2019年4月4日 更新

様式美の意味と使い方は?様式美のお約束とメタルにおける様式美とは

芸術分野をはじめ、幅広い分野で使われている様式美。でも、その意味や使い方を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか?この記事では、様式美の意味や使い方、様式美のお約束やメタルにおける様式美など、様式美について詳しく解説しています。

2011年に発売の「EI Shddaiーエルシャダイー」という3Dアクションゲームをご存知でしょうか?「そんな装備で大丈夫か?」というセリフは、そのエルシャダイのPVで、ルシフェルが堕天使たちとの戦いに向かうイーノックに問いかけたものです。

その問いかけに対し、古典的なローマ式の鎧に身を包んだイーノックは、「大丈夫だ、問題ない」と言い放ちます。しかし、その戦いで、イーノックはボコボコにやられてしまいます。鎧は破壊され、死にかけてしまうのです。

「そんな装備で大丈夫か?」→「一番いいのを頼む」

Steel Iron Armor - Free photo on Pixabay (135666)

死にかけたイーノックですが、「神は言っている。ここで死ぬ運命ではないと」というセリフとともに時間が巻き戻り、最初のシーンに戻ります。そこで、ルシフェルに再び「イーノック、そんな装備で大丈夫か?」と聞かれます。

さっきの戦いでボコボコにされたイーノックは、「一番いいのを頼む」と答えます。かくして、一番いい鎧を身に着けたイーノックは、今度は返り討ちにして見事に勝利しました。

ちなみに「一番いい」のは鎧だけで、剣は保証対象外だったようです。

「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」→死ぬ

Cross Religion Christianity - Free photo on Pixabay (135689)

ある人物が亡くなった時に、生前に特定の行動や発言をしていたために死ぬことが確実になったとされる説のことを「死亡フラグ」と言います。または、死亡が予測される行動や発言そのものを死亡フラグということもあります。

ただし、必ずしも死亡する場面でしか使われないというわけではなく、失敗や敗北する時にも死亡フラグと呼ばれる場合があります。死亡フラグは物語などで「戦争が終わったら結婚するんだ」と発言した男性がその後に死ぬことで、悲劇性や無常観を強調させるために採られる手法です。

死亡フラグを立てることにより、一見して死にそうにない人の死を劇的に見せることができたり、不審な死に方を演出しようとした時に、その人物に特定の行動や発言をさせることによって、一定の法則性が生まれ、見ている者がそれらの演出や描写を読み取り、その人物の死を推測できるようになるのです。

様式美の類語

Questions Font Who - Free image on Pixabay (136626)

ここでは、「お約束」という意味で使われる様式美の類語を見ていきたいと思います。「ベタ」や「王道」は様式美のお約束と同じような意味で使われる言葉ですが、様式美という言葉よりなじみがある人も多いのではないでしょうか。

ただ、お約束の類語として用いられる言葉ですが、様式美のお約束とは少しニュアンスが違います。「ベタ」に関しては悪い意味で使われる場合がありますし、「王道」に関しては、お約束としてのその使い方自体が誤用であるという説もあります。

ベタ

Youtuber Blogger Screenwriter - Free photo on Pixabay (136747)

ベタはお約束と同じ意味で使われることがほとんどですが、いい意味で使われる場合と悪い意味で使われる場合があります。設定、展開、ギャグなどで、良く言えば王道、悪く言えばありふれたもの、つまらないものとなります。

すでに似たようなものが多数存在していたり、平凡でつまらなかったり、言動や選択がいつもと同じだったり、日常通りで特別さがなかったり、ある状況下で必ず起こる物事だったり、そんな代わり映えのしないものを指して言う言葉です。

王道

Mistake Error Mathematics Outside - Free image on Pixabay (136858)

お約束の類語として使われる王道ですが、本来の意味は「安易な方法・楽な道」という意味です。正攻法やベタな展開という意味で使用されることもありますが、それは誤用であると言われています。

王道はポジティブな意味で使われることが多いですが、実際には「安パイ」というような少しネガティブな意味を持っている言葉なのです。「学問に王道はない」というように、例文を見ていただいたら王道の持つ本来の意味が分かると思います。

日本の建築様式美

Asia Temple China - Free photo on Pixabay (137636)

日本建築の歴史は古く、時代とともにその様式も形を変えてきました。近代以降は西欧の影響を強く受けて西洋風の建物も増えましたが、日本の風土や文化に合わせた独自な展開も見られます。

古代建築から中世建築へ、近世建築から近代建築へ、そして現代建築へと変化し続ける中で、それでも、日本建築の伝統的な様式美は失われることなく、今でもしっかりと残っています。

ここでは、日本建築の「和」を象徴する、平屋や畳やふすまについて解説したいと思います。その造りや使用用途などをまとめてみました。

平屋

Japanese Garden Stones - Free photo on Pixabay (137635)

平屋は建築物の構造としてはもっとも単純な、それぞれ一層の床、天井、屋根、壁で構成されています。古くから幅広い用途の建築物に用いられてきた作りです。平屋は動線が水平方向のみで構成されているので、「平面計画が容易である」という特徴を持っています。

空間の高度利用という面では不利ですが、平屋は家具の搬入などが楽にできますし、人の目が行き届きやすく、移動も容易なので、小さな子供や高齢者のいる家庭などに向いています。

ただ、地価の高い都心部などに平屋住宅を建てる場合には、二階建てなどと比べて床面積が大きくなるので広い土地が必要になります。そのため、平屋住宅は高級住宅に位置づけられる場合があります。

Autumnal Leaves Temple Tatami Mats - Free photo on Pixabay (137667)

畳は日本の伝統的な床材です。どんなに西洋化が進もうと、知らない人はいないと言っても過言ではない日本建築の様式美の一つです。畳は芯材になる板状の畳床(たたみどこ)の表面を、敷物上の畳表(たたみおもて)でくるんで作られています。

畳表はイグサを編み込んで作られています。畳の縁にはこの畳表を止めるために、畳縁(たたみべり)と呼ばれる帯状の布が縫い付けられています。畳縁は装飾も兼ねていますが、中には縁のない畳もあります。

畳は日本固有の文化であり、畳の原点は古代から存在します。古代の畳は茣蓙(ござ)などの薄い敷物の総称で、使わないときは畳んで部屋の隅に置いたことから、「たたむ」という動詞が「たたみ」という名詞になったのが畳の語源と言われています。

ふすま

Japanese Tatami Effect - Free photo on Pixabay (137649)

ふすまは紙や布を木などでできた骨組みの両面に張り、それに縁や引手を付けたものです。和室の仕切りに使う建具の一つで、「ふすま障子」や「唐紙障子(からかみしょうじ)」と呼ばれることもあります。

障子という言葉は中国から伝来したものですが、「ふすま」という言葉は日本固有のものです。「ふすま障子」が考案された当初、「ふすま障子」は御所の寝殿の中の寝所の仕切りとして使用され、寝所は「衾所(ふすまどころ)」と言われていました。

「衾」がふとんや寝具の意味であったり、ふすま障子の周囲を縁取った軟錦(ぜんきん)の形が、衾の形に似ていたところから、「衾所の衾障子」といわれたという説があり、「ふすま」の語源は「衾」であると言われています。

世界の建築様式美

Venice Italy Dome San - Free photo on Pixabay (139353)

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