2019年9月4日 更新

虹の谷が物語る!エベレスト登頂の厳しさや近年の課題とは?

世界のヒマラヤ山脈の最高峰エベレスト。この山に挑む登山家は年々増える一方となっていますが、その中で虹の谷と呼ばれる場所が存在しているようです。素晴らしい景色であれば一度は見てみたいものですが、そのような場所ではないそうです。

目次

本来、エベレスト登山をする上での荷揚げが彼らの雇われた理由でしたが、山に詳しい彼らの助言などはとても参考になったため、シェルパは尊重されていました。しかし、現在では登山に必要な消耗品のような扱いを受けており、シェルパの方は不満を抱えているようです。

現代の登山においては、あらゆる面で彼らは必要不可欠であり、シェルパがストライキなどを起こすと多くの登山家もエベレスト登頂を諦めざるを得ないものとなっています。

どのような人がシェルパになるのか

Person Mountain Top Achieve - Free photo on Pixabay (587852)

シェルパの多くはシェルパ族の中でも屈強で、しかも山に関する知識に秀でた方々、そして登頂の経験を多く持つ熟練者のみがなれる職業となっています。一般のシェルパ族の方の全てがエベレスト登頂をサポートすることができるわけではありません。

また、料理を作るなど、登頂において必要不可欠なあらゆる面でシェルパの方々は活躍し、中でもフランスやイタリアなどで修行された方もいらっしゃるようです。また、シェルパとなる方はシェルパ族に限らず、十分な実力があれば他の民族の方でも職につけます。

多数のシェルパが亡くなった2014年の事故とは

Switzerland Zermatt Mountains - Free photo on Pixabay (587851)

熟達していて、登山に慣れているシェルパの方々でも、雪崩という予想外の事態には対応はできません。そのため、2014年に16人ものシェルパの方がお亡くなりになりました。これはとても大きな出来事で、元々シェルパの方々が抱えた不満もあり、ストライキに発展することになりました。

その影響で、その年に登山を予定していた登山家の殆どがエベレスト登頂を諦めることになりました。その後、ネパール政府の保険金増量などの対策によって、一時の解決はなされたようです。

シェルパの待遇が問題視される理由

Mountains Alps Meadow - Free photo on Pixabay (587850)

エベレストの登頂を手助けしてくれるシェルパに対しての扱いはひどいものとなっています。それは、多額なお金を払っているからこそ起こる問題であり、雇用主と雇われの関係が大きな一因となるでしょう。

この問題は多額な費用を払う以上避けられぬもので、同時に死と隣り合わせということも諍いを呼ぶ原因となっています。この県に対しては、ネパール政府による対応はあったものの、依然としてくすぶったままとなっています。また、いつぞやストライキなどが発生してもおかしくはないようです。

エベレストの商業登山問題とは

Adventure Height Climbing - Free photo on Pixabay (587849)

エベレストを登頂するためには多額な費用を投じる必要があります。それは、エベレストの管理を行うネパール政府にとっては必要不可欠のものあり、致し方ないものですが、大きなお金が動くことは確かです。

そこに目を付けた人々によって、エベレスト登頂は商業化が進み、多くの人を受け入れるようになりました。すると、様々な問題が発生し、エベレスト登頂という名誉でさえも陰りが指してきております。また、自然破壊といった面でも危惧されております。

商業登山とは

Wanderer Backpack Hike - Free photo on Pixabay (587848)

通常の観光と同じくツアーを組み、高価なものもあれば、安価なツアーも存在するのが現状となっています。このことにより、多くの方がエベレスト登頂という名誉を得る事ができるようになったのですが、ここに大きな問題が存在してます。

それは安価なツアーではエベレスト登頂未経験の方でもサポーターとして配置されることにあります。これにより、死者の増加は懸念されており、実際にそのような事故も発生していると言われております。

登山者数が増え頂上付近の渋滞が常態化

Castelmezzano Italy Village - Free photo on Pixabay (587847)

エベレストを登る時期というのは限られており、ツアーの利用者が増えればその分だけ山頂付近に渋滞が出来上がることになります。つまり、8000メートル以上のデスゾーンに長く留まらなければならないということになります。

最早、自殺行為のようにも感じ取れますが、登頂を志す人々は後が立たず、増加の傾向にあります。現在でも多くの死者は出ていますが、今後はそれ以上の多くの死者が出る可能性が高まっています。この現状に解決の糸口はあるのでしょうか?

登山初心者をサポートするシェルパの負担増加

Mt Fuji Volcano Foggy - Free photo on Pixabay (587845)

幾ら熟練のシェルパの方でも、複数の登山初心者を抱えて登頂は困難となるでしょう。それでも、エベレスト登頂は達成されており、シェルパの方の働きは目を見張るものがあります。ですが、その働きをする以上はシェルパの方々に多くの負担がかかることは否めません。

そのため、先もお話した不満は消え去ることはなく、また、いずれは大きな事故が起きてもおかしくない状況となっています。エベレスト登頂は死が常につきまとうものですから、商業的に行われるのは問題なのです。

ゴミや糞尿の放置が深刻に

Italy Mountains Pragser Wildsee - Free photo on Pixabay (587844)

エベレストに物を置いて帰ることは基本的に認められておりせん。もし残してしまった場合は罰金などがあるようですが、それでも死と隣り合わせの場合は致し方ないというものです。そのようなこともあり、エベレストにはゴミが溜まる一方となっています。

遺体さえも回収されない場所がエベレストですから、そこに置き去りにされた多くの物品も残ったままとなります。このままいくと、エベレストはゴミの山となり、自然破壊、および、エベレストの景観すらも失われるでしょう。

エベレストの清掃活動とは?

Evening Sun Sunset - Free image on Pixabay (587843)

ネパール政府としても登山者が出すゴミは頭の痛い問題であり、それに対して対応はなされているようです。ですが、問題自体の解決には至らず、今もゴミが降り積もっているのが現状です。何トンものゴミを回収しようと、それ以上のゴミが積もっていくのです。

登山者に対しても、自身の持ち物の他に8キロのゴミを持ち帰れば、費用の減額となるような措置も施していますが、やはり焼け石に水の状態で、山頂に積もるゴミの山はすでに大きく景観を損ねています。

ネパール政府がエベレストのゴミ回収に乗り出す

Landscape Mountains Abendstimmung - Free photo on Pixabay (587841)

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