開されています。

底引き網漁船の漁の模様を撮影したドキュメンタリー映画「リヴァイアサン」を共作した際には、プロモーションのために二人そろって来日しています。人類学的な視点から撮影された異色のドキュメンタリーを数多く手がけており、世界的に高く評価されている映画監督です。

キャストは?

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (304809)

先に解説した通り、本作には佐川一政本人が出演してしますが、佐川を介護する実弟も重要なキャストです。本作は過去の事件と共に現在の佐川と弟の奇妙な関係にも焦点を当てた作品になっています。

撮影クルーは佐川や佐川の弟と2~3週間の期間を共に過ごし、二人の生活に密着しました。両監督は撮影中に佐川と弟の不思議な関係に気付き、二人の関係にテーマを変更したとのことです。
Sunset Tree Silhouette - Free photo on Pixabay (304812)

ベレナ・バラベル監督は、佐川の実弟の印象を「とてもミステリアスな人物だった」と語っており、映画の中では佐川と同様に映像の大部分を占める重要なキャストになっています。

キャストではありませんが、漫画家の倉田真由美や作家の岩井志麻子がコメントを寄せており、映画の注目度の高さをうかがわせます。

佐川だけでない!世界を震撼させたカニバリズム事件

Man Smoke Fog - Free image on Pixabay (304814)

カニバリズムへの欲求が犯罪に至ったケースはパリ人肉事件だけではありません。また、犯罪ではなく突発的な理由によりやむなくカニバリズムに至った不幸な事件もあります。

以下で日本や世界で起こったカニバリズム事件を紹介します。

アンドレイ・チカチーロ

Skull Cemetery Genoa - Free photo on Pixabay (304815)

アンドレイ・ロマノヴィチ・チカチーロはウクライナの犯罪者です。1978年から1990にかけて52人を殺害したとされており、同国最大の連続殺人犯と言われています。

幼いころは頭脳明晰な子どもでしたが、成長するにつれて自身の能力が世間に通用しなくなり、鬱屈した気持ちを持っていたことが犯行の原因だと考えられています。また勃起不全に苦しんでおり、性的弱者である自分にコンプレックスも持っていたことも理由の1つです。
Death Darkness Dark - Free photo on Pixabay (304818)

当初は女性を暴行した後、殺害するという手口でしたが、そのうち男女問わず襲うようになり、遺体を激しく損壊したり一部を食べるようになりました。

当時ソ連の支配下にあったウクライナでは警察がまともに機能していなかったために逮捕が遅れてしまい、事態が悪化したと考えられています。裁判では精神障害を装って無罪を主張しましたが、死刑を宣告され、銃殺刑に処されました。

ジェフリー・ダーマー

Hooded Man Mystery Scary - Free photo on Pixabay (304821)

ジェフリー・ライオネル・ダーマーはアメリカの犯罪者です。1978年から1991年にかけて17人を殺害し、遺体を屍姦した後で食べたとされています。

幼いころは成績優秀でIQ145という高い知能指数を誇っていましたが、一方で両親の不仲など、家庭環境に問題を抱えており、情緒不安定な子どもでした。また幼いころから動物の死体に並々ならぬ興味を持っており、後の犯行における屍姦行為の予兆が見えます。
Still Life Wine Bottle - Free image on Pixabay (304823)

同性愛者であったことから、犠牲者のほとんどは青少年でした。逮捕された後で部屋を警察が捜索したところ、遺体が部屋に散乱する凄まじい状態であり、捜査に立ち会ったベテランの刑事ですら吐き気を催すほどでした。

逮捕後には著名な元FBI捜査官ロバート・K・レスラーと対談を行って話題を集めました。裁判で終身刑を宣告されましたが、後に刑務所で囚人に暴行されて殺されています。

アルミン・マイヴェス

Background Blood Stain - Free image on Pixabay (304825)

アルミン・マイヴェスはドイツのコンピューター技師であり、殺害した男性を食べたとされる犯罪者です。マイヴェスの事件は非常に特異なカニバリズムの事例として注目を集めました。なぜなら被害者がマイヴェスに食べられることを自ら望んでいたからです。

マイヴェスは2001年にインターネットを介して被害者と知り合い、被害者男性の同意の元に殺害し、遺体を数カ月かけて食べました。2002年に再び食人を行うべくインターネットで被害者を募集したところ、警察に見つかり逮捕されています。

被害者本人が殺されて食べられることを望んでいたため、マイヴェスを罪に問えるかどうかが注目されましたが、結局マイヴェスは有罪になり、終身刑が言い渡されました。

ソニー・ビーン

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