2019年7月27日 更新

おせんころがし事件とは?犯人栗田源蔵の生い立ちや事件後の様子

おせんころがしとは、千葉県にある断崖絶壁付近の場所を指す通称名です。この場所は、悲しい言い伝えが残されているのですが、戦後、この場所で1人の男が犯した殺人事件も伴って、今では心霊スポットとして有名になりました。今回は、おせんころがし事件について紹介します。

目次

栗田源蔵と被害者女性2人の関係

Anger Rejection Sad - Free image on Pixabay (506854)

栗田源蔵に初めて恋人が出来たのは、この闇屋をやっている最中です。相手は「村井はつ」という当時17歳の女性で、栗田は当時22歳でした。はつが、闇屋の客だったのか、それとも関係者だったのかは不明ですが、2人は交際を始め、結婚の約束をするような仲になったのです。

もう1人の被害者となるのは、はつの友人である「鈴木芳子」という当時20歳の女性です。栗田と芳子がどのように出逢ったのか詳細は不明ですが、はつに結婚する相手だと紹介されたのでしょう。しかし、栗田はこの芳子にも手を出してしまった為に、三角関係になってしまいました。

結婚を迫られ1人を殺害

Divorce Separation Relationship - Free image on Pixabay (506861)

栗田は、はつの友人である芳子にも手を出し、なんと軽々しく結婚の約束までしていました。当然、芳子も本気にしたのでしょうし、元は友人のはつの交際相手なことも知っています。

芳子は栗田に「はつと別れて結婚して」と迫り、困ったのか面倒になったのか、栗田は殺害して静岡県の浜辺に遺体を埋めたのです。

デート代わりだったのか、そもそも殺すつもりで誘い出したのか、栗田が静岡まで遠出した理由は不明です。しかし、突然芳子の姿が見えなくなったことに、はつは気が付いてしまいました。

殺害を知られもう1人を殺害

Jealousy Infidelity Argument - Free image on Pixabay (506867)

こちらも時期は不明ですが、栗田は次に交際相手である村井はつを連れ、静岡県までやってきました。芳子を埋めた同じ浜辺で、はつは栗田に芳子と関係や、彼女は何処に行ったのか?と問い詰めます。

芳子との別れを迫るはつに、栗田は「芳子は邪魔だから殺してそこに埋めた」「好きなのはお前だ」と言いました。はつは驚き、警察に知らせるべくその場から逃げようとしたところを栗田に捕まり、その場で犯されました。

「可愛がってやる」と言いながら、はつを抱いた栗田は、手拭いで首を絞めて殺害し、確実に殺す為に石で頭を数回殴ります。はつが死んだことを確認してから、栗田はまた砂浜に遺体を埋めてしまいました。

事件詳細【小山事件】

Hacker Computer Spirit - Free image on Pixabay (506872)

交際相手だった2人を殺害してからは、栗田に特定の女関係の話はありません。詳細な時期は不明ですが、その後栗田は、酒に酔ってケンカをし、相手をどのくらい暴行したのか殺人未遂、傷害罪で逮捕され、懲役2年の実刑判決を出されていました。

その時は、1年で仮釈放で出所しますが、すぐに窃盗でまた逮捕され、今度は懲役10ヶ月となって服役していたのです。1951年(昭和26年)に仮出所となった栗田は、あちこち移動しながら窃盗を再開していきました。

ここでは、次に犯した小山事件と言われる殺人事件の詳細を紹介します。

事件の起きた場所

Devastation Peeping Theft - Free photo on Pixabay (506877)

服役生活をしていた栗田が、何処に収監されていたのかは不明です。しかし、1951年(昭和26年)にようやくシャバに出てきた栗田は、仙台や福島県にて窃盗を繰り返し、当座の資金を作りながら、汽車に乗って南下し始めました。

同年8月8日(水)、汽車に乗って南下していた栗田は、栃木県の小山で途中下車したのです。栃木を選んだ理由は不明ですが、目的はやはり窃盗でした。

この日は蒸し暑く、小山駅に降り立った栗田は、手始めに何処かから酒を盗んで、飲み干したと言われています。

泥棒目的で覗いた家にいた母親と赤ん坊

Infant Newborn Love - Free photo on Pixabay (506881)

酒を盗んで昼間っから飲み、栗田は本格的な窃盗をする為に、日が暮れるまでの時間を潰します。暗くなってから、盗みに入れそうな家を物色中、とある家を覗いた時、中に寝ている若い母親と赤ん坊を見つけました。

蚊帳の中でスヤスヤ眠る母親は、当時24歳の増山文子という女性でした。夏の暑い夜ですから、薄着であったのか、それとも赤ん坊におっぱいをやった後で、胸がはだけていたのか、窓から見えたその女性に、栗田は突如欲情したのです。

出所後、栗田が他で女を抱いていたかどうかは分かりませんが、久々に見た若い女性だったのかもしれません。女性にとっては不運以外何物でもありませんが、栗田は欲望を止めることが出来ませんでした。

ズボンを脱いで家に侵入

Training Man Fitness - Free photo on Pixabay (506884)

完全に理性が壊れた栗田は、よほど我慢が出来なかったと見えて、外でズボンを脱いでから増山の家に侵入しました。下着まで脱いでいたかは分かりませんが、下半身裸の男が夜に突然入ってきては、誰しもが恐怖で驚くでしょう。

気配に気が付いた文子は、当然大声で助けを求めました。叫ぶ声を止めるように、栗田は文子を布団の上に押し倒し、首を布で締めながら襲い始めました。

性欲は男の本能とは言っても、ズボンを先に脱いでしまう程の理性を失っている状態のわりに、自分の犯行が気付かれないように声を抑えるなどの冷静さも持ち合わせている所が、栗田源蔵の恐ろしいところと言えるでしょう。

強姦し絞殺

Hand Woman Female - Free photo on Pixabay (506888)

布が手拭いなのか、帯紐などのようなものなのかは不明ですが、栗田は文子の首を絞めつけながら強姦してしまいます。自分が果てた後、栗田はそのまま一気に文子の首を絞めて殺害しました。

この時一緒にいた赤ん坊は、寝ていたのか泣いていたのかは分かりません。しかし、栗田はこの赤ん坊には手を掛けていません。

文子を殺害した後、急に本来の目的を思い出したのか、栗田は家の中を物色して、着物など金目になりそうなものをリュックに詰め込んで、窃盗の目的も果たしたのです。

屍姦

Candle Flame Water - Free photo on Pixabay (506896)

屍姦とは、文字通り遺体を犯すことです。性的倒錯の一種で、本来は死体愛好家や、死体に欲情する人が行うかなり特殊な性的嗜好の部類に入ります。言い方を変えれば、死体フェチということです。

目ぼしい物を盗み終わった栗田は、すでに死んでいる文子の身体に布を被せて隠し、なんとまた犯し始めました。よほど性欲が治まらなかったのか、それとも相当いい身体をしていたのか、栗田が屍姦したのはこの時が初めてとなります。

しかし、初めての屍姦では、やはり何らかの恐怖感や背徳感を持ったのか、死んだままの表情を見たままでは興奮出来ず、布で顔などを見えないようにしたのでしょう。

犯人の事件後の不可解な行動

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