2019年9月15日 更新

ジャングルジムの火災事故のその後は?事故の概要と火災の状況も

2016年11月明治神宮外苑で起きたジャングルジム火災事故。何の罪もない幼い命が一瞬にして奪われてしまいました。事故から1ヶ月、主催者側が忘年会を計画するなど非難殺到。その後、関係者たちが2019年3月に書類送検され、同年8月に裁判により判決が出ました。

目次

ジャングルジム火災事故とその後の対応に非難殺到

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学生たちが作った作品、木製のジャングルジムと聞くとこの事故を想像する人も多いでしょう。将来ある幼い子供の命が一瞬で奪われたこの事故は、多くの人々の心を衝撃の渦に巻き込みました。

両親の気持ちを思えば胸が締め付けられる一方ですが、世間の注目を集めたのは事故後の主催者側の対応でした。

子供の命を奪った原因は展示者である学生たちなのか、サポート体勢を怠った大学側なのか、イベントの主催者側なのか疑問は残るばかりです。この事故に関しては賛否両論があります。事故の詳細を見て、あなたはどう思いますか?

ジャングルジム火災事故とは

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2016年11月明治神宮外苑で行われたイベント内の展示物にて、火災が発生しました。その展示品は子供が実際に遊べるアート作品のひとつ。展示物の構造が原因による火災で、中で遊んでいた男児が帰らぬ人となりました。

なぜこのような痛ましい事故が置きてしまったのでしょうか?事故が起きた原因や、その当日の現場の状況、イベントについて詳しく説明します。

知れば知るほど、防げる可能性が高い事故なのではないかと悔やまれるばかりです。

2016年11月明治神宮外苑のイベントで起こった事故

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ジャングルジム火災事故は東京都新宿区明治神宮外苑で起きました。洋風庭園であるこの場所は、146もの銀杏により作られた並木道が有名です。

四季折々でイベントが催されていて、今回の事故現場となったのが「TOKYO DESIGN WEEK2016」。家族連れや学生も多く、賑わいを見せたイベントとして人気を集めていました。

その分事故の目撃者も多く、この火災を目の当たりにした人たちも少なくありませんでした。

展示されているジャングルジムが燃え幼稚園男児が焼死

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事故が起きたのは日本工業大学工学部の作品です。学生の中から有志で集められたメンバーにより作られた展示品でした。展示品は木くずを敷き詰めた木製ジャングルジム「素の家」という作品。

このイベントに出品された展示品は、600点以上にものぼると言われています。その中のひとつが、過去最悪の事故を起こしてしまったのです。

「素の家」で使用していたのは木材と木くず、そして白熱灯と言われています。その白熱灯の熱により木くずが発火し、燃えてしまったことが原因のひとつです。

イベント主催者や作成した学生に非難が殺到した

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このジャングルジム火災事故が、いまなお注目されている理由は2つあります。まず父親の目の前で、為す術もないまま男児が犠牲になってしまったこと。2つ目は、事故後の流れにあります。

事故が起きてしまったイベントの主催者側の言動や、展示品を作った学生・学校側の対応に疑問を抱く人が多く非難が殺到したのです。

インターネット社会である現代、ちょっとした言動が拡散されて注目されます。さまざまな証言により、本当に謝罪の気持ちがあるのか?と怒りを覚えた人も少なくないようです。

事故のあったイベントとは

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まずは事故が発生してしまったイベントについて詳しくみていきましょう。明治神宮外苑絵画館の前で「TOKYO DESIGN WEEK」は開催され続けていました。

名称は途中で変更されましたが、31年間続いていた伝統的なイベントと言えます。国内に限らず海外からのアーティストも参加していたため、かなり充実したイベント内容でした。

たった一つの作品の事故によって、デザイナーや学生たちの発表の場が無くなってしまいました。しかし被害者遺族の気持ちを思えば、中止という判断は妥当であると言えます。

TOKYO DESIGN WEEK

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建築、インテリア、グラフィックなど生活デザインとアートを融合させた展示品が集まったイベントが「TOKYO DESIGN WEEK」。学生や企業、アーティストなどさまざまなジャンルの人の作品が国内外より集まることがひとつの特徴です。

「TOKYO DESIGN WEEK」という名前になったのは2005年。その全身となる「デザイナーズサタデー」は、1986年から始まっています。

このイベントの主催者はTOKYO DESIGN WEEK株式会社でした。


10日間で約10万人が来場

Bond Mother Sneakers - Free photo on Pixabay (627003)

国内外から数々の作品が集結するということもあり、全国各地から来場者が集まりました。2013年からイベント期間が10日間に延長されたことで、さらに幅広い人々の目に止まるようになりました。

来場者はデザイナーやアーティスト、企業など本業としている人だけではなく一般の家族連れも楽しめる展示があったため、かなり賑わいをみせたと言われています。

事故が起きた前の年である2015年は、10日間で約10万人もの来場者があったそうです。

事故の翌日はイベントが中止となった

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後ほど詳しく説明しますが、火災事故後もイベントは閉めることなく続行しました。これだけの事故が起きていることを考えると、この判断も疑問を抱かざるを得ません。

翌日もイベントの開催は予定されていましたが、事故が起きたことが原因で中止の運びとなりました。

事故が起きた2016年のTOKYO DESIGN WEEKの開催期間は、10月26日~11月7日までの10日間。あと1日でイベントが終了するという時に、この悲惨な事故が起きてしまったのです。

事故後イベントは開催されていない

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