2019年3月8日 更新

竜涎香の値段と販売方法は?日本にもある竜涎香の見分け方

高級香水にも使われている竜涎香って何?マッコウクジラのう○こって本当?竜涎香について詳しく調べてみました。日本ではどこで見つかるの?竜涎香と似ている物との見分け方も一挙公開。値段っていくら?どこで販売したら高額で売れるのか。もし竜涎香を海辺で拾った時の為に必読

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竜涎香は7世紀のアラビアで初めて香料として使われ始めたといわれています。香料として使用するときは、エタノールに溶かせたチンキ(ハーブや生薬の成分をエタノールと精製水の混合液に浸すことで作られる液状のこと)として使用されています。

竜涎香を価値を理解するには中東の文化を知る必要があります。中東では香りは日常生活の一部で男性も女性も強い香りで身を包み、生活空間を香りで演出しています。
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様々なお香を焚いて芳しい香りで満たし、友人とのティータイムでの話題もお香の話が行われているほどです。このため、中東の市場には香料屋がいろいろな香材をそろえているのです。

そしてアラブ諸国は一夫多妻性の文化がある国なので、竜涎香=アンバーグリスの香りで、夫の心を掴む為に試行錯誤したのかな・・・なんて想像もできますね。中東の女性は美しい人が多いのでその美意識の高さも垣間見られます。
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魅惑的な竜涎香の香りはどんな印象を受けるのでしょうか?竜涎香は媚薬的なフェロモンを感じさせる匂いだと言われています。一度嗅いだら忘れられない爽やかさ、異性の本能に訴えかけるセクシーな甘さが感じられるそうです。

竜涎香は世界の香水産業の中では昔から高値で取引されていました。そして薬の一種としても使われていました。その効能は媚薬であったり、性欲促進薬としても有名だったとか。
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他にもワインの風味を引き出したり、食べ物の風味を増すためなど調味料の一種としても使われていました。
 
1820年には竜涎香の人工合成に成功し、現在では合成化合の竜涎香も出回っています。しかし自然由来の竜涎香を愛する人々にとっては竜涎香というものは守るべきものの1つとなっています。
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竜涎香が使用されている市販の香水には何があるのでしょうか?

ブルガリ・・・タイガーオールドパルファム「ブルガリ ル ジェンメ」 41580円
ドルチェアンドガッバーナ・・・オードトワレ「ジ ワン フォーメン」 14040円
ランバン・・・オードパルファム「ジャンヌランバン」9720円
ラルチザン パフューム・・・オードパルファム「アンエールドブルターニュ」21060円

上記のとおり、高価なものが多いのがわかります。

竜涎香の価値と値段

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希少価値の高い竜涎香。その値段について調べてみました。

基本的な値段

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希少価値の高い竜涎香は日本では1グラム1700円~2000円で取引されています。1グラムの代表的なものは1円玉なので、あのサイズのものが1700円~2000円ということは、やはり高価ものだと言えるでしょう。

イギリスでは、海岸を散歩中の男性が1500万円の価値のある竜涎香を偶然に見つけたそうです。1グラム=2000円の計算だとすると、7.5キロの重量があったと考えられます。
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2012年8月には8歳の男の子が0.5kgの竜涎香を発見し、620万円ほどの価値があると話題になりました。2006年にはオーストラリア人の男性が14.75kgの竜涎香を発見し、その値段はなんと2900万円にもなったということです。

イギリスでは度々、竜涎香が見つかっているようです。イギリスも日本と同じ島国なので沿岸部に竜涎香が漂流しやすい環境だといえるでしょう。

竜涎香は日本で見つけられるのか?

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高額な竜涎香を見つけたい!日本のどこに行けばあるかを調べてみました。

和歌山で見つかった記録

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なかなか発見されることのない竜涎香ですが、1696年(元禄9年)3月28日に和歌山県熊野日置浦(現・和歌山県西牟婁郡白浜町日置)の浜辺で五貫五百目(約20キロ)の鯨糞(竜涎香)が拾われた記録が残されています。

和歌山県の白浜といえばアドベンチャーワールドが有名で、イルカやクジラ、過去にはシャチが飼育されていたことから、海洋生物に縁のある街だと言えますね。
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竜涎香は価値のある物質なので江戸時代に発見した人物も竜涎香御殿を建て、夢の一攫千金生活を送ったと言われています。白浜町に観光に行った際は浜辺を散歩してみるのも良いかもしれません。もし見つけられたら一生の思い出になることでしょう。

沖縄で見つかった記録

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沖縄が琉球王国だったころ、琉球には国をあげて竜涎香を探す文化がありました。琉球の海岸に打ち上げられた竜涎香は将軍や諸大名への献上品となって、薩摩藩により長崎で売買されていました。

17世紀前半には「御物奉行所規模帳」によって取り決めがあり、竜涎香の発見者にはほうびを与える制度ができました。「寄物に関する一考察―竜糞を中心に」著者:富島壮英によれば、イギリス人が琉球で購入した商品で最も注目されるのが竜涎香だったと書かれています。
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