2019年5月25日 更新

ヒンターカイフェック事件の詳細と真相!犯人の手がかりと不可解な点

第一次世界大戦後にドイツで起きた大事件、ヒンターカイフェック事件はミステリーな点が多く、現在も犯行の真相は分からず、闇の中にあります。では、ヒンターカイフェック事件とはどのような事件だったのでしょうか。事件の内容、警察の動きなど詳しく紹介します。

事件が起きた4日後に遺体は見つかりましたが、その際近隣の住人が来た時には家の鍵が全て閉められていました。このことから、恐らく犯人は密室にして発見を送らそうと思った可能性もありますが、それは定かではありません。

そして、事件の少し前から徐々に鍵が紛失していたと言います。家の鍵がなくなっていくというのは、非常に危険です。1つならまだしも、いくつかの鍵がなくなるというのは普通では考えられないことでしょう。

近隣の住人に話した際に、警察に相談するのを断っていますが、住人はアンドレアスに銃を貸そうとしていました。それを受け取るだけでもまた違ったでしょう。

元使用人の証言

Server Servant Table - Free vector graphic on Pixabay (299215)

事件の起きる半年前、1921年9月に働いていた使用人が辞めてしまいます。その時話した理由は「この農場は何かにとり憑かれている」というものでした。

このような理由は本来であればジョークのように感じることもありますが、当時は警察に霊媒師を使うのが当たり前のように、恐らく何かを感じる人はたくさんいたのでしょう。

しかし、元使用人は何を感じたのでしょうか。少しでも詳しく伝えてくれていれば、一家の運命はまた変わっていたのでしょうか。

犯人の痕跡

Finger Fingerprint Security - Free image on Pixabay (299223)

犯人は多くの痕跡を残しています。捜査時に見つかった納屋の屋根裏にあった藁の残骸や、覗き穴。しかし、多くの痕跡があったにも関わらず犯人は見つかることはありません。

そして雪の足跡を見つけた日の夜、屋根裏部屋を誰かが歩く足音をグルーバー一家は聞いてます。このことから、屋根裏にも痕跡はあったでしょう。

しかし、警察は何も見つけることができませんでした。それは何故だったのでしょうか。当時の捜査技術が低かったためなのでしょうか。今となっては真相は闇の中です。

事件の不可解な点

Question Marks Punctuation Symbol - Free image on Pixabay (299231)

ヒンターカイフェック事件には不可解な点がいくつも存在します。真相を探るには真実が隠れすぎてしまい、当時の警察も辿り着くことができなかったのでしょう。

その不可解な点とは何なのでしょうか。この不可解な点は、犯人の精神状態を疑うようなこともあります。犯行に及ぶ前と及んだ後の犯人の行動や、一家の不可解な点も紹介します。

長女はすぐに殺害されなかった?

Cutter Man Scythe Death - Free photo on Pixabay (299232)

長女のツェツィーリアは、殴打後すぐには亡くなっていなことが明らかになりました。ツェツィーリアは、納屋の藁の上で、自分の母親と祖父母が横たわる遺体の側で倒れていたようです。

何故生きていると分かったのでしょうか。それは、ツェツィーリア自身が自分の髪の毛を乱暴に自ら引き抜いた痕跡があったためです。

7歳の小さな女の子がどれだけ苦しい思いと、辛い気持ちになっていたのでしょうか。それは想像を絶するものでしょう。

犯人は犯行前から農場に潜んでいた?

Thieves Offenses Wanted - Free image on Pixabay (299239)

犯人がいたであろう痕跡は、アンドレアス自身が見つけていました。見覚えのない新聞や鍵の紛失、雪の上の足跡、屋根裏の足音など様々です。

屋根裏の足音は長時間に及んび、アンドレアスは犯人を捕まえようと屋根裏部屋を調べましたが、犯人の姿を捉えることはできませんでした。

懐中電灯を使用していたようですが、姿は見つからなかったということは、犯人はうまく隠れたのでしょう。しかし、捜査時に藁が敷かれていた痕跡を見つけたとありますが、アンドレアスが確認した際にはなかったのでしょうか。

犯人は犯行後も農場にいた?

Kitchen Eat Food - Free photo on Pixabay (299242)

犯行後、犯人はしばらく農場にいたとされています。その理由としてグルーバー一家が殺害された当日、煙突から煙が出ていたことを近隣の住人が目撃しており、それは犯人が何か料理をしていたということになります。

台所にあったパンにもかじった跡がありましたが、それから犯人を特定することはできませんでした。また、農場にいた馬や牛に餌も与えてありました。

犯人は、グルーバー一家殺害後に、その家で寝泊まりしていたということが考えられます。そして、それは一日ではなかったことから、何日か居たことが分かります。

娘ヴィクトリアの教会への献金

Church Christianity Cathedral - Free photo on Pixabay (299255)

事件が起きる少し前に、娘のヴィクトリアは教会へ多額の寄付を行っていました。グルーバー一家は、アンドレアスだけではなく、一家全員ケチで通っていたため、本来ならばこのようなことは行わないでしょう。

そのため、事件と何かの関係があるのではということで教会への調査が行われた可能性もありますが、神父の証言は残っていませんでした。

何故、そんな多額の寄付を行ったのでしょうか。ヴィクトリアは何かを知っていたのでしょうか。

犯人の犯行動機は?

Hand Silhouette Shape - Free photo on Pixabay (299256)

グルーバー一家を殺害した犯人の目的は何だったのでしょうか。7歳と2歳を含む一家をむごい方法で殺したことに何か理由はあったのでしょうか。

警察が捜査をした中でいくつかの動機が浮かび上がりました。しかし、どれも解決に導くことはできず、捜査は変わらず難航します。

警察が捜査の中で立てた犯人の犯行動機は何だったのでしょうか。

物盗り説

Burglar Crime Criminal - Free vector graphic on Pixabay (299263)

犯人の犯行動機は最初強盗目的とされていました。その証拠にいくつか物もなくなっていました。しかし、家にあった多額の硬貨が残っていたことでそれが理由ではないとされます。

もし強盗目的であった場合、犯人が潜んでいたことから現金が残っているということはありません。そして、すぐに見つけ逃げたに違いないでしょう。

しかし、犯人は数日その場にいたことや、グルーバー一家の残酷な殺害方法から、それはないという判断に警察は至りました。

怨恨説

Anger Angry Bad - Free image on Pixabay (299270)

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