2019年10月9日 更新

スーパーナンペイ事件の犯人や真相は?被害者はなぜ殺されたのか

夏、盆踊りのシーズンになると思いだしてしまう人もいるという「スーパーナンペイ事件」は、今だに事件の真相や犯人もわかっていません。しかも、ただのアンラッキーな強盗殺人事件ではなく『稲垣則子』という女性のセックスとお金が絡んだ悲劇の殺人事件でした。

目次

スーパーナンペイ事件とは?

Shopping-Cart Symbol Push - Free vector graphic on Pixabay (684045)

「スーパーナンペイ事件」とは、1995年7月30日に東京都八王子市のスーパーマーケットで起こった殺人事件です。東京中心地からずいぶん離れた郊外のスーパーで起こった事件でしたが、金と愛欲にまみれた複雑な人間関係が絡んでいることがわかり、ワイドショーを賑わす事件となったのです。

無差別な強盗殺人事件ではなく、怨恨による殺人事件とも疑われましたが、私欲が絡み過ぎた強盗殺人事件ということがわかりました。

現在も懸命な捜査が続けられていますが、犯人は逮捕されておらず、未解決事件となっており、公的な捜査特別報奨金制度の対象事件にも指定され続けている事件です。

スーパーナンペイ事件概要

Shopping Supermarket Merchandising - Free photo on Pixabay (683091)

普通「郊外の小さなスーパーに勤めているアルバイト店員が殺された」と聞いたら、アルバイト店員のお金が狙われたのではなく、スーパーのお金を狙っているものにたまたま巻き込まれたと考えます。

しかし、スーパーに勤めている者の中にも、様々な過去や理由をもってアルバイトしている者がいないとは限らないのです。そして、特に人間関係が地域密着型の地域のスーパーの経営者や、その従業員たちには意外なつながりがあったりするようです。

女性従業員3人が射殺される

Beverages Bottles Shelf - Free photo on Pixabay (683092)

1995年7月30日午後9時15分から17分頃、八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」の二階事務所で、この日、パートとアルバイトをしに来ていた3人の女性従業員が射殺されました。

被害者は、47歳のパート勤務の女性『稲垣則子』さんと、私立桜美林高校2年生で夏休みのため同店でアルバイトしていた矢吹恵さん(17歳)、矢吹さんの中学時代からの友人である都立館高校2年・前田寛美さん(16歳)でした。

いずれも近所に住む地元住民で「東京郊外の小さなスーパーで働く普通の市民」が、暴力団やテロリストの専売特許だった拳銃で容赦なく殺害されるという事件の性格から「日本での銃犯罪のターニングポイント」とされる事件になりました。

被害者の状況

Shopping Cart Supermarket - Free photo on Pixabay (683093)

女子高生の矢吹恵さんと前田寛美さんは、口を粘着テープで塞がれ、お互いの右手と左手が繋がれ、双方が背中合わせになるように縛られて座るような姿勢で、至近距離から後頭部に1発ずつ発砲され、即死の状態で殺害されていました。

稲垣則子さんは、体を縛られていませんでしたが、拳銃で左右の額を撃ち抜かれ、傷口には銃を付きられた火傷のあとが残っており、事務所の奥の壁に寄りかかりながら背中を滑らせ、床にお尻をつくような状態で殺害されていました。

犯行現場の状況

Crime Criminal Murder - Free image on Pixabay (683095)

矢吹恵さんに発砲された弾丸は、こめかみから入り、頭蓋骨を貫通していました。前田寛美さんに発砲された弾丸は、後頭部から撃たれて頭蓋骨を粉砕した後も、体内を通って腰付近で止まっていました。

この女子高生2人が倒れていた周辺は、血の海のような状態になっており凄惨な現場でした。

稲垣則子さんは、額の中央に殴られた形跡が残り、こめかみから一発づつ発砲されていましたが、その傷口には銃口を当てて撃った際にできる焼け焦げが残っており、まるで処刑されたかのようなおぞましい状態で発見されました。

使用された拳銃について

Firearm Revolver Bullet - Free photo on Pixabay (683099)

使用された拳銃は、フィリピン製の38口径回転式拳銃『スカイヤーズビンガム(Squires Bingham)』で、これは、コルト・ファイヤーアームズ(Colt Firearms)社が開発した回転式拳銃『コルト・ディテクティブスペシャル(Colt Detective Special)』のフィリピン製コピーでした。

全長 178mm・重量595gの小型のDフレームの拳銃には、6連発のシリンダーが備えられています。国内での流通はほとんどなく、事件の捜査などで年間2~3件押収されているようなものでした。

捜査特別報奨金対象事件となる

Bank Note Dollar Usd - Free photo on Pixabay (683102)

捜査特別報奨金制度とは、2007年4月1日から日本の警察庁が設けた『懸賞広告制度』です。警察庁が指定した捜査中の事件で、容疑者の確保に直結する有力な情報を提供した者に、最高1000万円・通常100万円〜300万円の懸賞金が支払われます。

提供者が複数の場合は均分され、応募期間は原則1年ですが、必要と認められる事件には延長されます。しかし、犯人、共犯者・協力者、匿名や偽名で個人情報を特定できない者、情報の提供の際、強盗・脅迫・窃盗など法令に抵触する手段や公序良俗に反する手段があった場合などには支給されません。

スーパーナンペイ事件は「大和田町スーパー事務所内けん銃使用強盗殺人事件」とされ、2007年7月27日から捜査特別報奨金対象事件とされ、300万+遺族らによる謝礼金で計600万円の懸賞金が付いていますが未解決のままです。

事件当日の様子

Splatter Blood Drops - Free vector graphic on Pixabay (684054)

事件当日に、被害者たちはどのように過ごしていたかを時系列で知ることで、いつどのようなことが起こったのか知ることができます。

郊外の普通のスーパーで働く従業員に対して、このようなむごたらしい殺人事件が起こったことはありませんでした。なぜ?普通に生きてる人が?しかも、女子高生2人も含まれています。

郊外のスーパーで働く普通の地元の女性たち3人を殺害してまで、強盗したかった理由があるというのでしょうか?

被害者たちの出勤

Bananas Fruits Food Grocery - Free photo on Pixabay (683103)

まず、稲垣則子さんが、知人男性『森橋』さんに車で送ってもらい出勤しました。森橋さんとは、閉店後に一緒に小料理屋に行く約束をしていました。

次に、矢吹恵さんが出勤。スーパーまで2~3分の距離の場所に自宅があるため自転車で出勤していました。お店が終わったら友だちと盆踊りに行くことを楽しみに出勤していました。

なんら変わることなく、いつものように出勤して、店の制服に着替えて、勤務のために一階に降りていきました。

17時:勤務開始

Supermarket Stalls Coolers - Free photo on Pixabay (683104)

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