目次
- 芸術分野でよく見る様式美とは
- 様式美について
- 様式美の読み方
- 様式美の意味
- 様式美の使い方
- 様式美のもう一つの意味「お約束」とは
- 創作の流れ
- 誰が見ても想定が付く流れ
- 様式美としてのお約束の例文
- 「そんな装備で大丈夫か?」→「大丈夫だ、問題ない」
- 「そんな装備で大丈夫か?」→「一番いいのを頼む」
- 「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」→死ぬ
- 様式美の類語
- ベタ
- 王道
- 日本の建築様式美
- 平屋
- 畳
- ふすま
- 世界の建築様式美
- アメリカ
- 中国
- 韓国
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- アルゼンチン
- メタルにおける様式美とは
- メタルの様式美について
- 社会に蔓延する謎の様式美
- 野球部は坊主
- 女の子は1つ結び
- 主婦はネイル禁止
- 妻は夫を立てるべき
- 子育てをするのは妻
- 様式美は辞書に載っていない
- 広辞苑には載っていない
- 様式として載っている
- 幅広い分野で使われている様式美
日本社会には、蔓延している謎の様式美があります。誰が決めたのかは分からない、いつから始まったのかも分からない、でも昔からのなんとなくそういうものだという認識で守られてきた様式美です。
風習とも言えるかもしれません。昔からそれが当たり前のように人々の心の中に根付いているもの。ここでは、そういった社会に蔓延している謎の様式美をまとめてみました。
風習とも言えるかもしれません。昔からそれが当たり前のように人々の心の中に根付いているもの。ここでは、そういった社会に蔓延している謎の様式美をまとめてみました。
野球部は坊主
via pixabay.com
野球部に入っている男の子たちを見ると、みんながみんな坊主頭だったりします。昔からそういうものだと、野球部の規則だからと、なぜ坊主にする必要があるのかと考えたりせずに、無条件に誰もが受け入れてきたルールです。
確かに髪型を統一することで一体感が生まれますし、みんな坊主頭という様式化された美しさも感じられなくはないですが、プロ野球選手が坊主ではないところを見ると、野球=坊主という方程式があるわけではなさそうです。
野球部という限定された世界にだけ存在するこの謎の様式美をみなさんはどう思われますか?坊主頭にすることによって得られる何かがそこにはあるのでしょうか。
確かに髪型を統一することで一体感が生まれますし、みんな坊主頭という様式化された美しさも感じられなくはないですが、プロ野球選手が坊主ではないところを見ると、野球=坊主という方程式があるわけではなさそうです。
野球部という限定された世界にだけ存在するこの謎の様式美をみなさんはどう思われますか?坊主頭にすることによって得られる何かがそこにはあるのでしょうか。
女の子は1つ結び
via pixabay.com
今でこそ、そこまで厳しくはないのですが、女の子は髪を後ろで1つに結ばなければいけないという校則がありました。小学校までは自由だった髪型が、中学校では許されず、「髪をくくりなさい」と先生に注意された記憶があります。
これも学校という限られた世界に蔓延している謎の様式美の一つです。髪型一つで何かが変わるとは思えませんが、男子は坊主頭、女子はおかっぱ頭という時代があったぐらいですから、髪型に関する謎の様式美はその時代の名残なのかもしれません。
これも学校という限られた世界に蔓延している謎の様式美の一つです。髪型一つで何かが変わるとは思えませんが、男子は坊主頭、女子はおかっぱ頭という時代があったぐらいですから、髪型に関する謎の様式美はその時代の名残なのかもしれません。
主婦はネイル禁止
via pixabay.com
指先を彩るネイルはオシャレを楽しむアイテムの1つ。華やかになった指先を見るだけで気分が上がり、女性らしさが芽生えます。女性なら誰もが必ず一度は塗ったことがあるでしょう。しかしながら、ここにも謎の様式美が存在します。
主婦はネイル禁止という様式美です。昔ほどひどくはありませんが、妻であり母である主婦がネイルをしたり、派手な服を着たりすることを快く思わない人がいます。それは夫であったり、姑であったり、ご近所さんであったりしますが、今でもそういう傾向は残っています。
特に専業主婦はその風当たりが強いです。そのため、専業主婦の中には自分の美容代に罪悪感を感じてしまう人もいます。
主婦はネイル禁止という様式美です。昔ほどひどくはありませんが、妻であり母である主婦がネイルをしたり、派手な服を着たりすることを快く思わない人がいます。それは夫であったり、姑であったり、ご近所さんであったりしますが、今でもそういう傾向は残っています。
特に専業主婦はその風当たりが強いです。そのため、専業主婦の中には自分の美容代に罪悪感を感じてしまう人もいます。
妻は夫を立てるべき
via pixabay.com
妻は夫を立てるべきという男尊女卑の様式美があります。現在では男女平等が強く主張され、こういう考え方も改められるようになってきましたが、それでも、この考え方は根強く残っており、すべてが改善されたわけではありません。
男性の方が女性より偉いという考え方は江戸時代に生まれたと言われています。江戸時代と言えば、武士に大きな力があった時代ですから、武家の家系に生まれても決して武士になることができなかった女性の方が男性よりも地位が低かったのです。
時代が変わり、男女平等が主張され、どんなに女性が強くなっても、やはり男性中心の仕事が多いですし、家庭では夫であり父親である男性が一家の大黒柱である以上、妻は夫を立てるべきという考え方はなくならないでしょう。
男性の方が女性より偉いという考え方は江戸時代に生まれたと言われています。江戸時代と言えば、武士に大きな力があった時代ですから、武家の家系に生まれても決して武士になることができなかった女性の方が男性よりも地位が低かったのです。
時代が変わり、男女平等が主張され、どんなに女性が強くなっても、やはり男性中心の仕事が多いですし、家庭では夫であり父親である男性が一家の大黒柱である以上、妻は夫を立てるべきという考え方はなくならないでしょう。
子育てをするのは妻
via pixabay.com
子育てをするのは妻という考え方もまた根強く残っている男尊女卑の考え方の1つです。女性は結婚したら専業主婦になって家庭に入り、家事や育児をするのが当たり前という考え方です。
最近では女性の社会進出も顕著になり、共働きの家庭も増え、主夫という言葉やイクメンという言葉を聞くようになりました。男女平等の社会にはなってきていますが、それでも男性よりも女性の方が家庭に入る場合が圧倒的に多いです。
中には家事や育児などを手伝ってくれる男性もいますが、女性に家事や育児などの一切を押し付けている男性の方が多いのが現状です。これもまたそういった時代の名残なのでしょう。
最近では女性の社会進出も顕著になり、共働きの家庭も増え、主夫という言葉やイクメンという言葉を聞くようになりました。男女平等の社会にはなってきていますが、それでも男性よりも女性の方が家庭に入る場合が圧倒的に多いです。
中には家事や育児などを手伝ってくれる男性もいますが、女性に家事や育児などの一切を押し付けている男性の方が多いのが現状です。これもまたそういった時代の名残なのでしょう。
様式美は辞書に載っていない
via pixabay.com
様式美という言葉は辞書には載っていません。それなのに、どうして様式美という言葉が存在するのか、不思議に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
一般的には、様式美という言葉は、形式美という言葉の誤用から使われるようになったと言われています。誤用で生まれた言葉でも、普及すれば浸透していくということなのでしょう。
一般的には、様式美という言葉は、形式美という言葉の誤用から使われるようになったと言われています。誤用で生まれた言葉でも、普及すれば浸透していくということなのでしょう。
広辞苑には載っていない
via pixabay.com
広辞苑は岩波書店が発行している日本語国語辞典です。中型国語辞典としては、「大辞林」という三省堂が発行している辞典と並ぶ両雄です。広辞苑の収録語数は約25万語で、携帯機器に電子辞書として収録されることも多いです。
出版以来、版を重ねていますが、改訂時に採用される新語は、一般的に日本語として定着しているのかを基準に選ばれます。残念ながら、2018年改訂の第7版においても「様式美」が追加されることはありませんでした。
広辞苑は日本語国語辞典ですが、日本国内をはじめとした世界の社会情勢や約3000点の図版、地図を収録しており、百科事典の働きも兼ねている辞書です。
出版以来、版を重ねていますが、改訂時に採用される新語は、一般的に日本語として定着しているのかを基準に選ばれます。残念ながら、2018年改訂の第7版においても「様式美」が追加されることはありませんでした。
広辞苑は日本語国語辞典ですが、日本国内をはじめとした世界の社会情勢や約3000点の図版、地図を収録しており、百科事典の働きも兼ねている辞書です。
様式として載っている
via pixabay.com
新語として様式美が広辞苑に載ることはありませんでしたが、「様式」という言葉がもともと広辞苑には載っています。様式美とは様式化されたものが作り出す美しさのことですから、様式の意味が分かれば、様式美の意味も捉えられるのではないでしょうか。
「様式」にもいくつかの意味がありますが、芸術作品や建築物などで使われる「様式」の意味は、ゴシック様式やバロック様式のように、時代や民族や流派などを特徴づける表現のあり方のことです。
その表現のあり方を様式化するということは、時代や民族や流派で共通する独特の表現スタイルを作り上げるということです。そうやって作り上げられたものが生み出す美しさが様式美なのです。
「様式」にもいくつかの意味がありますが、芸術作品や建築物などで使われる「様式」の意味は、ゴシック様式やバロック様式のように、時代や民族や流派などを特徴づける表現のあり方のことです。
その表現のあり方を様式化するということは、時代や民族や流派で共通する独特の表現スタイルを作り上げるということです。そうやって作り上げられたものが生み出す美しさが様式美なのです。
幅広い分野で使われている様式美
via pixabay.com
幅広い分野で使われている様式美について解説してきましたが、いかがでしたか?読み方、意味、使い方をはじめ、お約束としての様式美、メタルにおける様式美、社会に蔓延する謎の様式美などをご紹介しました。
日本の建築様式美と世界の建築様式美もいくつか紹介しましたが、世界はとても広いので、紹介できたのはほんの一握りです。この世界には思わず見惚れてしまうような豪華で美しい建築物が他にもたくさんあります。
日本をはじめ、海外に旅行に行かれた際には、時代やその土地の文化や人たちが生み出した様式美を心ゆくまでお楽しみください。その豪華な様式美の裏に隠された歴史もきっと垣間見ることができるでしょう。
日本の建築様式美と世界の建築様式美もいくつか紹介しましたが、世界はとても広いので、紹介できたのはほんの一握りです。この世界には思わず見惚れてしまうような豪華で美しい建築物が他にもたくさんあります。
日本をはじめ、海外に旅行に行かれた際には、時代やその土地の文化や人たちが生み出した様式美を心ゆくまでお楽しみください。その豪華な様式美の裏に隠された歴史もきっと垣間見ることができるでしょう。
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