2019年6月13日 更新

ディープウェブへの入り方とは?検索エンジンから見えない闇と体験談

ディープウェブとは、検索エンジンではたどり着けないインターネットの領域のことです。怪しい噂と共に語られることが多いディープウェブの実態は、どのようなものなのでしょうか?今回は、誤解されることも多いディープウェブの真実や体験談、入り方などについて解説します。

目次

先に解説した通り、近年はディープウェブ上の犯罪が公的機関によって摘発される事例が増えており、かつてほど自由な空間ではなくなりつつあります。

以前はディープウェブやダークウェブという言葉すら知らない人が多く、一部のコアなインターネットユーザーのみが利用するものでした。しかし、多くの人がインターネットを利用するようになったことでディープウェブ上のコンテンツも拡大していきました。
Police Cop Uniforms - Free photo on Pixabay (386560)

同時にそれまで知られていなかったディープウェブの存在が可視化されるようにもなります。Torのようなブラウザさえあれば誰でもアクセスできる手軽さがあだとなり、人知れず行われていた犯罪が白日の下にされされることになったのです。

ディープウェブが隠れた存在ではなくなって現実の世界と密接に関係するようになったことで、公的機関の監視を逃れることが難しくなったのです。

Torの匿名性が疑われている

Hacker Hacking Cyber Security - Free image on Pixabay (386566)

ディープウェブの存在は、ユーザーの匿名性を担保してくれるTorの存在なしには成り立たちません。しかし、近年このTorの匿名性が疑われています。

Torの匿名性を疑う声は以前からありましたが、最近になってTor経由でアクセスできるサイトの摘発が相次いでいることから、ついにTorのセキュリティが破られたのではないかと囁かれるようになりました。
Code Html Internet - Free photo on Pixabay (386568)

多くの専門家はTorに深刻なセキュリティ上の欠陥は見当たらず、いまだに匿名性は破られていないと見ています。しかし、ユーザーの間ではTorに対する不信感が高まっているのです。

ある調査では、2017年の時点でTor上のサイトの実に80パーセント近くが稼働していないという結果が出ました。ディープウェブ上のサイトは移り変わりが激しいため、この調査結果だけでは何とも言えませんが、ディーウウェブでの犯罪のピークは去ったのではないかと考える人もいます。

日本人が狙われている?ディープウェブの危険性

Scam Hacker Security - Free photo on Pixabay (386570)

ディープウェブで実際にあった犯罪は海外の事例が多く、日本は安全であるかのように思われがちですが、最近はそうとも言えません。ディープウェブで行われる犯罪のターゲットに日本人が選ばれるケースが多くなっているのです。

以下で日本とディープウェブの関係について解説します。

日本人の個人情報が売られている

Pedestrians People Busy - Free photo on Pixabay (386572)

ディープウェブ上で行われる犯罪の1つに個人情報の売買があります。先に解説した「闇のAmazon」シルクロードでも盗難されたクレジットカードやSNSのアカウントなどの個人情報が積極的に取引されており、ディープウェブ上で違法に取引される商品の代表格です。

最近では、日本人の個人情報が何らかの形で流出し、ディープウェブで売買される事例が相次いでいます。2017年には、ウクライナのハッカーがディープウェブ上に日本人のメールアドレスとパスワードを出品し、ユーザーに購入されていたという事件がありました。

この事件で購入されたデータは、実に2億アカウント分にも及ぶと報道されています。大規模な個人情報流出事件は、日本でもたびたび起こっており、そこで流出したデータがディープウェブで取引されている可能性が考えられます。

大企業などにサイバー攻撃される可能性大

Hack Hacker Elite - Free image on Pixabay (386577)

ディープウェブでの犯罪は、単に違法な商品の売買だけではありません。ある調査によると、ディープウェブ上で日本の大手テクノロジー企業が頻繁に言及されているという結果が出ました。

ディープウェブ上で言及されているということは、ある犯罪の対象になっている可能性があることを意味します。ある犯罪とは、サイバー攻撃です。

ディープウェブはサイバー犯罪者による情報交換の場としても機能しているため、そのような場で言及される企業は、大規模なサイバー攻撃に対象になってい可能性が十分にあります。

サイバーセキュリティが遅れている日本はカモ

Cyber Security Internet - Free image on Pixabay (386582)

ディープウェブと関係があるかどうかはさておき、日本人はサイバー犯罪の餌食になりやすいと言われています。日本の企業や公的機関のサイバーセキュリティは、先進国の中では遅れている方だと指摘されています。

サイバー犯罪の対象になりやすい日本の大手企業は、サイバーセキュリティの重要性は認識しており、ほとんどの企業は何らかの対策を行っています。

しかし、世界基準で見ると、人材不足などの理由で十分な対応ができていないところがほとんどです。今後は、官民が連携して世界標準のセキュリティシステムを構築することが求められています。

ディープウェブで摘発された犯罪

Chains Feet Sand - Free photo on Pixabay (386584)

近年、ディープウェブで行われていた大規模な犯罪が摘発されるケースが増えています。実際に摘発された事例を見ていきましょう。

世界第2位のダークウェブマーケット閉鎖

Hacker Attack Mask - Free image on Pixabay (386588)

「闇のAmazon」シルクロードの閉鎖以後、ディープウェブ(ダークウェブ)上に君臨したサイトが「ウォールストリート・マーケット(The Wall Street Market)」です。

ウォールストリート・マーケットでは、シルクロードと同じように違法薬物の売買や個人情報、マルウェアとの取引が行われていました。競合サイトと比べて商品の出品数は少ないのですが、代わりに出品される商品の品質向上に力を入れており、ユーザーから高い評価を受けていました。

シルクロードに次ぐ世界第2位のダークウェブマーケットとして恐れられていましたが、2019年に閉鎖されていたことが明らかになりました。
Internet Crime Cyber - Free image on Pixabay (386591)

閉鎖を発表したのはユーロポール(Europol、欧州刑事警察機構)です。ユーロポールはサイトの運営に関わっていた3人のドイツ人を逮捕し、取引に使われていた多額の仮想通貨を押収したと発表しました。

最盛期には104万人もの顧客を抱えていたとされる巨大マーケットの終焉は、世界中で話題となりました。

国内最大の児童ポルノサイト摘発

Little Girl Kid Innocence - Free photo on Pixabay (386595)

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