2019年4月16日 更新

ラナンキュラスの色別の花言葉!贈り物に最適な理由と意外と怖い花言葉

球根植物の1種で最大5輪もの花を咲かせる、春らしい明るい雰囲気は見ている人の気持ちを穏やかにしてくれる「ラナンキュラス」。存在感のある大輪が花束などの贈り物に大人気の春の代表的なお花です。今回はそんなラナンキュラスの色別花言葉やその由来などをご紹介します。

オレンジのラナンキュラスの花言葉は、「秘密主義」です。少し意味深な花言葉ですので、贈り物やブーケなどには向かないお花です。どんなに綺麗だとしても恋人へのプレゼントには絶対に避けるべきお花の色ですね。

優しい太陽のようなオレンジ色のお花は、非常に鮮やかで見ているだけで元気になれます。ですので自分の部屋に飾って楽しむにはとても素敵でおすすめのお花です。

オレンジ色のラナンキュラスには、大きなバラのような大輪の花を咲かせる「ラナンキュラスパラドゥー」、温かくて柔らかい色合いが優しい「ラナンキュラスボーヌ」、鮮やかなオレンジ色が特徴の「ラナンキュラスエムオレンジ」などたくさんの品種があります。

一言で「オレンジ色」といっても、品種によって若干色味は異なります。様々な品種・カラフルなカラーを思いっきり楽しんでくださいね。

赤いラナンキュラスの花言葉

Ranunculi Red Cut Flowers - Free photo on Pixabay (187679)

赤いラナンキュラスの花言葉は、「あなたは魅力に満ちている」です。赤いラナンキュラスはとても素敵で「凛」とした美しさがあります。

魅力的な女性への花束は、がっつりとハートを掴むにはぴったりな花言葉のお花です。バラのような一般的で美しい情熱的な花束も印象的ですが、あまりにも平凡です。しかし赤いラナンキュラスは個性的で迫力のある、情熱的な花束としていいプレゼントになりますよ。

赤いラナンキュラスには、ピュアなレッドが情熱的な「ラナンキュラスエムレッド」、少しオレンジ味がかった朱色が美しい「ラナンキュラスアトス」、とても上品な赤が目を引く特徴の「ラナンキュラスイタリア」など、赤にもたくさんの品種があります。

どれも美しくて情熱的、そして花の形や花びらの枚数に大きさなどたくさんの種類があるので、プレゼントとして花を選ぶ場合は、迷ってしまうことがあるかもしれませんね。

紫のラナンキュラスの花言葉

Ranunculus Blossom Bloom - Free photo on Pixabay (187724)

紫のラナンキュラスの花言葉は、「幸福」です。紫色のラナンキュラスはあまり見かけないカラーですが、とても綺麗な風合いのお花です。

素敵な花言葉なので、相手やプレゼントの意味、シーンなど、どんな場面にでも対応できるギフト品として最適なお花です。女性にはもちろん、男性へ送る花束としてもいいですね。

紫のラナンキュラスには、ラベンダー色のエレガントな「ラナンキュラスエムブルー」、鮮やかな紫色がパッと目を引く「ラナンキュラスエムパープル」、そして赤紫色がとても美しい「ラナンキュラスデルフィ」など、種類は豊富にあります。

どの品種もカラーも美しくて見栄えもよく、見ているだけで心から幸せな気分になれるお花ですね。

緑や青のラナンキュラスの花言葉

Ranunculus Blossom Bloom - Free photo on Pixabay (187729)

緑や青のラナンキュラスの花言葉は、緑は「お祝い」や「名誉」、青には特別な花言葉はなく、全体的な花言葉と同じ意味とされています。

緑色のラナンキュラスは、花に見えない姿をしている爽やかで明るい珍しいお花です。グリーンのグラデーションの入ったラナンキュラスは、人を惹き付けてずっと見ていたくなるようなそんな魅力があります。

男女問わずに使用できる色で、送別会や歓迎会など「一年のスタート」である春の花束などにぴったりの人気のお花です。

緑色のラナンキュラスには、少しギザギザッとした花びらが印象的な「ラナンキュラスオーメドック」、ビビットなグリーンカラーが特徴の「ラナンキュラスポムロール」、緑の花びらに花弁が少し赤みを帯びた「ラナンキュラスフレジス」などたくさんの品種があります。

そして青色のラナンキュラスは、少し紫がかった優しい色味が特徴の「エムブルー」です。完全なブルーではありませんが、とても珍しくて美しい色のお花です。

黄色のラナンキュラスの花言葉

Ranunculus Flower - Free photo on Pixabay (187737)

黄色のラナンキュラスの花言葉は、「優しい心遣い」です。オレンジ色は「秘密主義」という花言葉でしたが、同じ色味である黄色は優しい意味ですね。

黄色のラナンキュラスはお花屋さんの店頭や花畑などでよく見かけるポピュラーな色です。柔らかい色合いが特徴で、心が温かくなるような雰囲気が癒しを与えてくれますので、花束やフラワーアレンジにぴったりです。

普段からお世話になっている方へのプレゼントとして、メッセージカードを添えて花束やフラワーアレンジにして贈れば、喜ばれること間違いなしです。性別や年齢を問わないので様々なシーンに最適なお花ですね。

黄色のラナンキュラスには、レモンのような明るいイエローが美しい「ラナンキュラスキティラ」、真っ黄色がとても引き立ち目を見張る「ラナンキュラスエムゴールド」、落ち着いた柔らかい印象の「ラナンキュラスエムクロール」などがあります。

どの品種のカラーも綺麗美しく、「優しい心」という花言葉にぴったりの雰囲気です。

「美しい人格」の花言葉の由来となった悲しい逸話

Flower Ranunculus Blossom - Free photo on Pixabay (187754)

ラナンキュラスが「美しい人格」としての花言葉の由来となったのには、悲しい逸話があります。ギリシャ神話に出てくるお話で、青年・ラナンキュラスと美青年・ピグマリオン、そして美少女・コリンヌとの悲しい恋心の物語です。

ピグマリオンとラナンキュラスは一緒に山に出掛けました。しかし山道で迷った二人は、山陰の村に一夜の宿に一晩泊めてもらうことになりました。そして二人はそこで美しい村娘・コリンヌと出会ったのです。

2人の男性はコリンヌを見た瞬間、一目で恋に落ちました。しかし、コリンヌが恋をしたのは美少年ピグマリオンの方でした。ラナンキュラスは2人の幸せを願い、自分の恋心を誰にも言わずに身を引き、姿を消すためシシリー島へ失踪しました。

ラナンキュラスの身を案じたピグマリオンは、親友を探しにシシリー島へ向かいました。しかしその時にはラナンキュラスはすでに亡くなっていたのです。

彼のお墓の近くには光輝でとても美しい金茶色の花が一輪咲いました。その花は「ラナンキュラス」と名付けられ、それ以来多くの人々に愛される花になりました。

こういう経緯から、ラナンキュラスが「美しい人格」という花言葉の由縁になったともいわれています。

ラナンキュラスに怖い花言葉はある?

Ranunculus Hahnenfußgewächs Early - Free photo on Pixabay (187739)

これまで幸せで優しい花言葉の多かったラナンキュラスですが、実はラナンキュラスには怖い花言葉もあります。それはラナンキュラスの「花の本数」によって変わります。

15本で「ごめんなさい」、16本で「不安な愛」、17本で「絶望の愛」という意味になります。どんなにいい花言葉だとしても、花の本数次第では悪い意味の花言葉になるということを覚えておくと、いざという時に恥をかかなくて済みますね。

また、お祝いでお花を贈る際はお花の本数が「4本」、「6本」、「9本」にならないように注意しましょう。「4本」は死を連想させ、「6本」は仏事で用いる数字のためお祝い事には避ける方が無難です。

また「9本」は苦をイメージさせるので、「6本」と同じくお祝い事では使わないことをおすすめします。そして、偶数になる数字は「割り切れる」ために、「縁が切れる」と言われて縁起が良くないとされています。結婚式やプロポーズ、お祝い事には絶対に使わないようにしましょうね。

ラナンキュラスが誕生花とされる誕生日

Ranunculus Blossom Bloom - Free photo on Pixabay (187781)

ラナンキュラスの花自体の誕生花は4月9日です。しかし1年のうちにカラー別の誕生花としては何日かあります。1月29日、1月31日、2月25日、3月2日、3月6日、3月20日、4月3日、5月25日です。

4月9日のラナンキュラスの誕生花の意味は「輝く魅力」です。そして、1月10日の誕生花は黄色のラナンキュラスで、意味は「優しい心遣い」、3月2日の誕生花は赤のラナンキュラスで、意味は「あなたは魅力に満ちている」、4月3日の誕生花はピンクのラナンキュラスで、意味は「優しい心遣い飾らない美しさ」です。

色鮮やかでゴージャスな花びら、そしてバラのように豪華で優雅な大輪の花を咲かせる力強い花、それが「ラナンキュラス」の魅力です。

ラナンキュラスは色や咲き方バリエーションが豊富!

Bouquet Ranunculus Spring - Free photo on Pixabay (187776)

ラナンキュラスはこれまでご紹介してきた通り、色や咲き方、形などのバリエーションがとても豊富です。色だけでも幾種類もあり、花の大きさや花びらの多いものや小さいものなど、品種によって様々です。

ヨーロッパが原産のレベンス種の改良型「ゴールドコイン」は、草丈30cmで小さくて黄色い八重花で、耐寒性があり、這うように庭に広がっていくのが特徴です。園芸品種で、グランドカバーに用いられることが多い品種です。

異種間交配で誕生した「ラックスシリーズ」は、草丈50~60cmで根本に向かって太い茎になっているので、倒れにくい品種です。耐寒性が高く、植える地域によってはそのまま越冬し、翌年も花が咲く特徴があります。スプレー咲きで切り花におすすめです。

ラナンキュラスのアネモネ咲きの品種「シャルロット」は、ラナンキュラスの中でも高価な品種に分類されています。パッと見た感じはアネモネの花に見える「変わり咲き」のお花です。

一重を目指して品種改良された品種「シューアンシリーズ」で、ふわっとしたシュークリームのような、ミルフィーユのような花びらが特徴です。花びらの枚数が多くて豪華に見え、耐寒性が高い品種です。

白系で中心がグリーンなさわやかな雰囲気の品種「ビアンコフェスティバル」です。白とグリーンの色の分量が花によって個体差があり、種類によってまったく違う花のように見えるのが特徴のお花です。

そしてラナンキュラスの「モロッコシリーズ」は、小輪~中輪サイズの変わり咲きの花びらが多く、黒い花芯が花びらから見えている独特な花です。独自のフォルムにエキゾチックな色、そしてギザギザとした花びらがとても特徴的です。そしてラナンキュラスの中でも黒い花を咲かせる珍しい種類です。

ラナンキュラスの花に思いを込めて

Ranunculus Blossom Bloom - Free photo on Pixabay (187785)

いかがでしたでしょうか。ラナンキュラスについて花の特徴や開花時期、花名の由来など、そしてカラー別の花言葉など色々とご紹介してきました。

ラナンキュラスの「美しい人格」の花言葉は、ギリシャ神話からきていたことは、今回初めて知りました。花の名付けにしてはとても悲しいエピソードでしたね。

そして、カラー別の花言葉では、色の違いで意味が全く異なることも分かりました。相手に合わせたシーンや目的で、ラナンキュラスのカラーを選び、花束やフラワーアレンジなどのプレゼントができますね。

ラナンキュラスは品種改良され、種類や品種がたくさんあり、それによって花の大きさや花びらの枚数、形、色、すべてが変わってきます。ラナンキュラスだけ幾種類のお花を混ぜた花束だって作れますね。

沢山の種類の中から、自分が好きな色と花びらの枚数や大きさ、そして花言葉を選んで、お気に入りのお花をお部屋に飾って楽しむのもいいですね。

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