2021年4月28日 更新

トンボ鉛筆事件と佐藤佳弘の炎上理由!長尾弘司の神対応とその後

東日本大震災直後に、トンボ鉛筆の人事担当であった佐藤佳弘が送ったメールによって、世間から非難されることになったトンボ鉛筆事件とは何か?トンボ鉛筆の現在や、トンボ鉛筆製品の不買運動が起きた?など事件の詳細について紹介します。

トンボ鉛筆は3月1日より会社説明会の予約を解禁、ネットで予約するシステムでしたが希望者が多く、予約が取れない就活生も出ていました。そして会社説明会の予約を取れなかった就活生に向け、「説明会予約者の方へは、先に書類を渡すというメリットを与えました。皆さんには与えていません」と伝えた上で、この状況下でもトンボ鉛筆への熱意を絶やしていなければ文章として熱意を佐藤佳弘へ伝わってくることを期待していると宣言しています。

そしてその熱意は、説明会出席を勝ち取った人よりも気持ちは強いはず!「この状況下ならなおさら」と、状況的に厳しいと理解しているにも関わらず、さらに努力しろと圧力をかけています。人事担当として、情熱を持っている人を採用したいという気持ちはわかります。しかし、震災被害というのは情熱だけではどうにもなりません。果たして、震災被害に遭いながらも就活を続けている人に向けて発信する言葉だったのでしょうか。
Mail Message Email Send - Free image on Pixabay (299400)

そして2011年3月13日になると人事担当の佐藤佳弘は、つぎのようなメールを送ります。「先日は咄嗟のメールだったので、返信しなくても大丈夫ですからね。会社は大丈夫です。揺れは大きかったですが、今のところ大きな事故・怪我の連絡は入ってないです。本当は週明けに全員に送ろうと思っていたメールです。こんなことくらいしか出来ませんが、履歴書とESをお送りします。

ただ非常に厳しい条件を付けさせていただきます。その条件とは1点だけです。書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。」でした。

「その先は言う必要ないですよね」

Social Networks - Free image on Pixabay (299415)

「直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。会場で通り一遍等の説明・指示はします。その指示が難しい場合は…その先は言う必要ないですよね。自分で考えてみてください」という文が続いていました。

震災から2日後である3月13日に専用履歴書とエントリーシートを送り、3月15日までの消印で発送しろという難題を押し付け、3月16日の説明会に出席するのが難しい場合は「その先は言う必要がない」と高圧的に、「自分で考えてみてください」と突き放すような表現を使っています。

被災者がパソコンを準備し書類をダウンロードしたり、書類を印刷すること・封筒に入れ郵送する準備をすることが難しい状況にあるのは容易に考えられます。しかし、その状況であっても佐藤佳弘には、トンボ鉛筆への情熱があれば出来るでしょ!と採用してやるんだ!という驕りが見え隠れするようなメールを送ります。

抗議の声が殺到

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このトンボ鉛筆人事担当の佐藤佳弘の高圧的なメールは、就活生のやる気を量る以前の問題であり、不条理とも言える措置です。東日本大震災直後で大混乱が起きている最中に、説明会の予約が取れなかった者にはエントリーシートを渡すかどうかはわからない!説明会に出られない者には選考に進めない!ということをほのめかす内容であり、就活生たちの怒りを買い、すぐさまネットで大炎上することになりました。

翌日にGM長尾弘司による謝罪メール

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トンボ鉛筆は佐藤佳弘がメールを出した翌日の2011年3月14日には、総務部ゼネラルマネージャーである長尾弘司名義にて、騒動の謝罪文を掲載。「弊社人事グループ担当社員より発信しました弊社採用活動に関する文書の中に、不適切かつ配慮に欠く表現が多々ありましたことを深くお詫び申し上げます。先ず、東日本大震災発生の2日後に、被災した地域への配慮を欠いたかたちで書類選考用紙等をメールし、締め切りを15日消印有効としたことは言語道断であります…」との内容でした。

結果的には長尾弘司の迅速な対応により、炎上騒動はわずか2日足らずで鎮火しました。

メールが炎上した原因

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人事担当の佐藤佳弘は、就活生にも言いたいことや不満があるだろうが自分自身「様々な心の奥にある声を見て・聞いている」という言葉で締めくくるメールを出し、被災した地域への配慮のない内容であり炎上しました。熱意があれば震災など関係ないというパワハラです。

被災者に対する配慮のなさ

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「先日は咄嗟のメールだったので、返信しなくても大丈夫ですからね。会社は大丈夫です。揺れは大きかったですが、今のところ大きな事故・怪我の連絡は入ってないです。本当は週明けに全員に送ろうと思っていたメールです。こんなことくらいしか出来ませんが、履歴書とESをお送りします。

ただ非常に厳しい条件を付けさせていただきます。その条件とは1点だけです。書類選考を希望される方は、添付の専用履歴書とエントリーシートをご確認いただき、3月15日(火)消印有効でその2枚をセットにし、下記までご郵送ください。直前に説明会へ予約が出来た場合は、ひとまず書類持参でお越しください。」でした。

3月11日に震災が起き、就活もままならない学生が多くいたにも関わらず、3月15日までに提出しろという配慮のなさが、そこにはありました。

就活生の不安を仰ぐ内容

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トンボ鉛筆は3月1日に会社説明会の予約を解禁しており、ネットで予約をするシステムであり予約は殺到、予約がとれない就活生も出ていました。佐藤佳弘は予約が取れた就活生に対して「運であろうと他人より先に1歩でたことに対するメリットを皆さんに与えたい」と、予約成功者のみにエントリーシートを配布しました。

予約できなかった就活生に対してその後のエントリーシート配布見込みについての説明はなく、就活生は不安を募らせることになりました。

にじみでる圧力

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会社説明会の予約を取れなかった就活生に向け、「説明会予約者の方へは、先に書類を渡すというメリットを与えました。皆さんには与えていません。ただし、この間、トンボ鉛筆への情熱を絶やさずにおられた方がいた場合、それが文章となり私達へ伝達してくれると期待しています。(伝える努力はしてくださいね。伝えるって本当に難しいです。)」という内容のメールを送っています。

トンボ鉛筆に入りたいのであれば、震災が起きたとしても努力して、その気持ちを伝えろというのは、採用の立場かr就活生を見下した高圧的な内容であり、説明会へ出る権利を得た就活生と比べることで気持ちを煽り、トンボ鉛筆への熱意を試すようなものになっています。

トンボ鉛筆事件が起きた理由は?

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本来、企業側に就活生を選ぶ権利があると同時に、就活生側にも企業を選らぶ権利があり、労働力不足が深刻になっていく中で、企業は働きやすい環境を整えて社員獲得していかなければならない時代になってきており、企業と学生の関係性は互角なはずです。

しかしながら、実際は日本の就職活動だと「学生が企業に入れてもらう」という認識を持つ人が多く、企業の方が立場が上だと誤解している人は、企業・学生ともに少なくはありません。このような状況が影響して、トンボ鉛筆事件も起きてしまったと言えるでしょう。

たとえば、これまでにも佐藤佳弘は何度も就活生の熱意を試すような行動をとってきており、本来であれば就活生も冷静に「こんな社員がいる会社には働きたくない」と切り捨てる判断が出来ればよかったのかもしれません。しかし、震災直後でありこの先どうあんるのか不安を抱えた状況で、冷静で的確な判断というのは難しかったのではないでしょうか。その状況に付けこんだ卑劣な行為とも言えます。

GM長尾弘司の神対応とは

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このトンボ鉛筆事件が収束できたのは、ゼネラルマネージャーである長尾弘司の対応のおかげです。トンボ鉛筆事件の重要人物の一人として、佐藤佳弘と並んで名前が挙がります。長尾弘司の対応は、「神対応」だったと称されています。どんな対応だったのでしょうか。

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