目次
- ディアトロフ峠事件とは?
- 9人を襲った謎の死
- 死亡者一覧
- 彼らは捜索隊よりも雪山に詳しかった
- 資格取得のためのテスト中
- 9人と最後に話した者
- ユーリー・ユーディン
- ディアトロフ峠とは
- ホラチャフリ峠
- 死の山
- 事件の経緯
- 1月25日
- 1月27日
- 2月1日
- 2月20日
- 2月26日
- 先住民族マンシ族
- 温厚な民族で捜査にも協力的
- 死因や外傷
- 低体温症
- 大量出血
- 髪の白髪化、肌の褐色化
- 不可解な点
- テントが内側から破かれていた
- 下着姿や片足だけ履いた靴
- 衣服についた大量の放射線
- 皮膚の褐色化など
- 様々な説が浮上した
- 雪崩によるもの
- マンシ族の襲撃
- 人間関係のもつれ
- 未知の力によるもの
- 殺人事件
- ソ連の核実験説
- ソ連が関係していたという説
- イヴァノフ主任捜査官の意気消沈
- 闇に葬り去られることに
- 原因解明
- 皮膚の褐色化は長時間の日照
- 下着姿は矛盾脱衣によるもの
- ヘアピン渦
- ヘアピン渦とは?
- 竜巻に変化
- 風速は3倍にもなる
- 地響きを伴う
- ヘアピン渦が事件の真相の可能性
- 地響きによるパニックに耐えられず
- 不可解な点のほとんどを埋めてくれる
- 事件の真相は未だにわからない
ディアトロフ達が、なぜ、防寒着を着ることもなく靴も履かないまま飛びだし、なかには、服を脱ぎすてていた者もいます。
そして、マイナス30度という冬の山で、脱ぎすてられていた原因は、矛盾脱衣によるものだと考えられました。人間は体温が下がりすぎると、血液が収縮し、体のなかから暖めようとする働きが起こります。
すると、体内の温度と気温との温度差が生じ、そのことで寒い環境でも、暑いと錯覚に陥ることもあるということです。そのことから、遺体の下着姿は矛盾脱衣のよるものとされました。
そして、マイナス30度という冬の山で、脱ぎすてられていた原因は、矛盾脱衣によるものだと考えられました。人間は体温が下がりすぎると、血液が収縮し、体のなかから暖めようとする働きが起こります。
すると、体内の温度と気温との温度差が生じ、そのことで寒い環境でも、暑いと錯覚に陥ることもあるということです。そのことから、遺体の下着姿は矛盾脱衣のよるものとされました。
ヘアピン渦
via pixabay.com
様々な説を検証した結果、すべて「不可能」ということになりました。そこで、なんらかの自然現象なのではないかと考え、アメリカ海洋大気気象学の専門家ベダード博士に話を聞くことにし、事件の詳細を伝え、現場の写真を見せました。
ベダード博士によると、「この地形は、ヘアピン渦ができるのに、あまりにも理想的」ということでした。このことから、ヘアピン渦が発生したことにより、ディアトロフ達が、テントを飛び出した可能性がでてきました。
ベダード博士によると、「この地形は、ヘアピン渦ができるのに、あまりにも理想的」ということでした。このことから、ヘアピン渦が発生したことにより、ディアトロフ達が、テントを飛び出した可能性がでてきました。
ヘアピン渦とは?
via pixabay.com
ディアトロフ達が、ヘアピン渦の発生によりテントを飛び出した可能性があると考えられましたが、ヘアピン渦とは一体どのようなものなのでしょうか。詳しくご紹介していきます。
竜巻に変化
via pixabay.com
「ヘアピン渦」とは、強い風が半球状の障害物にぶつかるときに発生します。特殊な渦で、渦自体の形がヘアピンに似ていることから、ヘアピン渦と呼ばれており、チューブのように大気を巻き込むとされています。
そして、周囲の地形に凹凸が無いほどパワーが強力になり、風速は3倍にまで達します。そして、ある程度強まると竜巻に変化します。
ディアトロフ達は、この竜巻が通過する場所に、テントを張っており、その竜巻は、2分~3分に1回、彼らのテントをすり抜けていったと考えられています。
そして、周囲の地形に凹凸が無いほどパワーが強力になり、風速は3倍にまで達します。そして、ある程度強まると竜巻に変化します。
ディアトロフ達は、この竜巻が通過する場所に、テントを張っており、その竜巻は、2分~3分に1回、彼らのテントをすり抜けていったと考えられています。
風速は3倍にもなる
via pixabay.com
ディアトロフ達がテントを張ったときの風速は、およそ15mで、もともと冒険家の集まりだったディアトロフ達にとって、それはさほど大きな問題ではありませんでした。
しかし、ヘアピン渦が発生したことで、風は3倍へと強まりました。ベダード博士によると、当時の天気図から、その竜巻の風速は、45m以上に達していたことが推測できるということです。
かなりの強風ですが、テントが吹き飛ばされていないことから、この竜巻が、直接の原因になったとは考えにくいとされました。
しかし、ヘアピン渦が発生したことで、風は3倍へと強まりました。ベダード博士によると、当時の天気図から、その竜巻の風速は、45m以上に達していたことが推測できるということです。
かなりの強風ですが、テントが吹き飛ばされていないことから、この竜巻が、直接の原因になったとは考えにくいとされました。
地響きを伴う
via pixabay.com
竜巻が直接の原因ではないのなら、なぜディアトロフ達は、テントを飛び出していったのかという疑問が残ります。この疑問にたいし、ベダード博士によると、風速45mの竜巻というのは、地響きを伴い、頭上を旅客機が離着陸しているような、恐ろしい音を生じさせ、そして、さらに低周波音を生み出すということです。
空気の振動である音には、圧力で測る大きさと、周波数で測る高さがあります。超低周波音の場合は、周波数が低いため、ほとんどの人は聞きとれませんが、圧力が大きくなると感じることもあります。
空気の振動である音には、圧力で測る大きさと、周波数で測る高さがあります。超低周波音の場合は、周波数が低いため、ほとんどの人は聞きとれませんが、圧力が大きくなると感じることもあります。
ヘアピン渦が事件の真相の可能性
via pixabay.com
ヘアピン渦によって、ディアトロフ達に何が起きたのでしょうか。そして、このヘアピン渦が、「ディアトロフ峠事件」の真相の可能性があるのでしょうか?真相について、ご紹介していきます。
地響きによるパニックに耐えられず
via pixabay.com
超低周波音は、自然界ではよく発生すると言われており、人体に影響を及ぼすと指摘している専門家もいます。ベダード博士もその一人で、博士によると、超低周波音を感じると、頭痛や気だるさ、そして、ときに恐怖を覚えることもあると言われています。
ヘアピン渦が引き起こした、風速45mの竜巻の地響きと、頭上を旅客機が離着陸しているような、凄まじい音、そして、超低周波音がもたらす人体への影響から、ディアトロフ達はパニックになり、それに耐えきれなくなり、テントを飛び出し風下へと逃げ出したのではないかと言われています。
ヘアピン渦が引き起こした、風速45mの竜巻の地響きと、頭上を旅客機が離着陸しているような、凄まじい音、そして、超低周波音がもたらす人体への影響から、ディアトロフ達はパニックになり、それに耐えきれなくなり、テントを飛び出し風下へと逃げ出したのではないかと言われています。
不可解な点のほとんどを埋めてくれる
via pixabay.com
様々な謎がある「ディアトロフ峠事件」ですが、このヘアピン渦の説によると、その不可解な点のほどんどを埋めてくれます。
冬山のエキスパートであるディアトロフ達が、なぜ、テントを切り裂き、そして防寒着を身に着けず薄着のまま、そして靴も履かずに、マイナス30度の夜の雪原に飛び出していったのか?という謎について、ほぼ説明がつきます。
このことから、世紀のミステリーと言われた「ディアトロフ峠事件」は、彼らには予測できなかったヘアピン渦という現象が原因とされ、他の説よりも有力だとされています。
冬山のエキスパートであるディアトロフ達が、なぜ、テントを切り裂き、そして防寒着を身に着けず薄着のまま、そして靴も履かずに、マイナス30度の夜の雪原に飛び出していったのか?という謎について、ほぼ説明がつきます。
このことから、世紀のミステリーと言われた「ディアトロフ峠事件」は、彼らには予測できなかったヘアピン渦という現象が原因とされ、他の説よりも有力だとされています。
事件の真相は未だにわからない
via pixabay.com
「ディアトロフ峠事件」は、ディアトロフ達9人のも若者が命をおとした事件です。そして、不可解な点が多く、そのことから様々な説が浮上しました。
そして、一つ一つ解明されていき、ヘアピン渦の発生によるものが有力な説とされました。ですが、通常の2倍もあった放射線の解明はまだされておらず、この事件は、まだまだ不可解な点が残されています。
そして、一つ一つ解明されていき、ヘアピン渦の発生によるものが有力な説とされました。ですが、通常の2倍もあった放射線の解明はまだされておらず、この事件は、まだまだ不可解な点が残されています。
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