2019年10月9日 更新

スーパーナンペイ事件の犯人や真相は?被害者はなぜ殺されたのか

夏、盆踊りのシーズンになると思いだしてしまう人もいるという「スーパーナンペイ事件」は、今だに事件の真相や犯人もわかっていません。しかも、ただのアンラッキーな強盗殺人事件ではなく『稲垣則子』という女性のセックスとお金が絡んだ悲劇の殺人事件でした。

目次

この専務兼任店長は、捜査一課からの第一報を受けた際に「そんなバカな。三人とも殺される訳がない」という謎の発言をしています。

しかも、現場検証としてナンペイ事務所にやって来た際、稲垣則子さんは目を見開いたまま絶命していたのですが、その目を見ながら「瞳がじっとこちらを見つめているようで怖かった」と、これまた意味深な発言をしたそうです。

専務兼店長が犯行現場へやって来た際、稲垣則子さんに目がくぎ付けになる余り、女子高生二人の遺体に足を取られて踏みつぶしそうになるなど、あまりにも不審な点が多かった為、第一発見者の男性の次にマークされました。

狂言強盗の疑い

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その専務兼店長への嫌疑によって、捜査陣は「専務兼店長が店の金を使い込んだ為に強盗事件を画策した」という筋書きで、内部狂言説のような考えを生んでいきました。

元々は単なる「狂言強盗の計画」であったのですが、何かの拍子で殺人事件になってしまい、さらに、どう考えても殺害される理由が見つからなさそうなアルバイトの高校生が殺害されてしまったことで「三人とも殺される訳がない」と漏らしたのではないか?と考えられました。

何かしら事情を知っていながら、そこで突発的なアクシデントが発生し、高校生二人が殺害された状況が考えられ、事件当初、徹底的にマークされましたが、この専務兼店長には「実行犯グループに繋がる線」が全くなくシロに確定しました。

実行犯とは繋がらずに捜査線上から外れる

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高級外車で野菜を仕入れに行き、派手な腕時計やアクセサリーを好み、交友関係も派手で、暴力団関係者などを事務所に招き入れて時計の自慢などをしてしまう人物で、稲垣則子さんと深い関係にある疑いがあり、三人とも殺される訳がないと謎の発言をしていた専務兼店長。

彼には「何かしら事情を知っていながら、そこで突発的なアクシデントが発生し高校生二人が殺害された」という状況が考えられ、事件当初、徹底的にマークされましたが、実行犯グループに繋がる線が全くなく「犯人ではない」と確定されました。

警視庁が情報提供を呼びかけている人物

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警視庁が現在情報提供を呼びかけている、犯人を見ている可能性が高い人物が何人かいます。しかし、時間が経つほど、あまりにも衝撃的でむごたらしい事件に関わりたくないのか、名乗り出てくれる可能性は少なくなるでしょう。

しかし警察も、当時まだ珍しかった3Dで現場周辺の映像を公開して事件の解決に励みました。

東京から離れた当時の八王子市には、ほぼ八王子市民しかいなかったはずです。なので、この事件を目撃している人物たちは、八王子市民であることが予想されます。非常に可能性は薄くなってきているでしょうが、事件が解決される日が来ることを願わずにはいられません。

閉店間際に買い物をしたカップル

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事件から23年目の2018年7月、警視庁は「閉店間際のスーパーナンペイで買い物をした若いカップル」についての情報を新たに公開し、このカップルが犯人を目撃した可能性があるとして、行方を捜すと共に2人の特徴をHPに公開し情報提供を求めています。

このカップルは、男性が身長約177cm、ラフな格好で両サイド刈り上げ風の髪をしており、女性は黒っぽいワンピース風の格好で髪肩までのストレートヘアで、事件当日の20時56分頃、青果88円・モヤシ45円・青果96円・青果580円・お好み焼き268円・焼きそば228円・ハム398円の、7点税込み合計1,754円を購入しています。

スーパーの駐車場に向かい、白色セダンに乗車したことまではわかっていますが、2人の身元は判明していません。買い物の中身からも八王子近辺の市民であることが濃厚なこのカップルが、ここまで大きくなった自分たちの地元で起こった殺人事件を知らないとは考えにくいのですが。

事件前に事務所でタバコを吸った女性

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事件から23年目の2018年7月、警視庁は「閉店間際のスーパーナンペイで買い物をした若いカップル」についての情報を新たに公開した日に「事件前に現場事務所に出入りしていた女性」についての情報も公開しました。

事件現場の事務所の灰皿には、マイルドセブンライトのソフトパッケージのたばこに、口紅の付着した吸い殻が残されており、ここから従業員や出入り業者のものとは一致しない女性のDNA型が検出されたのです。この人物についても今だに身元が分かっておらず、警視庁は一般からの情報提供を呼びかけています。

心当たりのある方、事務所に出入りした際にタバコを吸っていた女性を知っている人、事務所内で灰皿を使ったことがある人、ご連絡をお待ちしています。とのことですが、見つかることを祈らずにはいられません。

当時のスーパー周辺の3D映像も公開される

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東京八王子市でスーパーナンペイ事件が起きてから20年後の2015年、警視庁は、現場の事務所を28分の1に縮尺し、銃弾が撃ち込まれた金庫など内部まで忠実に再現されている3Dプリンターを作製し公開しました。

2019年7月23日には、当時の現場や周辺を3Dで再現した動画をホームページに公開しました。現場のスーパーはすでに解体されているため、動画で当時を思い出してもらいやすくして、事件につながる情報を寄せてもらおうという狙いで作製公開されました。

動画では、事件のあった日に、スーパーから100mの距離にある『北の原公園』で開かれていた盆踊りの様子も再現されており、会場周辺で撮られた写真や動画の提供も合わせて呼びかけられています。

スーパーナンペイ事件の懸賞金

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捜査特別報奨金300万円+大和田町スーパー事務所内強盗殺人事件の捜査に協力する会による懸賞金300万円=上限額600万円の範囲内で、犯人の逮捕または情報の解決に結びつく最も重要な情報を情報受付部署に提供した人一人か、該当者が複数いる場合は、検挙等への度合いに応じて、上限額内で分割して支払われます。

この『捜査特別報奨金制度』は、日本の警察庁が2007年4月1日から設けた懸賞広告制度です。ナンペイ事件は、2007年7月27日から捜査特別報奨金制度の対象事件に指定されています。

スーパーナンペイの現在

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スーパーナンペイ大和田店は、事件後『ひまわり』に改名して営業していましたが、1998年に閉店となり、建物は解体されて、現在は駐車場になっています。名前を変えても、残忍な射殺事件が行われたスーパーマーケットの運営続行は難しかったのでしょう。

しかし、跡地裏に盆踊りが開催される『北の原公園』があることは変わりないようです。京王八王子駅から徒歩で30分、JR北八王子駅から徒歩で15分位の所にある場所なので、犯人はやはり車で逃走したと思われています。

被害者の一人『矢吹恵』さんが通っていた、東京都町田市にある男女共学の私立中高一貫校『桜美林高校』では、事件後、学校関係者などによる「銃器根絶を考える会」が結成され、毎年行われる文化祭や街頭活動などを通して「銃器犯罪の恐ろしさ」を訴え続けられています。

平成の大きな迷宮入り事件

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スーパーナンペイ事件は、謎が多いことや犯人像が見えてこないことから、たびたびテレビなどで特集が組まれるほど、安全で平和な日本の殺人事件における「殺人の様相」が一変した事件と言われ、時効撤廃のきっかけとなった事件です。

現在も捜査中であるこの事件は、犯人がスーパーの金庫のお金を盗む話を付けていた稲垣則子さんに、二階の事務所に1人でいるところではなく、理由は不明ですが3人でいるところに向かうことになり、計画通りに事をすすめることができなかったための悲劇だったと言われています。

約16万人の捜査官が導入され、約1200件の情報提供がされ、約1万人が捜査の対象者になり「日本の本犯罪史上最大級」規模の犯罪だと言われています。事件が解決することを願いながら、他人事だと思わずに、危機管理意識を持って生きましょう。

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