2019年9月4日 更新

虹の谷が物語る!エベレスト登頂の厳しさや近年の課題とは?

世界のヒマラヤ山脈の最高峰エベレスト。この山に挑む登山家は年々増える一方となっていますが、その中で虹の谷と呼ばれる場所が存在しているようです。素晴らしい景色であれば一度は見てみたいものですが、そのような場所ではないそうです。

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上記のように登山者に対しての措置によって、2017年の統計によると、25トン近いゴミと15トンの糞尿が持ち帰られましたが、ゴミは増えるばかりで、ゴミ回収を目的とした登山隊も編制されてはいるようですが、解決には至っていません。

チベット側の中国も8トンのゴミを回収したようですが、積もり積もった山の一角に過ぎないと言われております。現に、山頂付近にはゴミの山が存在し続けており、本格的に清掃を行うならば、登山を禁止するしかないでしょう。

専門チームが標高の高いキャンプ地の清掃を行う

Mountains Alps Meadow - Free photo on Pixabay (587840)

清掃を目的とした登山隊は3トンのゴミを回収するなど、地道な活動をされているようですが、それが大きな効果は示すには至っていません。特に糞尿は川へと流れ、山のみならず、広範囲に被害を及ぼすものとなっています。

こうしたことを受けて、登山隊は回収のみならず、糞尿を肥料へと変えるバイオプラントを設置するなどという構想が練られているようです。そのような技術的な面で解決の糸口が見付かるならば、ゴミ問題が解決至る可能性もあるでしょう。

デス・ゾーンの遺体回収も一部行われる

Mountains Sunrise Dawn - Free photo on Pixabay (587839)

デスゾーンでの遺体回収は極めて困難であり、全くと言っていいほど行われてはいません。ですが、位置的に回収可能で、なおかつボランティア精神に溢れる方々の手によって回収されることも稀にあるようです。

また、遺体回収が不可能ではない位置である場合、多額の費用を投じれば回収することはできるようです。しかし、通常の登山よりも遙かに高い金額を投じねばならないため、こちらが行われることはほぼ、皆無です。また、エベレストを墓標と考える方も多いと言えます。

エベレストは観光でも行ける?

Canyon Mountains Deep - Free photo on Pixabay (587838)

既にエベレスト登頂すらも観光と化していると言えますが、死の危険はつきまとっていることには変わりありません。ですが、登頂さえ望まぬのであれば、死の危険がないエベレスト観光も行うことはできます。

といっても山であるので全く危険がないというものにはなりませんが、危険度はかなり低く、事故なども起こってはいないようです。安心してエベレストの景観を眺めたいのであれば、こちらがお勧めです。登頂に関する問題とも無縁で、清々しい気分で居られるでしょう。

エベレスト街道ではトレッキングを楽しむ人も

Italy Sunrise Sky - Free photo on Pixabay (587837)

エベレスト街道とは山頂に至るための過酷な道のりとは違い、特殊な技術は必要ありません。なぜなら、この街道は現地に棲まう人々が普段から利用している道だからです。つまり、道なき道を行くようなことはないということです。

エベレスト街道を歩くと、エベレストそのものだけではなく、現地の雰囲気を味わうこともでき、そこに住まう人々どのような暮らしをしているかも覗くことができます。登山を楽しむだけではなく、知的好奇心も満たすことができると言えるでしょう。

エベレスト遊覧飛行で空からの眺めを楽しむことができる

Rough Horn Alpine Tannheimer - Free photo on Pixabay (587836)

エベレストを含むヒマラヤ山脈沿いを飛行機で飛び、眺めることができるようです。ヒマラヤ山脈に存在する名峰の数々を眺めつつ、地上からは感じる事のできない山の素晴らしさを味わうことができるでしょう。こちらも、時期が限られており、10月から5月の間と言われております。

ただし、天候によって、山を見ることが叶わない状態になることはあり、その場合欠航となるので、その認識は必要でしょう。天候回復を待つくらいの余裕が持てる状況で望みましょう。

山の中腹には絶景が楽しめるホテルが

Pyrenees Mountains Snow - Free photo on Pixabay (587835)

ネパールのヒマラヤ山脈付近の街のホテルから覗くヒマラヤ山脈も絶景ですが、エベレスト中腹にも街があり、そこに在るホテルから眺める景色も素晴らしいものだそうです。こちら、地上よりも山頂に近いこともあって臨場感すら味わう事ができるものとなっています。

また、そのホテルは日本人が建てたものであるらしく、そういった意味でも訪れてみたいところとなっています。多くの人が集まるので、少し大変ではありますが、より近くでエベレストを覗くならオススメのスポットです。

ベースキャンプまで個人旅行で行く旅行者も

Landscape Autumn Twilight - Free photo on Pixabay (587834)

ベースキャンプは高度5000メートル以上にある場所で、エベレスト登頂を望む人達の始まりの地とも言える場所です。観光ではここまでが限界で、また、個人で挑める最高点とも言える場所です。ここに観光に適した風景はありませんが、エベレスト登頂を望む人々や死者の声に耳を傾けるにはいい場所かもしれません。

また、それまでの間には街が複数存在し、観光のために用意されたもの多く存在します。ベースキャンプの手前にあるゴラクシェプという街で望む景色も絶景だそうです。

虹の谷は自然の脅威を感じさせる場所

Bled Island Slovenia - Free photo on Pixabay (587833)

虹の谷は自然と闘い命を絶った戦士達の墓場です。世界を制圧したと言える人間の知識や技術を持ってしても、死が未だ存在する空間は脅威と言えるでしょう。また、地上でも津波などの災害で為す術無く倒れる事になりますが、それを肌身で実感することができるのがエベレスト登頂だとも言えます。

いつか、自然に打ち勝つ術を身に付けることができたならば、エベレストの山頂すらも定住可能となるかもしれません。そのときには、この虹の谷がその言葉の通りの美しい景色となることを望むばかりです。

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