2019年5月27日 更新

イグノーベル賞の日本人受賞者一覧!面白い研究テーマと気になる賞金も

イグノーベル賞というものをご存知でしょうか?笑える、そして考えることをテーマにしたこの賞で実は日本人が一番賞をとっています。研究テーマも面白いものが多くあります。賞金も全く出ない変わった賞、 日本人受賞者一覧と共に紹介します。

イグノーベル賞とは

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イグノーベル賞とは簡単に言えばノーベル賞のパロディです。1991年に創設され「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞となっています。ノーベル賞と同じ平和賞や物理学賞はもちろんノーベル賞にはない昆虫学賞や心理学賞などのカテゴリーが毎回追加されていています。

毎年10組に賞が与えられていて、受賞内容はとても真面目なものからなぜこんなものと思える不思議な研究まで様々な分野で賞が与えられています。この賞を貰う人は奇人変人のレッテルを貼られる為、喜ぶ人と激怒する人が極端に分かれます。

ノーベル賞のパロディ

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イグノーベル賞はノーベル 賞のパロディ版です。「イグ」 という言葉の意味にはあさましい、不名誉といった意味がありノーベル賞を否定的に捉えたものであります。「露骨なとんでも理論がぶち上げた人」や 「誰が得するのか分からないが偉大ではある成果を挙げた人」など変わった研究成果に対して皮肉とユーモアたっぷりに送られます。

ちなみにこのイグノーベル賞は日本人が常連になっています。計24回、2007年以降12年連続でしょうを貰っています。日本以外にはイギリスも多くの授与者を排出しています。

部門はノーベル賞にはないものも

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イグノーベル賞にはノーベル賞と同じ賞はもちろん、変わった賞もあります。それは本家ノーベル賞には無い賞で毎年ひとつずつ増えていきます。2017年の産婦人科学賞など研究所したことに対してというより、作られた物に対しての受賞となることもあります。

また、ノーベル賞では「人類の為になる業績」に対しての評価に対して、イグノーベル賞ではちょっと笑える研究でも評価されるため毎年いろいろな賞が作られるようです。

故人も対象

Narrative History Dream - Free image on Pixabay (307065)

イグノーベル賞はノーベル賞とは違い故人も対象となります。この故人の中には日本人も含まれています。生物多様性賞を受賞した岡村長之助。この人は故人となってからも他の岡村さんを研究する方によって故人となってなお受賞したことになります。ノーベル賞とは違い、話題になったり、注目を集めることができれば、選ばれることもあるようです。

ただ、故人が受賞してもステージには上がれないので研究テーマと生絵を発表するだけということもあります。

2017年受賞者一覧

Cup Trophy Award - Free image on Pixabay (313878)

ではここからは年代ごとの受賞者を紹介していきます。イグノーベル賞には毎年研究のテーマがあります。 2017年度は「不確実性」。この年、日本人では生物学賞を受賞しました。数あるテーマの中で最も注目を浴びたのは物理学賞でした。「猫は個体か液体か」という理解不能なテーマ、ですがこの研究をフランスの研究者がとことん研究したそうです。

また、この年に作られた賞はでした。ではどのようなテーマに対しての研究だったかを紹介します。

物理学賞

Cat Kitten Drink - Free photo on Pixabay (296709)

物理学賞では「猫は容器の形状に合わせて液体のように形を変えることについて」という研究でマルク=アントワン.ファルダン氏が受賞となりました。この研究は数ある研究の中でもっとも注目されたものです。なぜ 猫が液体なのか、これは液体の形状から発想です。液体は容器に入れるとその形に合わせます。定義は少しややこしいですが、ようは「液体は容器によって形が変わる」を論じたものです。

このことを踏まえて猫を思い出してください。猫は容器によって形を変えます。この事から「猫は液体ではないのか」という疑問が生じ、研究とされて発表されました。猫は「個体」でもね定義では「液体」と言う事に皮肉が込められたものと言われています。

平和賞

Sleeping Man Sleep Rest - Free image on Pixabay (296751)

平和賞では「 ディジュリドゥを定期的に演奏することで閉塞性睡眠時無呼吸症候群やいびきの治療法になることの実証」という研究でミロ.アランプハン氏、他4名が 受賞となりました。「デジュリドゥ」はオーストラリアの先住民アボリジニの伝統楽器です。実験期間は4ヶ月、楽器を吹くか吹かないかで睡眠状況の変化を調べたものです。

これによって分かるのは鼻から肺への気道が鍛えられるかということ、上部の筋肉が弱いといびきや無呼吸症症候群になると言われています。なのでこの筋肉を鍛えれば無呼吸症候群やいびきの改善になることが発表されました。

解剖学賞

Elderly Wrinkled Man - Free vector graphic on Pixabay (296748)

解剖学賞では「老人の耳が大きいことに関する研究」でジェームズ.ヒースコート氏が受賞となりました。これは老人の耳が毎年2ミリずつ大きくなっていることの研究です。 この耳が大きくなる現象は成長に合って大きくなっているのではなく、引力で伸びているということが発表されました。

ヒースコート博士はイギリスの医者です。博士がこの研究を思いついたのは老人の耳の大きさが気になったことがきっかけです。この実験では200人以上の患者の耳の長さを測定し、耳が大きくなっているのは引力の影響にあるのではないかということを発見しました。

経済学賞

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経済学賞では「 生きたワニとの接触が与える人のギャンブルに関する意識についての実験」という研究でマシュー.ロックロフ氏、 ナンシー.グリアー氏が受賞となりました。 この研究内容はワニ園を訪れた 約100人の被験者にワニに触ったあと、スロットをなどをしてもらいその結果を調べました。

ワニに嫌悪感を感じた被験者は何事にも慎重になることに対して、ワニに何も感じなかった人は大金を賭けるギャンブラーになる可能性があることがわかりました。

認知化学賞

Baby Twins Brother - Free photo on Pixabay (296755)

認知科学賞では「多くの一卵性双生児は写真に写った双子のどちらが自分かを視覚的に識別できないことの実証」という研究でマッテオ.マルティニ氏が受賞となりました。 簡単に言うと双子は自分を見分けられるのかといった実験です。この実験では顔部分だけを丸く切り取った写真を上下逆にした状態で見てもらい当てる確率を測ったものです。この実験ではかなりの確率で間違えました。

このことから双子といえどぱっと見だけでは見分けることができないということがわかりました。

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