2019年10月15日 更新

津久井やまゆり園で起きた事件のその後と現在は?犯人の生い立ちも

相模原障害者施設殺傷事件を覚えているでしょうか?戦後最大の事件として大きく取り上げられた事件です。事件によって亡くなった方は19名もいます。今回は相模原障害者施設殺傷事件の概要と事件のその後の建て替え計画や犯人植松の思考回路や生い立ちまでを紹介していきます。

目次

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ここまででも犯人が少しずつ道をそれてしまっているのがわかります。しかし犯人は道をそれてしまっただけではなく、事件直後に不可解な行動もとっているのです。大麻による影響なのか、それともパーソナリティー障害による影響なのか?

犯人が事件直後にとった不可解な行動をいくつか解説します。犯人のとった行動は、殺人を犯した人間と思えない行動ばかりです。また犯人の行動に関して、精神的障害が関係しているとは思えません。

Twitterに自撮り写真をツイート

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なんと犯人は津久井やまゆり園で犯行を犯し、逃亡した後、津久井署へ出頭する直前午前2時50分Twitterに「世界が平和になりますように。beautiful Japan!!!!!!」という内容のツイートを自撮り写真を添付して投稿していました。

つい数分前に大量の人を殺した発言とは思えません。犯人にとっては「知的障害者=悪」という式が完全に成り立っていたのでしょう。また過去のTwitterへの投稿は意味不明なものや幼稚なものが多く、アカウントのプロフィールページのヘッダー画像には「マリファナは危険ではない」と書かれた画像が使用されていました。

コンビニで血を払拭

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犯行後、犯人はもちろん血まみれの状態です。犯人は車で出頭する途中、コンビニに立ち寄ってトイレを利用し、そこで手や腕に付着した血を洗っていました。さらに菓子パンを購入していたこともわかっています。

コンビニの防犯カメラの画像では、犯行時と出頭時同じズボンとシャツを着用し、血もついていたそうです。一般的に考えれば、そんな状態でコンビニに入ってしまえば通報されることを不安に感じますが、犯人は不安を感じるどころか普通に買い物までしています。

衆議院事務総長向大野新治が記者会見

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事件の当日、衆議院事務総長の向大野新治は記者会見を開きます。実は向大野新治は犯人から手紙を受け取っており、手紙を受け取った経緯などを説明しました。

記者会見によると、犯人は2月14日午後3時25分ごろに議長公邸を訪れ、手紙を渡したいと申し出たものの受け入れられず、土下座をなどしたため、警備の警察官に職務質問されそのまま立ち去ったとのこと。

その後、向大野新治は翌日午前10時20分ごろに再訪。正門前に座り込むなどしたため、衆議院側で対応を協議して午後0時半ごろに手紙を受け取ることになりました。

手紙に犯罪を予告するような内容があったため、衆議院の事務局が警察に通報し手紙を提出。

被害者遺族には謝罪をしたが本人にはない

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犯人が全く反省の弁を述べていないかといえばそうではありません。犯人は取り調べの中で「突然のお別れをさせるようになってしまって遺族の方には心から謝罪したい」と遺族への謝罪の言葉を口にしています。

しかし被害者への謝罪をすることはなく、結果的に障害者に対する強い偏見を表す形となってしまいました。なぜ犯人がこれほどまでに知的障害者に対して偏見を持っていたのか?恨んでいたのか?

遺族への反省の気持ちを述べる程冷静な考えを持ち合わせているにも関わらず、どこか残虐性のある部分を見せています。

植松容疑者の思考

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果たして犯人はどのような思考を持ち合わせていたのか?さらに犯人の思考を明らかにしていきしょう。これまでの経過を見ると、犯人は異常な程知的障害者に対して嫌悪感や恨みを感じていることは明らかです。

大麻を吸引したり刺青を入れたりと「アウトロー」な面もありますが、一方でこの犯行に関して「信念」とさえ感じられる程の執着も感じられます。犯人にとっては知的障害者を殺害することを正義とさえ感じていたのかもしれません。

もちろんそれは間違った考えですが、犯人にとってこの殺人は何を意味していたのでしょうか。

障害者への異常なまでの”拒否”

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犯人はとにかく知的障害者に対して偏見が強く、異常なまでの「拒否」をしていました。その理由として考えられるのが、犯人の金銭事情です。犯人は貯金もなく生活保護を受けながら暮らし、障害者に関しては「税金の無駄」とまで発言しています。

「自分がお金がないのに障害者は税金で暮らしている」ということが許せなかったのでしょう。また偏見に至った経緯に関して、犯人自身は中学時代に障害を持つ同級生と関わったことや、園で働いた経験を挙げています。

社会は自分の考えに賛同する

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取り調べでは「今の日本の法律では、人を殺したら刑罰を受けなければならないのは分かっている」と自分の罪を認めています。しかしその一方で「事件を起こした自分に社会が賛同するはずだった」という趣旨の供述もしているのです。

この発言から、犯人が反省しているようには見えません。犯人の中では「自分は正しいことをした」という考えなのでしょう。「悪いことをしたから罰せられる」のではなく「法律上罰せられるのは仕方ない」という意味にとれます。

実行して革命を起こせるのは自分だけ

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犯行に関して「障害者の安楽死を国が認めてくれないので、自分がやるしかないと思った」と発言しています。他にも「障害があって家族や周囲も不幸だと思った。事件を起こしたのは不幸を減らすため。同じように考える人もいるはずだが、自分のようには実行できない」という発言も。

そんな自分の犯行を正当化するように「殺害した自分は救世主だ」「犯行は日本のため」という発言もしています。少なくとも犯人にとっては「正義」だったのかもしれません。しかし実際に賛同し、犯人を救世主と認める人はいないでしょう。

自らは生活保護を受給していた

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上記でも犯人が金銭的に困っていたことを解説していますが、実際に生活保護を受給していたことも明らかになっています。しかし生活保護費は遊びの費用として浪費していました。

さらに数百万円の借金があったこともわかっています。とにかく金銭的に余裕があった生活ではなかったのでしょう。知的障害者に対しての恨みは、金銭的な部分も原因になっていると考えられます。

借金に関しては何が原因でできた借金なのかはわかっていません。

事件に関係したものの現在

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