2019年10月2日 更新

池田小事件とは?宇多田ヒカルが被害者に向けて捧げた楽曲がある?

将来を有望されていた小学生やその教師などが「嫌がることをすることが快感で生きがい」という頭のおかしな男に刺し殺されるという事件がありました。被害者たちは宇多田ヒカルさんのファンだったことから、宇多田ヒカルさんは偲ぶ歌を作りました。犯人のなぜ?に迫ります。

目次

事件当時、8歳だった『山下玲奈』さんは、宇多田ヒカルさんのように、英語が上手になって歌手になるのが夢で、車の中でよく宇多田ヒカルさんの歌を歌っていたそうです。

山下玲奈さんの母『和子』さんは、2002年6月の朝日新聞に「歌も踊りも上手だったね」という手記を寄せていました。

「ママは、あなたの笑った顔が一番好きだったよ。元気がない時にあなたの笑顔を見ると、とっても力が出て来るんだ。今はあの笑顔を見られないから、元気がでないよ。あの笑顔をもう一度見たいよ。もう一度会いたいよ。毎日寂しくて寂しくてたまらないよ」と、悲痛な叫びを寄せていました。

池田小事件の被害者・被害者遺族たちの現在

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池田小事件は「学校の中で無差別に子どもたちが襲われ殺害される」という前代未聞の事件でした。事件の遺族や被害者の多くの方々が「一日も忘れたことがない」と深い悲しみを抱え続けていて、中にはまだ話せないという方も大勢おられます。

想像してみればゾッとします。6、7歳の子どもが、37歳の頭のおかしな男に遭遇するだけでも相当恐ろしい経験なのに、刃渡り15cmの包丁で刺されたり切られる経験をしたり、友達に馬乗りになって刺しているところを見てしまったり、自分の子どもが殺されたりしたのですから。

現在も止まったままの時間

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池田小事件で、犠牲となった当時7歳の『本郷優希』ちゃんが生きていれば成人の日を迎えた日に、49歳になっていた父『紀宏』さんは成人式会場に足を運び「娘と仲良しだった友達は来ているだろうか」と確かめようとしましたが、辛くなり会場を後にしました。

「大人になったらパパとお酒が飲みたいな」と言っていた優希ちゃんとの約束を果たすため、誕生日の日付が変わるとワインを開けました。日付が変わると早速ワインを開け、グラスを2つ並べて乾杯しましたが、もう一つの杯が空くことはないまま夜は、静かに過ぎていきました。

紀宏さんの中には、中学、高校に進学し、大学生に成長した優希ちゃんがいますが「優希への思いは変わらない。時間は今も止まったままです」と記者に告げました。

PTSDに苦しんでいる

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2001年の池田小学校事件で、重軽傷を負った児童13人の内、重傷の8人の保護者が「瀕死の怪我を負った上、事件のショックで心的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩まされ続けているのに放置されている」と、ここまでは理解できるのですが...。

なんと!文部科学省や学校を相手に「事件を招いた事の謝罪と慰謝料」等として、総額約1億円の賠償金の支払い等を求める要求書を提示し「犠牲になった児童を、卒業まで何処かのクラスに所属させろ」「犠牲になった児童のクラスの担任は犠牲者の名前を毎日点呼し、他の児童に返事させろ」と要求しました。

他にも、追悼CDなるものを制作し全校生徒に売り付け、他の保護者は困惑していました。

サバイバーズギルトとの葛藤

Weeping Grief Woman - Free photo on Pixabay (671299)

サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)は、「サバイバー(survivor) 」=「生き残り・生存者・遺族」、「ギルト(guilt)」=「罪悪感」を意味する英語で、戦争・災害・事故・事件・虐待などに遭いながら、奇跡的に生き残った人が「自分だけ助かった」と感じる罪悪感を意味します。

ナチス・ドイツによる『ホロコースト』を生き延びた人々などに見られたケースが有名ですが、日本でも、太平洋戦争で生き残った高齢者が「見殺しにするしかなかった」「助けられた命を見捨てた」などと当時を回想する場合も『サバイバーズ・ギルト』です。

被害者・被害者家族達は前を向いて進んでいる

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池田小事件後、池田小学校は建て替えられ『大阪教育大学・学校危機メンタルサポートセンター』がつくられました。池田小学校の正面入口は強化ガラスで二重扉にされ、ランドセルに取り付けられたIDタグにより自動的に電子掲示板にも表示され、生徒の登下校は管理されるようになりました。

命の危険を脅かされるどころの話ではない経験をさせられた児童は、社会人になっていますが、事件当時に「怖かった」という気持ちを口に出すことで前を向いて生きていこうとしています。

池田小事件の真相

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池田小事件の犯人は「自分が社会の負け組なのは、全て親や他人のせい」と、日頃から「他人が嫌がることをして、嫌がる姿を見るのが快感で生きがい」という、科学者たちも「世の中にこのような人間がいるのか?」とこぞって研究したがるような根っから腐った男でした。

将来を有望されて裕福に暮らしている自分より小さくて弱い存在であった『大阪教育大学附属池田小学校』の児童たちを、心の底から羨み妬んでいました。そして「児童らを殺してしまい自分も死んでしまえばいい」という、頭のおかしな結論になったようです。

犯人は最後の1人を刺した後「あーしんど」と呟いていた

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (671302)

池田小事件は、わずか10分間の間に行われた出来事でした。しかし、37歳の犯人は、小さな子ども達を全速力で刺し殺していき、邪魔する教諭らも包丁を刺して重症を負わせ、椅子を投げられタックルされ、副校長らに取り押さえられて現行犯逮捕されたのです。

宅間は最後の一人を刺し終え、取り押さえられたまま「もう動けない」ことを悟ると、凶器である出刃包丁を自ら落として、全身に返り血を浴びておりながら平然と「あーしんど!」と呟いたそうです。とことん「嫌な思い」をさせるのが好きなことがわかります。

馬乗りで刺したと思われる傷もあった

People Knife Stabbing - Free photo on Pixabay (671304)

犯人は「自分より弱者のくせに、社会的成功者である親を持つだけで幸せに暮らしている子ども達」に対し、心底『ジェラシー』を感じており「自分もこのような立場で生まれていたらこのような人間にならずに済んだのに」と妬んでいたのです。

自分が「どうしようもないクズ」ということを自覚していましたが、このような人間になったのは「自分のせいではない」と言いたいわけです。そこで、より小さくて弱々しい子どもを選んで「どうだ!俺のほうが強いだろ」と示したいために、わざわざ馬乗りになって刺し殺したのです。

犯人・宅間守について

Burglar Thief Man - Free vector graphic on Pixabay (671305)

池田小事件の犯人『宅間守』は、様々な科学者たちが「これほどまでに根っから腐った人間がいるのか!?」と興味を持ち研究したがるほど、珍しい人間でした。

生まれたばかりの赤ん坊は「意志のない生き物」のはずですが、どのように生きてくれば、このような人間が出来上がるのかと興味を持たれ、データを取りたがられたのです。

ここまで「愛されエピソード」がない、どこから切っても「クズエピソード」しか出てこない人間がいるとは信じられないほどでした。

猫などの小動物を殺害していた

Cat Young Animal Curious - Free photo on Pixabay (671306)

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