2019年5月25日 更新

ヒンターカイフェック事件の詳細と真相!犯人の手がかりと不可解な点

第一次世界大戦後にドイツで起きた大事件、ヒンターカイフェック事件はミステリーな点が多く、現在も犯行の真相は分からず、闇の中にあります。では、ヒンターカイフェック事件とはどのような事件だったのでしょうか。事件の内容、警察の動きなど詳しく紹介します。

ヒンターカイフェック事件の詳細

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (290141)

ヒンターカイフェック事件は第二次世界大戦が起きるより前の出来事であり、非常に惨殺なものです。現在でもこの事件は未解決であり、有名です。

謎に包まれたヒンターカイフェック事件は、いったいどのような事件だったのでしょうか。事件が起きた場所や、事件の詳細などを紹介します。

事件の起きた場所

Neuschwanstein Castle Germany - Free photo on Pixabay (290146)

1922年3月31日にドイツのバイエルン州で事件は起きました。現在バイエルン州はドイツ内で最大の州にあたり、夏は避暑、冬はスキーと多くの観光客が訪れます。

事件が起きたのは、現在のヴァイトホーフェン近郊の小さな農場でした。当時はグレーベルン地区と呼ばれ、カイフェックという集落がありました。

農家付近に住宅はあまりなく、野中の一軒家でした。ヒンターカイフェック農場の名前の由来は、ヒンターが後ろ、カイフェックが集落で、その名前の通りカイフェック集落を後ろに進んだ先が広大な事件現場になる農場でした。

事件の被害者

Crime Blood Offence - Free image on Pixabay (290153)

事件の被害者は、当時牧場主のアンドレアス・グルーバー63歳、妻のツェツィーリア72歳、娘のヴィクトリア・ガブリエル35歳、ヴィクトリアの娘ツェツィーリア7歳と息子のヨーゼフ2歳の家族、そして、使用人のマリア・バウムガルトナー44歳の6人でした。

事件がが起きる6ヶ月前に屋敷に居た使用人の女性は「農場が何かに憑かれている」という理由で辞めてしまい、事件当日に新しい使用人としてマリア・バウムガルトナーは来ていた。

それも、殺害されるほんの数時間前だったと言います。

事件詳細

Space Wall Lost Place - Free photo on Pixabay (290157)

事件が起きたとされるのは、3月31日夕方から翌日4月1日未明にかけてとされており、目撃情報がないため、何が起きたのか等、正確なことは判明していません。

グルーバー夫妻と、ヴィクトリア、ツェツィーリアは農場の納屋で発見され、ヨーゼフは母親の寝室、使用人のマリアは使用人部屋で発見されました。

犯人は、納屋で殺された4人を一人一人呼び出し殺害したように警察は考えており、4人殺害後に寝室で休む二人を殺したとされています。

遺体の状況

Sausage Ketchup Murder - Free photo on Pixabay (290165)

一家の遺体には激しく殴打されたような跡がありました。遺体も様子から、当時はつるはしとは別のものとされていましたが、納屋の床下に隠されたつるはしを発見します。

つるはしに血液や毛髪、脳の一部などが付着していたことで、つるはしで殺されたと考えられています。6人の遺体の中には、損傷が激しいものもあり、特にアンドレアスとツェツィーリアは顎を砕かれ、髪の毛はむしられていたそうです。

そして、ツェツィーリアとヴィクトリアは殴打後、首を絞められた跡も残っていました。2歳のヨーゼフにも容赦なく、つるはしで頭部を殴り、頭蓋骨は粉々に、脳の一部は壁に付着しているという惨殺な様子が残っていたそうです。

事件発覚

Window Broke Glass - Free photo on Pixabay (290181)

惨殺後、何日か経った後に事件が発覚しました。事件が起きたのは金曜日です。土曜日、月曜日にはツェツィーリアが学校を休んだこと、日曜日にはヴィクトリアが教会で聖歌隊練習があったにも関わらず、休んでいたことなど、不審に思うことはたくさんあります。

しかし、発見はしばらく経った後でした。何故発覚が遅れたのでしょうか。その理由はグルーバー夫婦に関係があるのでしょうか。その理由を紹介します。

近隣住民が異変に気づく

Bonding Casual College - Free photo on Pixabay (299173)

異変に気付いたのは、翌週の4月4日の火曜日でした。一家をずっと見ていなかった近隣住民が不審に思い、農場を訪れたそうです。

農場に到着した時、全ての戸が施錠されており、住民は納屋の戸を押し破って遺体を発見しました。が土曜と月曜日に学校を休んでいることがきっかけで住民は訪れたそうです。

他にも、郵便したものがそのままだったことや、日曜に毎週来ていた聖歌隊の練習に来なかったなど、住民たちもおかしいと感じていました。

事件発覚が遅れた理由

Pocket Watch Time Of Sand - Free photo on Pixabay (299174)

事件発覚が遅れたのは、まずグルーバー夫妻の農場が村外れだったことはもちろんですが、グルーバー夫妻含め、農場の一家全員があまり近所との交流を持っていませんでした。

グルーバー夫婦も近所との交流は事務的なものであったこと、近所の集落も閉鎖的で排他的な気質を持っていたようです。

事件発覚が遅れた原因で、最もな理由は近所との関わりが少なかったことにあるでしょう。いくら人里離れていたとしても、近所と密な関係を持つことで、事件発覚は送れなかったことでしょう。

グローバー家の住民について

Shed Bicycle Bike - Free photo on Pixabay (299176)

グルーバー一家には、いくつかの噂や真実がありました。いい噂も少なからずはあったでしょうが、それを消すかのように悪い噂、真実がありました。

それが原因で、集落からの孤立や近所との関係を持つことができませんでした。その原因とは何だったのでしょうか。

アンドレアスとツェツィーリアの印象

Old Couple Enjoying Happy - Free photo on Pixabay (299179)

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