目次
- 虹の谷とは?
- 虹の谷の場所
- 虹の谷と言われる由来
- 虹の谷があるのはデス・ゾーンと呼ばれる地帯
- デス・ゾーンの環境
- エベレスト登頂が困難な理由
- 過酷な環境
- 多額の費用
- 遺体や死を目の当たりにする時の衝撃
- 登頂成功へのプレッシャー
- 虹の谷には多くの遺体が残されている
- 虹の谷に残された遺体の数
- 遺体回収が進まない理由
- 遺体が亡くなったままの形を留める理由
- 登山者の道標となる遺体も
- エベレストに潜む多くの危険
- 雪崩
- 滑落
- 突然の天候悪化
- 低酸素状態による意識混濁
- 頂上付近の渋滞
- 虹の谷で命を落とした登山家はどのように亡くなったのか?
- 低体温症により動けなくなった
- 吹雪や強風で身動きが取れなかった
- 凍傷で歩くことができなくなった
- 疲労で猛烈な眠気に襲われた
- 装備の問題や環境の厳しさから酸欠になった
- エベレスト登頂を支えるシェルパとは?
- シェルパとは
- シェルパの役割
- どのような人がシェルパになるのか
- 多数のシェルパが亡くなった2014年の事故とは
- シェルパの待遇が問題視される理由
- エベレストの商業登山問題とは
- 商業登山とは
- 登山者数が増え頂上付近の渋滞が常態化
- 登山初心者をサポートするシェルパの負担増加
- ゴミや糞尿の放置が深刻に
- エベレストの清掃活動とは?
- ネパール政府がエベレストのゴミ回収に乗り出す
- 専門チームが標高の高いキャンプ地の清掃を行う
- デス・ゾーンの遺体回収も一部行われる
- エベレストは観光でも行ける?
- エベレスト街道ではトレッキングを楽しむ人も
- エベレスト遊覧飛行で空からの眺めを楽しむことができる
- 山の中腹には絶景が楽しめるホテルが
- ベースキャンプまで個人旅行で行く旅行者も
- 虹の谷は自然の脅威を感じさせる場所
エベレストに慣れた方々でも、少しの過信から命を落とすことがあります。まして、エベレスト登頂未経験の方の慢心は死に直結するものとなっています。そのため、例え山頂を制しても、下山途中に死することは多いものとなっています。
また、エベレストの過酷な環境の中では、精神的に追い詰められる方も多く、エベレストの頂上を目指すということさえもプレッシャーとなり、それがもとで登頂を断念する方も多いようです。これは残念なことではありますが、生命としては懸命な判断と言えるでしょう。
また、エベレストの過酷な環境の中では、精神的に追い詰められる方も多く、エベレストの頂上を目指すということさえもプレッシャーとなり、それがもとで登頂を断念する方も多いようです。これは残念なことではありますが、生命としては懸命な判断と言えるでしょう。
虹の谷には多くの遺体が残されている
via pixabay.com
これまでも述べましたが、エベレストには多くの遺体が何十年も残されたままとなっています。この遺体は通常であれば、回収されて然りですが、それが許されぬほどの環境のために、他の場所では有り得ない状況となっています。
エベレストの山頂を目指すことは、屍を越えていくことと同義であり、まるで過酷な戦場を連想させるような世界となっています。まして、亡骸が山頂を目指す上での指標となるほどであり、とても通常なモラルが存在しているとは言えません。
エベレストの山頂を目指すことは、屍を越えていくことと同義であり、まるで過酷な戦場を連想させるような世界となっています。まして、亡骸が山頂を目指す上での指標となるほどであり、とても通常なモラルが存在しているとは言えません。
虹の谷に残された遺体の数
via pixabay.com
200は存在していると言われておりますが、この数は年々増加しており、またそれを調べるには困難な環境であることから、登山する人々の情報に頼らざるを得ないものとなっています。通常であれば、発見した方が、遺体回収を行うものではありますが、エベレストの環境ではそれが行われることはありません。
登頂の際に随所に横たわる亡骸を見たならば、慈愛の精神などではなく、自らもそうなるかもしれないという恐怖を味わうことしかできないのです。
登頂の際に随所に横たわる亡骸を見たならば、慈愛の精神などではなく、自らもそうなるかもしれないという恐怖を味わうことしかできないのです。
遺体回収が進まない理由
via pixabay.com
まず、8000メートル以上の世界では遺体回収そのものが不可能となっています。これまでも述べた通り、そのようなことが出来る余裕は登山者には存在しないのです。そして、それ以外の場所の遺体でも、200万から400万もの大金を使用してまで回収されることは殆どありません。
ですから、10人に1人は亡くなるというエベレストでの死者の数だけ、遺体が積み重なっていくのです。エベレストに挑むことは、そこを自らの墓とすることになるとも言えるのです。
ですから、10人に1人は亡くなるというエベレストでの死者の数だけ、遺体が積み重なっていくのです。エベレストに挑むことは、そこを自らの墓とすることになるとも言えるのです。
遺体が亡くなったままの形を留める理由
via pixabay.com
地上であれば、あらゆる生物によって分解される遺体でありますが、過酷なエベレスト山頂付近では、そのようなことはありません。加えて、凍結、あるいは乾燥によって、ミイラ化しているそうです。
このようなことから、亡くなった時の状況をそのままにして、遺体が何十年も残されているのです。登山する人々はその遺体を撮影しても、動かすことはなく、雪崩などの何かしらの出来事がない限り、そこに常にあり続けることとなります。
このようなことから、亡くなった時の状況をそのままにして、遺体が何十年も残されているのです。登山する人々はその遺体を撮影しても、動かすことはなく、雪崩などの何かしらの出来事がない限り、そこに常にあり続けることとなります。
登山者の道標となる遺体も
via pixabay.com
インド人登山家のツワング・パルジャーさんの遺体は登山する人々の目印となっているようです。彼の遺体が身に付けている目立つ蛍光グリーンのブーツが、その場所をグリーンブーツ・ケーブといい占めるほどとなっています。
この他にも、それぞれ随所に並ぶ、遺体は登頂の困難さを示唆するものではありますが、同時に登頂の進み具合を把握する助けともなっており、登山者への助け、あるいは励ましとなっています。いつかこれらの遺体がなくなることがあるのでしょうか?
この他にも、それぞれ随所に並ぶ、遺体は登頂の困難さを示唆するものではありますが、同時に登頂の進み具合を把握する助けともなっており、登山者への助け、あるいは励ましとなっています。いつかこれらの遺体がなくなることがあるのでしょうか?
エベレストに潜む多くの危険
via pixabay.com
エベレストの環境は時期によって大きく異なり、登山に適さない(元々人が登るようにはできていませんが)時期に登頂するなど自殺行為です。それでも、それを行う超人は存在しているようですが。
ただ、そのようなことを頭に入れて、最も適したときに、最善の装備を調えて登山すれば、頂きに至ることもできます。ですが、それとは別に、予期せぬ事態は起こり、熟練の登山家であろうとそれに巻き込まれれば命はありません。それらの危険をご紹介します。
ただ、そのようなことを頭に入れて、最も適したときに、最善の装備を調えて登山すれば、頂きに至ることもできます。ですが、それとは別に、予期せぬ事態は起こり、熟練の登山家であろうとそれに巻き込まれれば命はありません。それらの危険をご紹介します。
雪崩
via pixabay.com
雪崩。この現象がエベレストと言わず、多くの山において、登山家達の命を奪う原因となるものです。著名な日本人登山家の多くも、この雪崩が原因で命を落としています。ある程度は予期することもできるようですが、常にその可能性があることには変わりはありません。
それだけでなく雪崩は多くの人を一度に死に至らしめる可能性がある自然現象です。十数人がまとめて命を失うことも少なくはないのです。このことを考えると、登山する=死を覚悟するという気持ちは必要不可欠です。遺書なども残して置くべきでしょう。
それだけでなく雪崩は多くの人を一度に死に至らしめる可能性がある自然現象です。十数人がまとめて命を失うことも少なくはないのです。このことを考えると、登山する=死を覚悟するという気持ちは必要不可欠です。遺書なども残して置くべきでしょう。
滑落
via pixabay.com
現代の装備を身に付け、細心の注意を払えば滑落することは少ないと言えるようですが、登山する中でのちょっとした気の緩みによるものや極限まで疲労した状態、あるいは体調不良などの判断能力が薄れるときに滑落というものは発生するようです。
中には既に死の間際で、死因は滑落ではあるものの、それがなくとも死していたであろう方も存在するようです。いずれんしても、雪崩のように全く予期できぬものではないとは言えるでしょう。
中には既に死の間際で、死因は滑落ではあるものの、それがなくとも死していたであろう方も存在するようです。いずれんしても、雪崩のように全く予期できぬものではないとは言えるでしょう。
突然の天候悪化
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天候悪化によって、その場を動くこともままならず、徐々に体力を奪われて死を迎える方もいらっしゃるようです。また、強風などの直接的な影響によって、滑落するということもあるようです。こちらもある程度予期できるもののようですが、そうもいかないことはあるようです。
ですから、運というものは少なからず、登山成功に影響を与えるものとなっています。また、登山をサポートして下さる現地の方々の推察などもしっかりと耳を傾ける必要があるでしょう。
ですから、運というものは少なからず、登山成功に影響を与えるものとなっています。また、登山をサポートして下さる現地の方々の推察などもしっかりと耳を傾ける必要があるでしょう。
低酸素状態による意識混濁
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