2019年10月2日 更新

池田小事件とは?宇多田ヒカルが被害者に向けて捧げた楽曲がある?

将来を有望されていた小学生やその教師などが「嫌がることをすることが快感で生きがい」という頭のおかしな男に刺し殺されるという事件がありました。被害者たちは宇多田ヒカルさんのファンだったことから、宇多田ヒカルさんは偲ぶ歌を作りました。犯人のなぜ?に迫ります。

目次

宅間の家族は、両親同士以外は仲が良くなく、宅間守と母親は近親相姦の中である時期があったり、子供の世話をしない母親を巡って父親とライバル同士の関係であったり、兄が弟のためを思ってなにか行動するとか、弟が兄を慕って行動するような家族ではなかったようです。

宅間守は、兄を尊敬するどころか「おとなしい兄より俺のほうが強い」と思いこんでいたため、兄が車『アウディ』を購入したことで負けたような気持ちになり「サラリーマンのくせに外車に乗るな」と意味不明な言いがかりをつけて、フロントガラスを角材で叩き割りました。

妻への暴力

Oppression Women Violence - Free photo on Pixabay (671353)

1997年、ねるとんパーティで知り合った、2歳年上のC子に「この世で一緒になれないならあの世で一緒になる」などと強引に結婚を迫り、宅間の人生で3回目の結婚をしました。新婚旅行でスーツケースの鍵をめぐって妻と喧嘩になりを殴り、妊娠がわかった後も暴力をふるわれ、妻は子供を中絶しました。

離婚しようと実家に帰っていたC子に連日電話し「ビール瓶か塩酸で顔をずたずたにしたる」と意味不明な復縁を求り、断ると「殺したる」「6000円で包丁を買うた。ガラス割って入ったる」などと脅したそうです。

C子と離婚調停に入っていましたが、兵庫県内の職業安定所内で頭を壁に打ち付けるなどの暴行を加え復縁を迫り、傷害容疑で逮捕され、罰金15万円の略式命令が下されました。

高速道路の逆走

Traffic Highway Lights - Free photo on Pixabay (671355)

頭のおかしな衝動を止めることができずに、しょっちゅう他人の嫌がることをしたり、強姦したり、問題行動を起こしては逮捕され、いつもお決まりの精神病院へ行っては精神障害があるふりをして、罪を免れようとするのが宅間守のスタイルです。

阪神高速を車で逆走して逮捕されたのも、強姦して逮捕された後に、刑罰を免れるために精神病を詐病するのための奇行だったようです。母親と共謀して、自ら進んで地元伊丹市の精神科を受診し、精神分裂病と診断名され入院しました。

犯人・宅間守の家族について

Child Family Love - Free photo on Pixabay (671357)

宅間家は、もちろん非常に奇妙な形の家族でした。もちろん、家族の形は家族の数だけあるのですが、宅間家を知ることで「家族とは一体何?」「結婚って一体何?」「親とは?子供とは?」ということを考えさせられてしまうものでした。

なぜ結婚したのかわからないカップルは、家事にも育児にも仕事にも興味のない母親、意味不明に暴力的な父親という親になりました。

「適齢期になれば結婚しなけれればならないから」とつくられた家族は、人様に迷惑な存在でしかない奇妙な人間や、お互いに興味がなく、むしろ邪魔なだけな『家族』という形式の人間関係を生み出しました。

父親

Baby Child Cute - Free photo on Pixabay (671358)

宅間守の父親は、父親の役目を果たしていない父親を持っていたのか、小学校を卒業すると一家の大黒柱として働き出したそうです。もうすでにおかしな話になっていますが、宅間の父親とその父親は「自分たちは薩摩武士だ」と強烈なプライドを持ち、庭で木刀を打ち合っていました。

宅間守の父親は「誰にも迷惑をかけないのがテーマ」と語りながら、先祖の中途半端な階級だけを誇りにし、社会的成功者になる努力はせず、家族全員に意味不明な激しい暴力をふるっていました。

宅間は理不尽に暴力をふるうだけの父親を「寝ている間に包丁で刺殺してやろうと思った」ほど憎悪していましたが、父親も「もっと早くに死んでくれていれば人様に迷惑をかけずに済んだ」と、まるで他人事のように自分の子供について語っています。

母親

Son Mother Family - Free photo on Pixabay (671359)

宅間守は母親について「大人になりきれない、感覚で生きている人」と評しており、結婚したくも母親になりたくもなかったようです。だからといって、何がしたいわけでもなく「適齢期になったから」結婚したのでしょう。

家事・育児が苦手で、家事は父親によって行なわれ、育児は放棄され、長い間外で仕事をしていました。宅間守が中学校を受験する際「お前なんか生まれてこなければよかった」と思っていたことを言葉に出してしまうような母親でした。

しかし、宅間守が20歳の時には、一緒に家出をして近親相姦の仲になり、25歳で強姦事件を起こし逮捕された宅間守が刑務所から出所すると、何もせず話さずゴロンとするだけの精神病になり、守の父親が母親の面倒を見て、精神病院で過ごす事になり2016年末に死去しました。

Fog Mist Golden - Free photo on Pixabay (671360)

宅間守には7歳年の離れた兄がいましたが、弟に対する愛情を感じたことがないような関係性でした。もちろん、宅間守も兄としても慕っていませんでしたが、昔から問題ばかり起こしていた自分の身元引受人などをしてもらっていました。

兄も守と同じ「育児はしないが監視と暴力だけは徹底的にする」という奇妙な両親に育てられており、自分という存在の意味や価値が理解できないままボーッと生かされてきたので、何がやりたいわけでもなく目標もなく職を転々としていました。

起業の失敗と宅間守が原因で妻に離婚を迫られ、金銭的にも貧窮し、弟はフラフラ問題ばかり起こして人生に絶望したと漏らしていましたが、池田小学校事件が起きる2年前の1999年、小刀で頸動脈を斬って自殺してしまいました。

池田小事件のその後

Staircase Body Corpse - Free photo on Pixabay (671362)

大阪教育大学附属池田小学校は、小・中・高が併設され、国際社会で活躍できる人間の育成を目指し、社会的成功者を生み出すための国立の学校です。

ひとりの頭のおかしな男の力だけで、このような素晴らしい理念を掲げ、支持されて維持されている学校を潰せるはずなどありません。

池田小事件当時は、学校側のセキュリティーの甘さなども問題視されましたが、事件後は、様々なケアや対応がされ、6月8日に毎年行事が実施されるようになり、力強く立ち向かわれています。

学校の安全対策が強化された

Police Security Safety - Free photo on Pixabay (671363)

日本の学校の安全対策は、池田小事件を機に進みました。学校保健法が『学校保健安全法』に改正され、危機管理マニュアルの作成や職員研修なども義務づけられました。

「子どもたちの命を無駄にしない」と、正面入口は強化ガラスで二重扉にするなど、最新の危機管理設備を備えた施設に建て替えられました。そして、電波バッジにより生徒の登下校が管理されるようになりました。

RFID(RadioFrequencyIdentifier)と呼ばれるシステムで、ランドセルに取り付けた重さ10グラム程度のID情報を埋め込んだタグからの電波だけで、物や人の判別・管理ができる仕組みです。どの生徒が何時何分に登下校したかが自動的に学校のサーバに登録され、登校確認メールが自動的に保護者の携帯に送られます。

宅間守は獄中結婚をしていた

Wedding Rings Engagement - Free photo on Pixabay (671366)

死刑判決が出た後に、クリスチャンで「死刑廃止運動家」の『吉岡』という30代の女性と出会います。愛知県の既婚女性からも文通にて告白を受けていたようです。ニュースで有名になった殺人鬼には、必ずこのようなファンが付くと言われています。

吉岡さんは「私は小学校のときからいじめられていて、大人になってからも、疎外され続けてきましたから、同じように社会から疎外された犯罪者に強く惹かれて愛して支えてあげたいと思ってしまうんです」と言い、頑なに心を閉ざしていた宅間と文通し心を開かせ獄中結婚したそうです。

『吉岡守』になった宅間守は「『ありがとう、と僕が言っていた』と、妻に伝えてください」と言い残しましたが、事件の被害者や遺族への謝罪は一切ありませんでした。獄中結婚した妻は、絞首刑のロープの跡がくっきり残る宅間の遺体にすがりついて号泣し、遺体の横に布団を敷いて一晩添い寝をしたそうです。

池田小事件で逃げた教師と呼ばれている「岩崎真季」

Classroom School Learn - Free photo on Pixabay (671372)

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