2019年5月10日 更新

バーナム効果と恋愛や血液型占いの関係を心理学で解説!具体的な例も

バーナム効果とは、恋愛や血液型占いで使われている心理テクニックです。心理学で証明されている現象であり、うまく使えば人間関係の構築に役立ちます。一方で悪用されることもあるので、注意が必要です。今回は、バーナム効果について具体的な例を挙げながら詳しく解説します。

Attack Blackmailing Crime - Free photo on Pixabay (260224)

バーナム効果はその他の心理テクニックと共にしばしば悪用されてしまいます。バーナム効果が悪用されてしまう例を見ていきましょう。

バーナム効果と併用されがちなマルチプルアウトとは

Hacker Computer Spirit - Free image on Pixabay (260226)

マルチプルアウトとは、どうとでも解釈できる曖昧な表現を使うことで話の流れを自分に都合よく修正していく心理テクニックです。

マルチプルアウトの最も有名な例は、ノストラダムスの大予言です。16世紀のフランスの占星術師が残した「1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう」という予言は「人類が滅亡する」という予言だと解釈されて話題を集めました。
Tarot Card Oracre - Free photo on Pixabay (260229)

しかし、1999年に人類が滅亡することはありませんでした。すると、予言の信奉者は「実はノストラダムスは人類が滅亡するとは言っていない」「1999年ではなかった」などと主張し、予言を擁護しようとしました。

このような後からどうとでも解釈できるような表現がマルチプルアウトです。

マルチプルアウトとバーナム効果の併用は危険

Hacking Cyber Blackandwhite - Free photo on Pixabay (260233)

マルチプルアウトも占い師の基本テクニックの1つです。先に解説したバーナム効果と併用することでさらに大きな効果を発揮して人をだましてしまうため、このような占いは大変危険です。

よくある手口として、まずバーナム効果で相手の性格を言い当てて占い師のことを信頼させます。次にマルチプルアウトな質問をして自分のペースに持ち込んでいくのです。

このような併用技を使う占い師は多いので、安易に信じないようにすることが大事です。

「皆さん」より「あなた」

Pointing Finger Hand - Free photo on Pixabay (260234)

バーナム効果やマルチプルアウトをより効果的に使うためには、「あなた」という二人称を使うことが大事です。「皆さん」のような二人称複数形ではなく、「あなた」とはっきりと個人を指定することで「自分のこと」だと相手に強く思わせることができます。

「あなた」という二人称で個人にメッセージを向けながら、実際の質問や占いの結果は曖昧にして相手を信じ込ませようとすることが基本テクニックです。安易に信じないようにしましょう。

バーナム効果は営業でも使える

Tie Necktie Adjust - Free photo on Pixabay (260235)

バーナム効果は営業や販売など、ビジネスの世界でも大いに活躍します。バーナム効果をビジネスで活用するための方法を解説します。

誰にでもありそうな悩みを問いかけてみる

Men Employees Suit - Free photo on Pixabay (260238)

バーナム効果を営業で使うためには、誰にでもありそうな悩みを問いかけてみることが重要です。あなたが靴のセールスマンだとしましょう。セールストークとして次のような問いを投げかけます。

「あなたは靴を買うときは色々なことに気を遣うタイプですね?」誰でも靴を買うときには多少は気を遣うものですが、靴の専門家であるセールスマンからこう問われてしまうと「確かにそうかも」と思い込んでしまいます。

自分や靴に興味も持たせることができるので、その後の商談がスムーズに進みます。

本音を引き出すことができる

Women Teamwork Team - Free photo on Pixabay (260240)

バーナム効果は占いに利用されていることから詐欺的な心理テクニックだと思われがちですが、そうとも限りません。バーナム効果を利用した問いかけで相手を信頼させることができれば、相手の本音を引き出すことができます。

どんなデザインの商品が好きなのか、具体的にどんなことで悩んでいるのか、予算はどの程度なのか、などを聞き出すことができれば、商品のおすすめがしやすくなります。売る側と買う側、双方にメリットがあるのです。

悪徳商法には気をつけて

Scam Hacker Security - Free photo on Pixabay (260241)

バーナム効果のような心理テクニックはビジネスでも重要ですが、犯罪まがいの悪徳商法に使われていることも事実です。マルチ商法やデート商法、キャッチセールス商法、アポイントメント商法などに悪用されています。

これらの悪徳商法では、バーナム効果のような心理テクニックを使って巧みに消費者を誘導することで高額な商品を売りつけようとします。訪問販売のようなケースでは、基本的に疑ってかかるというスタンスがよいでしょう。

バーナム効果を悪用しないようにしよう!

Woman People Coffee - Free photo on Pixabay (260243)

バーナム効果はコツをつかめば誰でも簡単に使える心理テクニックなので、簡単に悪用されてしまいます。一方で恋愛やビジネスなど、人間関係を築くために重要なテクニックでもあります。

バーナム効果を悪用せずに相手を笑顔にできるように使っていきましょう!

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