2019年9月15日 更新

ジャングルジムの火災事故のその後は?事故の概要と火災の状況も

2016年11月明治神宮外苑で起きたジャングルジム火災事故。何の罪もない幼い命が一瞬にして奪われてしまいました。事故から1ヶ月、主催者側が忘年会を計画するなど非難殺到。その後、関係者たちが2019年3月に書類送検され、同年8月に裁判により判決が出ました。

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「TOKYO DESIGN WEEK2016」の最終日となる11月7日は、前日の事故を受けて中止となりました。しかしこの年に限らず、翌年2017年も公式サイトにて開催をしないことが発表されました。

2018年に関しては中止発表もされないまま、イベント開催自体が行われていません。

しかし主催者であるTOKYO DESIGN WEEK株式会社が携わっているイベント「ジャパンデザインウィーク」は2019年現在開催されています。地方創生プロジェクトの一環として構想されたイベントなので、引き続きイベント継続を求めますが、2度とジャングルジム火災のような事故が起きないことを切に願うばかりです。

火災の状況

Vehicle Traffic Fire - Free photo on Pixabay (628217)

次にジャングルジム火災事故が起きた状況を時系列に沿って説明します。該当する展示物を見ていた人の中には、安全対策に疑問を持った人もいたようです。

「たられば」の議論をしても被害者の命は戻りませんが、やはりその疑問を真摯に受け止めれいれば、防げる事故では無かったのではないか?を思わざるを得ません。

火は一瞬で全てのものを奪います。体験型アートを作るのであれば、もしもの最悪の状況を想定して作らなければならないという事を示す悪例のひとつではないでしょうか?

木枠に木くずが絡みつけられたジャングルジム型の作品が展示される

Nature Wood Chips - Free photo on Pixabay (628224)

木材でジャングルジムのように組み立てられたのが、この作品の特徴です。作品の中央部分には木くずが絡み付けられ、鳥の巣のようになっていました。その部分には電球が設置され、ライトアップすることで温もりを表現していたようです。

電球の1つは上から吊るされるように、もう1つは下から上に向けて光を当てていました。本来はLED電球だけを仕様する予定でしたが、白熱電球も使用していたと後に判明しています。

事故当初は学校側に対して、LED電球1つしか使用していないという報告がされていたそうです。

中で自由に遊ぶことができて学生数人が交代で展示物を見回っていた

Hiking Nature Walking Trails - Free photo on Pixabay (628234)

「素の家」は体験型のアート作品として展示されていました。周りから目で見て楽しむだけではなく、実際に中に入り遊ぶことができました。木枠の大きさから見ると、遊べるのは小学校低学年くらいまでのように考えられます。

子どもたちにとっては、普段の公園では見られない遊具に心が踊ったことでしょう。学生たちは交代でこの展示物の見回っていたそうです。

ある来場者が、見回りの学生に一人に「防火対策はしているのか?」という主旨の質問をしたところ、鼻で笑われ聞き流されたという内容もSNSであがりました。

午後5時過ぎ展示物が燃えていると消防に通報が入る

Iphone Smartphone Apps Apple - Free photo on Pixabay (629066)

ライトアップをして30~40分後に発火したと言われています。午後5時20分ころ消防署への通報がありました。消防車が駆けつけた後は、すぐに火は消し止められましたが、被害男児は午後6時7分に搬送先の病院にて死亡が確認。帰らぬ人となってしまいました。

火があがった時は、来場者の中にはひとつの演出として見ていた人もいたようです。しかし火は瞬く間に勢いを増し、高さ15メートルくらい燃えさかっていたと言います。

出火時複数人の子どもが展示物で遊んでいた

Child Cute Outdoor - Free photo on Pixabay (629072)

出火時、被害男児の他に数人の子供が遊んでいたと言われています。しかしその数人はジャングルジムの頂上付近や、手に届く場所にいたため、近くにいた大人が助けることができました。その助けた大人の中には被害男児の父親もいたと言われています。

助け出した子供たちの中に、自分の子供がいないことに気付き父親は助けに行こうとしましたが、その時には手がつけられない状況だったようです。

犠牲になった男児は、出火元の近くであるジャングルジムの中心付近で遊んでいたと言われています。

火の勢いが強く短時間で展示物全体が燃えた

Fire Flame Carbon - Free photo on Pixabay (629075)

燃えやすい木くずに木枠、火を勢いを止めるものが何もないこの状況。一瞬のうちにジャングルジム全体が火に包まれました。焚き火に使うような素材が、火元の近くにあるようなものです。誰でも容易に想像できてしまう結果とも言えるでしょう。

このような状況になることを想像できなかった学生たちは、当然のことながら消火器持参などの対策をしていません。初期消火ができていれば、男児の命は助けられた可能性が高いです。

LED電球だけを使用していれば、火災を防げたのではないかという意見も出ていますが、それは間違いです。LED電球の近くにも発火しやすいものがあれば、火災の原因になります。

被害者の父親ら男性2人が救出に向かうも助けられず

People Emotion Dramatic - Free photo on Pixabay (629076)

死亡した男児以外にも被害を受けたのは、男性2人。1人は男児の父親、もう1人は父親の声を聞きつけた男性です。いずれも男児を救出しようとして、顔などにやけどをするなどの傷を負いました。

大人2人が近くにいても、1人の男児を救うことができなかったのです。それだけ火の回りが早く、壮絶な状況だったということが予測できます。目の前に子供がいるのに為す術もない状態は、胸が締め付けられる思いです。

1人の学生を覗き、他の学生は男児父親の助ける声にも答えず目を合わせることもしなかったそうです。

展示物を作成した学生とは

Library Books Reading - Free photo on Pixabay (629077)

ジャングルジム火災事故の発端となった展示物を作ったのは、一体どのような学生グループなのでしょうか?もちろん全ての責任が、このグループだけにあるとは言い切れません。

電球の近くに木くずを置く、作業用に持ってきた白熱電球を作品内に置くなど「ものづくり」を専門とする工業大学の学生らしからぬ行動に、不信感を抱いた人も多いでしょう。

事故後に数年経っても非難の声があがるのは、色々なことが原因となっているようです。

日本工業大学工学部の新建築デザイン研究会 – NADS

Within Library Education - Free photo on Pixabay (629079)

この作品を作った中心人物たちは日本工業大学工学部の「新建築デザイン研究会ーNADSー」です。同大学内の建築学科と生活環境デザイン科の学生内で有志により集まった約40人のグループと言われています。

このグループの中でも作品作成の中心人物となったのが、NADSの顧問・NADSサークル代表・NADSメンバー2人・建築科1年生1人です。

大学内で唯一の建築デザイン系の活動を中心とした部と日本工業大学のホームページには記載されています。建築物の見学やアートへの参加・制作を年間通して行っていて、精力的に活動している部と言えます。

盗作の疑いが持たれている

Sad Girl Crying Sorrow - Free photo on Pixabay (629095)

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