2021年4月28日 更新

トンボ鉛筆事件と佐藤佳弘の炎上理由!長尾弘司の神対応とその後

東日本大震災直後に、トンボ鉛筆の人事担当であった佐藤佳弘が送ったメールによって、世間から非難されることになったトンボ鉛筆事件とは何か?トンボ鉛筆の現在や、トンボ鉛筆製品の不買運動が起きた?など事件の詳細について紹介します。

トンボ鉛筆の不買運動は現在も続いてるの?

Yes No Typography - Free vector graphic on Pixabay (301132)

トンボ鉛筆事件以降、トンボ鉛筆製品を購入しなくなったという人は少なくないのではないでしょうか。「ここの商品は二度と買わない」といった言葉は、ネット上の掲示板で見ることが出来ますし、「MONO」シリーズ製品を、他者製品に切り替えたという人もいます。一度、ユーザーに植え付けられた悪いイメージというのは、そう簡単に消えるものではありません。

正直、トンボ鉛筆でなくても文具は揃えることが出来ます。信用を失うのは一瞬ですが、その信用をとりもどすのは容易ではないということではないでしょうか。

トンボ鉛筆事件の炎上から学べることは?

Books Library Jrr Tolkien - Free photo on Pixabay (301142)

出世や採用のために何よりも企業を優先するという会社至上主義が引き起こしたとも言えるトンボ鉛筆事件。この事件は、日本の就職活動や労働環境における問題点が絡み合っています。企業は、この事件から学ぶことが多くあると言えます。人材育成や、企業の危機管理といったことをしっかりとしていくことが重要です。

特殊な状況下でとるべき行動

Green Leaf Heart Shadow - Free photo on Pixabay (301148)

震災に限らず、就職活動に影響を及ぼすような状況はいつ起きるかわかりません。その時にどういう対応をするかで、その人の本質が見えることとなるでしょう。トンボ鉛筆事件は企業の人事が炎上した事件ですが、それ以外の人も非常時には本性が見えると言われています。

たとえば困った時でも誰かと助けあえるのか、友達も家族も蹴り落して自分だけが助かろうとするのかといった行動は、今後の人間関係にも大きな影響を与えるでしょう。トンボ鉛筆事件の佐藤の炎上も長尾の神対応も、決して他人事ではないのです。

迅速で丁寧な対応

Email Fast Service - Free vector graphic on Pixabay (301163)

トンボ鉛筆は人材の発掘に努めており、採用を大変重んじていますが、当時の佐藤佳弘の発信文書の管理に問題があったことを認めています。その上で、謝罪文とともに解雇したことを発表するとともに、今後の対策として公に発信する文書の事前校閲ルールを設置するとしました。この迅速な対応は評価されています。

事態を収めるには迅速な対応が必要不可欠であり、適切な対応だと言えます。これはトンボ鉛筆だけでなく、どの企業においても必要な対策ではないでしょうか。SNSが発展し、誰もが簡単に発信出来るが故の失言・謝罪が多く見られるこの時代に必要な対策と言えます。

トンボ鉛筆や関係者の現在

Colored Pencil Crayon - Free vector graphic on Pixabay (301169)

トンボ鉛筆事件後、企業であるトンボ鉛筆や関係者は、現在どうなっているのでしょうか。老舗の文具メーカーとしての評価はどうなのでしょうか、そして事件を起こした張本人である佐藤佳弘は、現在何をしているのでしょうか。

トンボ鉛筆は現在でも優良企業

Qualification Hand Thumb - Free photo on Pixabay (301182)

トンボ鉛筆は、平成30年度「経済産業大臣賞」(商標活用優良企業)を受賞、文房具メーカーとしては初の快挙です。創業100周年を超える老舗であり、文具メーカーとしてもトップクラスに名を連ねています。事件の影響で昔のような評判とまではいかないにしても、現在も優良企業として活躍しています。

佐藤・長尾の現在は不明

Cranium Head Human - Free vector graphic on Pixabay (301186)

トンボ鉛筆事件以降、佐藤佳弘はどうなったのでしょうか。一部では、懲戒処分すなわちクビになったとされています。クビというのは厳しい処分ではありますが、歴史ある老舗の大手文具メーカーのイメージと信頼を崩壊させたことを考えれば妥当とも言えます。

しかし、逆に現在では出世していて人事部長になっているという噂もあります。真相はわかりませんが、もし人事部長として在籍しているのであれば、この事件をきっかけに自身の驕りを見つめ直し、心を入れ替えていることを願うばかりです。

また、神対応と評価された長尾も現在は不明です。震災時は注目を集めましたが、そもそも一般人であることを考えると、その後の詳細は不明なのも当然かもしれません。

企業も社員も思いやりを大切に!

Sunset Day Summer - Free photo on Pixabay (301195)

トンボ鉛筆事件は、買い手市場が長く続いた就職事情が引き起こしたパワハラ事件と言えます。景気が悪くなれば、就活生は様々な方面から理不尽な目に合うという例だったのかもしれません。しかし、この事件をきっかけに、いつ、同じような事件が起きてもおかしくないという危機感を持ち、企業側はしっかりと人事管理、人を育てることに責任を持っていく必要があります。

現在の企業には利益を追求するだけでなく、会社が社会に与える影響に責任を持ち、消費者だけでなく社会全体からの要求に適切に対応することが求められています。企業体質の改善をし、企業・就活生双方が気持ち良く活動できる・思いやりのある社会となっていくことを願っています。

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