竜涎香の値段と販売方法は？日本にもある竜涎香の見分け方

龍涎香は一見すると石のように見えますが、手に取ると軽石のような軽さです。マッコウクジラはダイオウイカやタコなどを主に主食としています。

イカやタコの口の部分はカラストンビと呼ばれる非常に硬いキチン質（アルカリ化されるとキトサンになる）でできており、このキチン質は消化はされにくいため、マッコウクジラの胃の中で消化されず残ってしまいます。

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ダイエットをする女性なら聞いたことがあるかもしれない、キチン・キトサンダイエットサプリと同じようなことがマッコウクジラの体内で起こっているのです。不溶性の食物繊維のキチン質が脂肪分と混ざって胆石や結石になり体外に排出されます。

脂肪は水より密度が低く比重が軽いので、キチン質と脂肪が混ざって結石となった竜涎香は水に浮くほど軽くなるのです。

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海岸を散歩して軽石のような物体を見つけたら、とりあえず確保しておくようにしましょう。

他にも黒色の竜涎香は、タールのように柔らかく、ねばつくような感触があります。白色の竜涎香は、粉状でコーテイングされたような、中身は粘土の生地のような材質です。

香り

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竜涎香は人により様々な印象の匂いがあるようです。｢フェロモンのような強烈な香り｣「ずっと嗅いでいたい香り」｢しめった落ち葉のようなこもった香り｣など様々な表現があります。他にも｢ジャコウのような甘い土の芳香｣しかし、芳香の具合は竜涎香の熟し具合や品質の具合で変わってきます。

熟成されたワインのような表現がされる竜涎香は｢香りの王様｣と呼ばれるのも不思議ではありません。
　

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しかしマッコウクジラから排泄された直後の匂いはちょっと注意です。できたての竜涎香は黒っぽくて、まだ粘っている感じがあります。排泄物なので臭くて当然ですが、直に嗅ぐのは控えておいた方が身の為でしょう。

竜涎香は牛の糞のような匂いにかぐわしい香りが混じった匂いだと言われています。もし竜涎香を知らない人が発見すると、その匂いから逆に持ち帰ろうとは思わないのではないでしょうか。

セルフチェックの方法

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海辺にはいろんなものが落ちています。石、ごみ、様々な漂流物の中から、匂いのある石らしきものを見つけることが出来た時はこのような方法で判定してみましょう。

まず、色は黒や白、灰色や琥珀色で大理石模様があること。そして通常の石よりも軽いこと、独特の匂いがあることを確認します。ペットに犬を飼っていれば嗅がせてみせましょう。竜涎香の動物性の匂いに犬は興奮するでしょう。

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竜涎香の識別方法（ホットテスト）　
①針やワイヤーをライターなどで赤くなるほど熱します。
②熱した針を対象物にゆっくりと１センチほど差し込みます。竜涎香であれば対象物の表面は熱された針に溶け出して針を奥深く受け入れます。そして溶けた油が焼けて煙を出し、焼けた黒い残留物が針に付着します。
③この時、煙と匂いが出るので、この匂いを嗅いでみましょう。そして対象物に刺した針を抜きましょう。もし竜涎香であれば、不思議と何度も嗅ぎたくなるような癖のある香りがするでしょう。

注意！竜涎香と間違いやすい物質

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竜涎香だと思ったのにただのゴミだった・・・なんて事に絶対ならない為にも似ているものを知っておきましょう。

オイルボール（廃油ボール）

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竜涎香は海辺の漂流物に混じっていることから、とても見分けが付きにく物体です。その中でもオイルボールとはよく間違われていて、涙を飲む人も多いのでオイルボールとの違いを説明します。

オイルボールとは排水に混じった廃油や原油が揮発しボール状の固体となったものの事をいいます。拾ったばかりの頃は磯の香りがするので、見分けが付きにくいので、とりあえずホットテストをしてみるのが確実です。