2019年8月1日 更新

闇サイト事件の概要!残虐な事件の犯人の生い立ちと下された判決とは

闇サイト殺人事件という事件を知っていますか?顔も知らない犯人たちが闇サイトを利用して集まり、共謀して思い付きで行った凶悪な殺人事件です。そんな3人の生い立ちや事件の概要、3人にどのような判決が下ったのかを紹介していきます。

目次

利恵さんはコンクリート用のハンマーで40回以上殴打されながらも生きていました。これは利恵さんの死因が窒息死だったことから分かったことであります。生きている相手に何度も何度もハンマーを振り下ろした神田の行いは、残虐行為そのものであると言えます。

また、ガムテープで口をふさいだ後も利恵さんが生きていることが判明し、タオルを巻くことで脳に振動を伝えてできるだけ早く絶命させようと言い出したのも神田でした。堀のもういいのではないかという発言にも目もくれず、神田は何度も利恵さんにハンマーを振り下ろし続けたのです。

教えられた「2960」は偽の暗証番号

Sunbeam Forest Sun - Free photo on Pixabay (526878)

利恵さん殺害後、堀は利恵さんの死体を車内の3列目シートに置き、その上から荷物やタオルなどを置いて遺体を隠しました。着替えを済ませ、変装した川岸はコンビニのATMで預金を引き出そうとしますが、取引時間外だったために失敗に終わります。

その後銀行の開店時間を待ち、開店後の9時10分にATMで暗証番号「2960」を試してみるが合致せず、利恵さんの生年月日から「5172」「0720」なども試しましたが暗証番号が合致することもなく失敗に終わりました。

2960=憎むわ

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利恵さんの恋人であった瀧真語さんが気づいた利恵さんからのメッセージが、加害者たちに伝えられた偽の暗証番号である「2960=(憎むわ)」です。

暗証番号を伝えた際は、まだ殺害されると決まっていたわけではないので2960に特に意味はないのではないか。との見方もあるようですが、突然日常から非日常に巻き込まれて恐怖を与えてきた加害者たちに対して、殺害される・されないにかかわらず憎悪する感情はあったとしてもおかしくありません。

犯人川岸健治の生い立ち

Sunset Birds Flying - Free photo on Pixabay (526880)

闇サイト殺人事件の発起人ともいえる川岸健治は、自己中心的で短絡的な人間だと言えます。自分で事件の元となる闇サイトに書き込みをしておきながら、死刑になるのが怖いからという理由で自首し、他の2人に罪を擦り付けようとする行動が見受けられました。

一時期は結婚し子供も生まれていた大人がなぜ、人の命を奪うような事件を起こしたのか、何が川岸をこのような人間にしたのか、その理由が垣間見える川岸健治の生い立ちを紹介していきます。

1966年石川県金沢市で誕生

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川岸健治は1966年(昭和41年)に石川県金沢市に誕生しました。事件当時は40歳で無職、逮捕直前に愛知県小牧市在住と自称していました。しかし、逮捕直後には本籍地は愛知県津島市と判明し、報道されることとなります。

ソ連の無人月探査機「ルナ9号」が初の月面軟着陸に成功した年に産まれた川岸は、40年後には闇サイトで犯罪仲間を集め、お金のために罪のない人を殺害するという凶行を行う大人へと成長していきました。

幼少期に肝臓病を患っていたことによりいじめを受けていた

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川岸は幼少期の頃に肝臓病を患っており、それが原因でいじめを受けるようになります。川岸が「中学時代にいじめを受けたことをきっかけで30年近く虚勢を張りながら生きてきた」と発言しています。

この虚勢を張る性格から、闇サイト事件で集まった堀や神田らと対面した際に過去の犯罪歴や行動について過度な誇張をして話していた様子が見受けられます。川岸自身は堀や神田についても自分と同じように虚勢を張って生きてきた人間だと感じていました。

高校進学直後から非行に走り少年鑑別所に収監されたことがある

Milky Way Starry Sky Night - Free photo on Pixabay (526883)

中学生の頃にいじめを受けたことの反動で、高校進学直後から非行に走るようになり、川岸は少年鑑別所に収監されました。少年鑑別所への入所に伴い高校を中退し、少年鑑別所を出所後も川岸は再び犯罪に手を染めることとなります。

少年犯罪の再犯率の高さは話題となることがありますが、少年院では更生プログラムがきちんと機能しているのでしょうか?若い人が更生をして犯罪に手を染めない生き方をしていくための少年院のあり方については疑問が残る部分が多いです。

高校中退後大手警備会社に7年間勤務

Starry Sky Milky Way Galaxy Long - Free photo on Pixabay (526884)

高校を中退後、川岸は大手警備会社に就職し7年間勤務しました。少年鑑別所に入所いていたという過去がありながらも、大手警備会社に就職できたというのはコネがあったのかそれとも川岸自身の努力の結果なのかは定かではありません。

警備会社を退職後は運送会社に就職しましたが、長く続くことはなく、愛知県内の様々な運送会社を転々とするようになりました。また、何かと理由をつけては会社から借金し、借金を返済しないままとんずらすることも多かったようです。

結婚後子供にも恵まれた

Kuala Lumpur Twins Malaysia - Free photo on Pixabay (526885)

川岸健治は結婚しており、愛知県瀬戸市内のマンションに奥さんと子供4人と共に生活していました。このマンションは1999年(平成11年)8月にローンを組んで購入しており、このローン返済が後々の川岸の行動の要因となりました。

奥さんと子供が4人と生活していた川岸でしたが、2003年にローンを抱えて苦しい生活に嫌気をさした奥さんが、子供たちを連れてマンションを出ていきました。そして、奥さんと離婚することとなったのです。

働きつつ振り込め詐欺用の口座設立・転売など犯罪行為を行っていた

Utah Mountain Sky - Free photo on Pixabay (526886)

川岸は働きつつも、闇サイト殺人事件の8年ほど前から携帯電話で闇サイトを利用していました。闇サイト殺人事件の発端となるサイト「闇の職業安定所」で偽の運転免許証を手に入れて、その免許証を利用し、振りこめ詐欺用の銀行口座を開設したのち、販売していました。

闇サイトを使って犯罪行為を行うという行為を、川岸は日常生活のように行っていたことが伺えます。犯罪以外にも履歴書を改ざんするなどの嘘つき行為が多かったという証言も出てきています。

住宅ローンなど金に困るようになる

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