2019年5月27日 更新

イグノーベル賞の日本人受賞者一覧!面白い研究テーマと気になる賞金も

イグノーベル賞というものをご存知でしょうか?笑える、そして考えることをテーマにしたこの賞で実は日本人が一番賞をとっています。研究テーマも面白いものが多くあります。賞金も全く出ない変わった賞、 日本人受賞者一覧と共に紹介します。

医学賞

Cheese Breakfast - Free photo on Pixabay (296731)

医学賞では「チーズが嫌いな人に匂いを嗅がせたり写真を見せたりしてどれだけチーズに嫌悪感を示すかを図るために最新のFMRIで脳を観察」という研究でジャン=ピエール.ロワイエ氏他4名が受賞となりました。 この実験はチーズ嫌いの人がチーズの匂いを嗅いだ時にどのように脳が反応するのかということを調べたものです。

分かったことは 本来お腹が空いていると、チーズを見れば食欲が湧いてくる ので脳が活性化しますが嫌いな人は一切食欲もわかず、反応もしなかったことこのことからチーズを食べ物として見ていないということがわかりました。

栄養学賞

Nature Animal World - Free photo on Pixabay (296737)

栄養学賞では 「吸血コウモリが人間の血液を吸っていた初の科学的報告」という研究でフェルナンダイトウ氏他2名の方が受賞となりました。この時、研究対象として使われたのは【ケアシチスイコウモリ】というコウモリで南米に生息し、普段は鳥などの血液を餌として吸っているコウモリです。

この吸血コウモリの分をを調べたところ、人間の血液成分が出たことが判明しました。この事から餌となる他の動物がいない時人間を襲うということがわかりました。

流体力学賞

Cup Of Coffee Laptop Office - Free photo on Pixabay (296729)

流体力学賞では「コーヒーカップを持ちながら後ろ向きに歩くと、コーヒーのこぼれは少ないという液体の揺れ動きに関する力学的研究」でハン.ジウォン氏が受賞となりました。この実験はコーヒーを持って歩くとこぼれてしまう事がある中、後ろ向きに歩けばこぼれにくい事を証明したものですが、後ろ向きに歩けば人は誰でも慎重に歩くこととなり、こぼれないのは当たり前と言うことがわかります。

ただし、後ろ向きだと躓きやすいと転び、躓く確率は遥かに高いという実験結果でした。なお、この実験はハン·ジウォン氏が高校生のときに書いた論文です。

生物学賞

Magnifying Glass Hand - Free vector graphic on Pixabay (313892)

生物学賞では「洞窟内で雌陰茎、雄膣を持った昆虫の発見」という研究で吉澤和徳氏、上村佳孝氏他2名が受賞となりました。日本中の住宅などでどこにでもいる「チャタテムシ」の研究 している北大准教授の吉沢氏が「トリカエチャタテ」が交尾の時に雌の生殖器が雄に挿入されることを発見したことから始まりました。

この発見は本来の生物の性差の常識が覆される例となることが「不確実性」のテーマとあっている事から発表し受賞と相成りました。またこの発表はこの年、話題になった「猫は個体か」と同じく「男とは女とは」 といった今まで常識とされてきたものが不確実なものなのではないか?と疑問がわき立つこととなりました

産婦人科学賞

Women'S Pregnant Women Mom - Free vector graphic on Pixabay (296726)

産婦人科科学賞では「胎児にに妊婦のお腹の上から再生された電子音楽よりも室内にスピーカーを入れて再生された電子音楽の方が強く反応することの証明」という研究でマリサ・ロベス=テイホン氏他3名が受賞となりました。実はこの発表はすでに2016年に【膣内スピーカーBabypot】という商品で発売されているものです。

胎教アイテムとして販売されているのですが、スマホに繋げたケーブルを直接膣内に入れて胎児に聞かせるという事で研究しています。

2018年受賞者一覧

Heart-Shape Tree Red - Free photo on Pixabay (306876)

ここからは2018年のイグノーベル小受賞者を紹介します。この年のテーマは「ハート」受賞者にはハートのモチーフのトロフィーと賞金10兆円(ジンバブエドル)が送られました。受賞者は10チーム。医療部門では研究タイトルを発表したいだけで会場の笑いを誘いました。

医学賞

Duisburg Tiger And Turtle People - Free photo on Pixabay (306878)

医学賞では「ジェットコースターに乗ることで腎臓、尿管結石を除去することができる」という研究でマルクミッチェル氏、デイウィッドワーディンガー氏が受賞となりました。この研究を選んだきっかけは腎結石患者がディズニーワールドに行った時、ビッグサンダーマウンテンに数回乗ったら腎結石が3個出てきたと言うことを聞いたからだそうです。

本来なら偶然、たまたまで片付けられることなのでしょうが、そこは研究者、可能な限り科学的根拠をみつけようと研究にいたったようです。

生物学賞

Wine Splash Glass - Free photo on Pixabay (306879)

生物学賞では「ワインの専門家がワインの中にハエいるかどうかを確実に識別できることの証明」でポールベッヒャー氏他7名が受賞となりました。このタイトルを聞いても正直意味は分かりません。レポートも英語なので正しい解釈をされているのかは定かではないですが、どうやらハエの匂いに関する研究のようです。

ワイングラスにハエを入れた後、オスとメスに分け匂いを嗅いだ時に識別できるかどうかを研究し、そこにハエが入っているかどうかを調べたものだそうです。

人類学賞

Chimpanzee Monkey Ape - Free photo on Pixabay (306880)

人類学賞では「動物園にて、人間がチンパンジーの真似をするのと同頻度かつ同程度上手に、チンパンジーも人間の真似をするという証拠を集めたことに対して」でトマス.ぺーション氏他2名が受賞となりました。 チンパンジー人間の3歳位の頭脳を持っていると言われています。その能力は某TV番組でもよく見かけます。

なので人間のような感情を見せてくれる動物であります。チンパンジーもそれだけ人間をよく見ているということなのではないでしょうか。

栄養学賞

Steak Meat Raw Pork - Free vector graphic on Pixabay (306890)

栄養学賞では「人肉の栄養価は他の食物よりも劣ることについて」という研究でジェームズコール氏が受賞となりました。この研究でわかったことは人肉はどの肉よりも低カロリーだということです。 タイトルだけ聞くとちょっと恐ろしいでしょう。人肉を食べるというのは昔からタブーとされてきています。

この研究は人肉を食べることを推奨するために始められたものではありません。食人習慣があった時代、歴史の中でヒト科社会において食事習慣の意味をよく理解するために研究するためです。

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