2019年10月15日 更新

津久井やまゆり園で起きた事件のその後と現在は?犯人の生い立ちも

相模原障害者施設殺傷事件を覚えているでしょうか?戦後最大の事件として大きく取り上げられた事件です。事件によって亡くなった方は19名もいます。今回は相模原障害者施設殺傷事件の概要と事件のその後の建て替え計画や犯人植松の思考回路や生い立ちまでを紹介していきます。

目次

津久井やまゆり園って?

タマ犬 on Instagram: “津久井やまゆり園の追悼式典に参列しました。事件から何年経っても癒される事のない、被害に遭われた方々にはかける言葉のない深い悲しみがあります。#津久井やまゆり園 #津久井やまゆり園事件 #津久井やまゆり園追悼式典#優勢保護反対” (709453)

津久井やまゆり園は神奈川県が1964年から設置し、2005年から指定管理者制を導入。社会福祉法人「かながわ共同会」が運営している知的障害者施設です。相模湖駅から東に2キロほどの距離で、山に囲まれた相模川に面する住宅地にある施設で、とても穏やかな場所でした。

比較的重度の知的障害者が多い園でしたが、多くの方が利用。そんな津久井やまゆり園を舞台に2016年、事件が起こってしまったのです。のんびりした山奥の中、戦後最大とも言われる程の大量殺人が起きてしまいました。

なぜ事件が起こったのか?事件の概要から現在まで今回は徹底的に見直していきます。

相模原障害者施設殺傷事件の概要

 (709027)

まずは相模原障害者施設殺傷事件の概要を見ていきます。どこを舞台に、どんな流れで事件が起きてしまったのか?当時はニュースでも多く取り上げられたので、記憶に新しい人もいるのではないでしょうか。

相模原といえば、住宅地も多い場所です。相模原で大量殺人が起こったことに怯えた人もいるでしょう。当時の事件を恐怖に感じている人は、掘り起こしたくない記憶かもしれません。しかし忘れてはいけない事件でもあります。

決して恐怖をよみがえらすのではなく、二度と同じような事件が起きないようにするために、見直していきましょう。

事件発生日と場所

kumashino on Instagram: “8/19津久井やまゆり園” (709029)

事件発生日は2016年7月26日、午前2時38分でした。殺人の舞台となってしまったのが相模原市緑区千木良の知的障害者施設「神奈川県立 津久井やまゆり園」です。深夜の犯行ということもあり、周辺住民も気が付くことはできなかったのでしょう。

閑静な住宅街なので普段ならば静かに過ごしている時間です。しかしそんな時に事件は起こってしまいました。周辺順民、施設関係者、誰もがこんな夜中に殺人があるとは考えていなかったのではないでしょうか。

事件発生後、周辺は警察や救急車で雰囲気は一変してしまいました。

死傷者の人数

kumashino on Instagram: “8/19津久井やまゆり園” (709030)

被害者は入所者19人、入所者、職員を合わせて計26人でした。重軽傷の被害者もいましたが、その中で死んでしまったのは19人にものぼります。19人という人数は事件が発生した時点で第二次世界大戦後の日本で発生した殺人事件としてもっとも多い人数です。

なぜ犯人はこれほどの死傷者を出したのか?それほどまでの深い恨みがあったのでしょうか。重軽傷を負った入所者や職員も、命があったことは良いことですが、大きなトラウマになったに違いありません。

また被害者の遺族にも大きな傷を残したことでしょう。

加害者について

 (709032)

加害者は植松聖という男性です。植松聖容疑者は普段は猟奇的な一面を見せないような爽やかな男性でした。植松聖容疑者のSNSを見ると、大学の友人とも多く繋がっており、友人関係も良好だったことがわかります。

SNSには笑顔で写っている写真もあり、とても猟奇的な殺人を犯すような人物には見えません。いわゆる普通の男性である植松聖はなぜこんな事件を起こしてしまったのでしょうか。

近隣住民によると、子供も大好きだったそうで、「事件を起こすような子じゃない」という発言も多くありました。しかし実は植松聖はとんでもない思考の持ち主だったのです。

相模原障害者施設殺傷事件の経過

Ahmad Ikhyari Muhammad Mahmud on Instagram: “Penikaman Sagamihara, 26 Juli 2016, adalah pembunuhan terburuk di Jepang pascaperang. Setidaknya 19 penderita disabilitas mengalami…” (709034)

相模原障害者施設殺傷事件がどのようにおこったのか?事件の発生、目撃から逮捕までの経過を解説します。事件が起こった時、職員はどうしていたのか?それぞれの被害者のケガの状態はどれほどのものだったのか?そして犯人はどのように逮捕されたのか?

これほどの大きな殺人となれば、その場で即逮捕されていてもおかしくありません。しかし今回の事件では、その場での逮捕ではありませんでした。では犯人は犯行後何をしていたのか?

犯行後の犯人の行動も極めて不可解です。少しずつ犯人の奇行も見えてくるでしょう。

刃物を持った男性が暴れている

 (709035)

犯行時、事件に気づいた施設の当直職員が非番の男性職員にLINEを使って「すぐ来て。やばい」と連絡を取ります。連絡を受けた男性職員は電話で確認のうえ、神奈川県警察と相模原市消防局にそれぞれ「刃物を持った男が暴れている」と通報。

犯行を目撃した職員の対応は決して遅かったとは言えません。すぐに非番の男性に連絡し、警察にも連絡しています。しかし警察が駆け付けた頃にはもう犯行は行われていました。

つまりそれだけ犯人の犯行がスムーズだったということです。犯人は犯行のために入念に準備を進めていたのでしょう。

警察に通報するも19人が死亡

 (709036)

現場には医師が駆け付けましたが残念ながら19人が死亡。重傷の20人を含む負傷者26人が6か所の医療機関に搬送されました。死亡したのは、施設の入所者の男性9人、女性10人。

死因は19歳女性が腹部を刺されたことによる脾動脈損傷に基づく腹腔内出血、40歳女性が背中から両肺を刺されたことによる血気胸、残り17人が失血死でした。

遺体の多くはベッドの上で見つかっていたことから、犯人が寝ていた入所者の上半身を次々と刺したと考えられています。寝ている間の犯行ということもあり、やはり計画的な線が濃厚です。

意識不明の4人は全員回復

 (709038)

犯行によって意識不明となったのは4名でした。しかし翌日27日の記者会見で、4人全員の意識が回復したと発表されます。そのうち、20代の男性は首を深く刺されたため全血液量の3分の2を失い、搬送直後には脈をとれないほどの危険な状態でした。

男性は病院で意識を取り戻し、人工呼吸器を外されると、看護師に何度も「助けて」と繰り返していたそうです。命はあったものの、それ程の苦しい時間は想像できないものでしょう。

しかし同じ施設の何人もが死んでしまったと知った時、体の痛みではなく精神的な痛みも感じたはずです。

それぞれの怪我の状況

 (709039)

1 / 8

関連する記事 こんな記事も人気です♪