2019年8月27日 更新

ロスセタスとは?メキシコ最大の犯罪組織の全貌と現在の様子とは

かつて、逆らった弁護士など市民を次々殺害したロス・セタス。ボスが処刑され、現在は、壊滅状態と言われています。しかし、メキシコの危険度は引き上げられ、今もなお日本人の渡航に警告が出ているのです。つまり、ロス・セタスや麻薬戦争は終わっていないという事です。

目次

ロス・セタスとは

Man Serious Face - Free photo on Pixabay (586325)

ロス・セタスはかつて、自分たちに反抗的な姿勢を示した弁護士や、市長を残虐な方法で殺害しました。その他にも、一般人に危害を加えることはもちろん、旅行者やジャーナリスト、小さな子供にも矛先を向けています。

そして、それらの様子を、インターネット上に掲載したり、世界に向けた警告文も数多く発信しているのです。なぜロス・セタスは、こういった行動をとるのでしょうか。この記事では、ロス・セタスの素性から、行動の理由、これから世界に与える影響など詳細にご紹介していきます。

メキシコの犯罪組織

Car Volkswagen Old - Free photo on Pixabay (586372)

ロス・セタスとは、メキシコに存在する犯罪組織の名前です。彼らにも、思想や価値観は存在していますが、残虐非道な行いや、誰かれかまわず危害を加えてしまうことから、ただの犯罪組織として扱われるようになりました。

ロス・セタスは、時に自分たちを非難した発信力を持つ人々に攻撃します。過去、殺された弁護士はロス・セタスの行いを世界に発信していましたし、市長はロス・セタス排除の姿勢を崩しませんでした。

それらの報復として、殺害という手段を取ったことは日本人には理解しがたい現状ですが、メキシコでは当たり前の日常でもあります。

麻薬カルテル

Drugs Cocaine User - Free photo on Pixabay (586373)

ロス・セタスは、ただの犯罪組織として扱われる前、麻薬カルテルとして扱われていました。麻薬カルテルとは、麻薬の売買によって金銭を手に入れたり、その商売を邪魔しようとした人々に報復として攻撃を仕掛ける組織です。

麻薬取引は、地域の貧困や、それらを手に入れようとする富裕層、先進国にも問題があるとされ、麻薬カルテルだけが問題という見方ではありませんでした。しかし、ロス・セタスの行いは麻薬カルテルの域を超えています。

今では、麻薬カルテルではなく、犯罪集団であり、一定の配慮も必要なく排除するべきという声が、優勢になっているのです。

アメリカ政府もその危険度を認めている

Soldiers Military Usa - Free photo on Pixabay (586374)

ロス・セタスは、メキシコに存在する犯罪組織です。そのため、日本人には関係がない、危害は加えられないだろうと考える人もいるでしょう。しかし、ロス・セタスに関して、アメリカ政府もその危険度を認めています。

ロス・セタスの武力や戦略は、麻薬カルテルやその他の犯罪組織とは別格とも言われているのです。戦闘員の数はもちろん、それらの教育も徹底しています。つまり、平和な国、日本で生活している人々の想像をはるかに超える攻撃があっても、おかしくないという事なのです。

アメリカの違法薬物の70%に関与している

Seventy 70 Percent - Free image on Pixabay (586383)

アメリカ政府が、ロス・セタスや麻薬カルテルを警戒するのは、武力や戦略だけが理由ではありません。ロス・セタスやその他麻薬カルテルが流している麻薬は、アメリカにもばらまかれています。

その割合は、70%以上だとも言われているのです。アメリカという大国の70%を占めている麻薬を、メキシコの麻薬カルテルが取り扱っているとしたら、日本に出回る麻薬も無関係ではないでしょう。人々の判断力を鈍らせ、廃人にしてしまう麻薬を使い、ロス・セタス及び麻薬カルテルは世界に手を伸ばしているのです。

年間売上は484億ドルとも言われている

Coins Banknotes Money - Free photo on Pixabay (586384)

ロス・セタスやメキシコの麻薬カルテルは、世界中に麻薬を売りさばくことで金銭や武力を手に入れています。その年間売り上げは、136~484億ドルとも言われているのです。日本円に換算すると、優に1兆円は超えます。

この金額は、これまでの総合金額ではなく、年間金額です。日本の防衛費5分の1から、ほぼ同額の金銭を麻薬カルテルは毎年手に入れているということになります。これだけの資金源が確立していれば、新しい武力を手に入れることはもちろん、優秀な人材を集めることもできるでしょう。

メキシコでは2万人以上が殺害されている

Forest Hack Blade - Free photo on Pixabay (586391)

ロス・セタスやその他の麻薬組織は、大きな武力を持っています。その戦力は、国一つと戦えるほどだとも言われているのです。モラルや一般的価値観を持ち合わせていない人々が、このような大きな武力を持った場合、どのようなことが起こるでしょうか。

メキシコでは、これまで2万人以上の人々が麻薬カルテルに巻き込まれ殺害されたと言われています。麻薬カルテル関連だと明確にわかっている事件のみの死亡者数のため、本来はこれ以上に大勢の人々が命を奪われているでしょう。

今後も勢力を拡大すると危惧されている

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (586392)

麻薬カルテルの動向に、危機感が募り、カルデロン政権は一掃作戦を行いました。多くの民間人を巻き込みながらも、麻薬カルテルの主要メンバーを次々に逮捕し、麻薬戦争の終結を宣言します。しかし、メキシコの危険度は引き上げられました。

現在のメキシコは、世界の紛争地域と変わらないレベルだということです。つまり、主要メンバーが逮捕されても、勢力は衰えず、むしろ今後さらに拡大すると危惧されているということになります。

ロス・セタスの存在によってトランプ大統領は称賛されている

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ロス・セタスやその他麻薬カルテルは、今後もさらに勢力を拡大すると言われています。こういった予想から、第45代アメリカ合衆国大統領である、ドナルド・トランプが評価される場面も見られるようになったのです。

過激な発言や、過激な政治活動によって、批判されることも少なくなかったトランプ大統領が、なぜ称賛・肯定されるようになったのでしょうか。ここからは、麻薬カルテルとトランプ大統領の政策について解説していきましょう。

メキシコとの壁建設を強行

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