2019年8月27日 更新

ロスセタスとは?メキシコ最大の犯罪組織の全貌と現在の様子とは

かつて、逆らった弁護士など市民を次々殺害したロス・セタス。ボスが処刑され、現在は、壊滅状態と言われています。しかし、メキシコの危険度は引き上げられ、今もなお日本人の渡航に警告が出ているのです。つまり、ロス・セタスや麻薬戦争は終わっていないという事です。

目次

麻薬に手を出す人も同罪といった意見と同じく、多く見られた意見は「日本人にできることはなにもない」です。アメリカ政府やメキシコ政府が取り組んでも対処しきれない問題のため、一般人の自分たちでは何もできないという意見が多数聞かれました。

確かに、麻薬や犯罪行為に手を染めていない人は、それらを停止して犯罪組織に打撃を与えることはできません。武力や知識も劣る一般人が考えたところで、無意味だと主張することも間違っていないでしょう。しかし、各国でどのような事が発生しているのかを知り、何か自分にもできないかと考えることは、決して無意味ではありません。

ロス・セタス同様危険視されている麻薬カルテル一覧

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メキシコに存在する麻薬カルテルは、ロス・セタスだけではありません。ロス・セタスと同等の勢力、部隊を有する組織や、大規模な市場を確保し続ける麻薬カルテルも存在しています。

また、新世代と呼ばれる危険な麻薬カルテルも誕生し、メキシコの情勢は悪化の一途をたどるとも言われているのです。ここからは、ロス・セタス同様に危険視されているメキシコの麻薬カルテルについて、関連事件やカルテル同士の関係を詳細にご紹介してきましょう。

シナロア

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シナロアは、ロス・セタスと並び、メキシコ最大の犯罪組織として知られています。ホアキン・グスマンやファン・ホセなど5人をリーダーとし、1989年に結成されました。1993年にグスマンや他主要メンバーが逮捕されたことにより、組織は弱体化していきます。

しかし、グスマンの脱獄により、再び勢力を拡大させていきました。ロス・セタス同様に過激な活動を行っていましたが、グスマン再逮捕やナンバー2の射殺などによって、組織は分裂を繰り返しています。

ロス・ベルトゥラン・レイバ

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シナロアの幹部であったベルトラン・レイバ4兄弟が2008年に結成した麻薬カルテルです。シナロアの元幹部でありながら、敵対するガルフと手を組んだため、政府及びシナロアと大きな抗争を繰り広げました。ガルフはメキシコ最古の犯罪組織であり、組長はロス・セタス創設者でもあります。

裏切り者や非協力者を大量に虐殺したことから、メキシコ国内を混乱と恐怖に陥れた組織です。主要メンバーやボスの逮捕によって、2010年に壊滅したと言われていますが、詳細は定かではありません。

ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン

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デル・ゴルフォは、ガルフカルテルのスペイン語です。CDGと、略称で呼ばれる場合もあります。ガルフは、メキシコ最古の犯罪組織とも呼ばれ、現在活動する麻薬カルテルの主要メンバーが在籍、協定していたことでも知られる巨大組織です。

古くはアルコールや銃器の密造、密売を行っていましたが、コカインの製造を始めたことによって、麻薬カルテルへと移行していきました。ロス・セタスと同様に、非常に危険な組織であり、複数の地域をゴーストタウンに変えたと言われています。

デル・ゴルフォ

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日本の大使館HPでも紹介されているハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオンは、現在も激しい活動を続けている麻薬カルテルの一つです。ロス・セタスに所属する人物や警察官を躊躇なく攻撃することから、新世代カルテルとも呼ばれています。

新世代と呼ばれる理由は、古株組織にも躊躇なく攻撃することや、思想が見えない犯罪行為を行うためです。2018年、男子学生3人を誘拐し、酸のタルに漬け殺害したという事件もあり、過激で無差別的な組織だと言われています。

ロス・メトロス

Drugs Medicine Medication - Free photo on Pixabay (586653)

メキシコには、現在52の麻薬カルテルが存在していると言われています。メキシコの麻薬カルテルは、小規模な暴力組織を複数使い、麻薬の売買を手広く行っているのです。麻薬を運ぶ暴力組織の国籍は、メキシコに限らないとも言われています。

このように組織的に効率よく麻薬を売りさばき、知名度の高い組織がロス・メトロスです。現在は、ロス・セタスやシナロアのように、一般市民を巻き込んだ犯罪行為は少なく、麻薬の売買にだけ集中するようになった組織だと言われています。

ロス・ネグロス

Ground Zero World Trade Center New - Free photo on Pixabay (586658)

ロス・ネグロスは、政府や警察、ロス・セタスに対抗する組織として作られました。シナロアとベルトゥラン・レイバが創設した武装部隊が、カルテルとして独立した組織です。麻薬の売買で財を成した組織ではなく、武装や武力によって多くの犠牲者を生んだ組織になります。

ベルトゥラン・レイバと激しい抗争を行い、当時の指導者が逮捕されたことによって、組織は解散したと言われています。しかし、麻薬カルテルは指導者の逮捕によって一時弱体化するものの、分裂・再建を繰り返し、勢力を取り戻すことが通例となっているため注意が必要な組織です。

フアレス

Psycho Shower Stabbing - Free vector graphic on Pixabay (586659)

メキシコからアメリカへ密輸される主要ルートの1つを支配していると言われる組織が、フアレスです。1990年代に創設され、その後血縁者によって守られ続けてきました。武装部隊として、ラ・リネアと呼ばれるギャングも傘下に置いています。

シナロアとの戦闘によって、現在は身動きがとれない状態だと言われていますが、主要ルートを押さえる巨大組織であることに変わりありません。また、過去にはシナロアと協定を結んでいた時期もあるため、動向に注目が集まる組織といえます。

世界の代表的犯罪組織

Police Security Safety - Free photo on Pixabay (586661)

メキシコに限らず、世界各国には、危険とみなされる犯罪組織が存在しています。日本は平和の国として知られていますが、世界でも有名な犯罪組織を有している国家でもあり、メキシコの麻薬カルテルやその他海外で発生する事件に全く無関係というわけではないのです。

ここからは、世界的にも有名な、各国の代表的犯罪組織についてご紹介していきます。発足した理由や、世界的に有名な理由についても、詳しく解説していきましょう。

山口組(日本)

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