2021年5月14日 更新

コスモリサーチ事件とは?事件の判決や死刑制度についても

まるで令和に引きずっていたくないように、とつぜん異例の年末に死刑執行がなされた2人の死刑囚がいました。死刑囚が犯した事件の名前は『コスモリサーチ社殺人事件』です。暴力団らが、ある日突然他人を拉致し金を奪い、首を絞めて殺害しコンクリート詰めにしたのです。

目次

Couple Marriage Relationship - Free photo on Pixabay (682566)

なかなか理解しにくいですが「死刑囚に惹かれる」という人はどの国でも一定数いるようです。心理的に「絶対に自分から逃げられない」「社会の脱落者の気持ちがわかる」などという理由から、死刑囚も熱狂的なファンになったり、結婚までしてしまう人がいます。

一度も触れることができない人と結婚するということに、神聖さを感じてしまう人もいるようですが、さらに死刑確定後は面会が制限されます。しかし、支援者が死刑囚と結婚することで、配偶者や親族として面会できるそうです。

河村啓三の本を読んだ人たちの感想

Narrative History Dream - Free image on Pixabay (682568)

河村敬三の本を、お金を支払ってまで読みたい人の目的は、ほぼ「興味本位」でしょう。知性のかけらもなく「なるほど」と納得させる何かがあるわけでもなく、言い訳や他人のせいにしてばかりで、遺族でなくても読めば読むほど腸が煮えくり返る内容のものであるようです。

しかし、河村敬三の「行動」を知っているなら、そんなことは容易に想像がつくでしょう。世の中にあるもの全てが、何かの価値があるものとは言えないと証明しているような本です。

賞をとった理由も理解できず審査員に幻滅する

Girl Sadness Loneliness - Free photo on Pixabay (682571)

一生懸命に仕事を頑張って成果を出していたコスモリサーチ社の実質的トップ『見学和雄』さんと、その見学さんに憧れて一生懸命について行っていた『渡辺裕之』さんが、ある日突然「お金がほしい」という理由だけで、ほぼ無関係な犯人らが拉致監禁して脅迫しお金を奪い、残忍に殺害した。

その上に、コンクリート詰めにされて、死刑執行まで30年を与えられている間に執筆した本です。2005年10月8日、手記「こんな僕でも生きてていいの」が死刑廃止のための大道寺幸子基金の第1回表現展優秀作品に選ばれたようですが、理由も理解できず審査員に幻滅するというコメントしかありません。

犯罪行為について生い立ちのせいにしている

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世の中の不成功者に限って「親が、他人が、社会が悪い」と「自分がこのような人間になったのは自分のせいではない」という思考に自分で持っていって楽になるようです。

誰が見ても、何の罪もない社会の貢献者を、くだらない思考しか持てない社会の落伍者が、自分勝手な「お金がほしい」という理由で残忍な方法で殺害して許されるはずがありません。

気の毒な生い立ちならば、どんな犯罪行為をしても許されるとでも思っているのでしょうか?

被害者への謝罪の気持ちが全くない

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河村敬三も本には謝罪の言葉や、謝罪らしきものが振り撒かれていますが、言葉では「悪かった」と言いながら、行動では言い訳したり命乞いしたりと、被害者へ謝罪する気持ちなど全くないということが見て取れます。

今さら何を言ってもやっても意味がないところまで来ているのに、そこからさらに言い訳したり命乞いするので、気持ちを逆撫でられしかしないのです。本心では、自分がそこまで酷い罪を犯してしまったことを理解できないのだということが見て取れます。

遺族の気持ちをさらに傷つける内容

Old Books Book - Free photo on Pixabay (682575)

特に「こんな僕でも生きてていいの」の本の中では「この本は、ちゃんとした誰かが目を通した本なのか?」「どのような意図でこの文章を取り入れようとしたのか?」と目を疑うような記述がしてあります。

被害者であるコスモリサーチ社の社員の渡辺さんのことについて「一番能天気だったのは、被害者の田辺(仮名)さんのようであった」などと書かれています。反省していると言いながら、さらに追い打ちをかけるように遺族の気持ちを傷つける内容です。

この河村敬三という男は、なんのために生きて、なんのためにこのような意味不明な本を書いたのでしょう?少ない評価もほぼ酷評しかありません。価値のない本です。

二人の死刑執行は異例!

Capital Punishment Poison Syringe - Free image on Pixabay (682576)

被害者に同情しかできない、犯人らに同情する余地など一切ない事件でした。 山下法務大臣になって初めての死刑執行でしたが、2018年は死刑執行が多い年で、15人が死刑を執行されました。

1年間で10人以上の死刑が執行されたのは2008年以来です。7月に、オウム真理教の松本智津夫元死刑囚らオウム真理教の元幹部ら13人が死刑執行された極めて異例な年でした。その年の年末に、駆け込みのような形で河村啓三と末森博也が死刑執行されたのです。

この死刑執行は、 山下法務大臣の「令和の時代まで持って行かせない」という強い意気込みを感じられました。コスモリサーチ事件が発生してから30年という、信じられないほど長い年月をひたすら耐えてきた遺族にとって、少しは魂が癒やされる結果であってほしいものです。

2018年12月27日河村啓三及び末森博也の死刑執行

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刑事施設・受刑者処遇法では「12月29日~1月3日の年末年始には死刑を執行しない」と定められており、年の瀬の死刑執行自体が少ないのです。法務省が「執行の事実」を公表し始めた1998年以降、12月下旬に執行されたのは、2001年の27日と2006年の25日の2例だけでした。

しかし、収容中の死刑確定者は109人にまで膨れ上がり、死刑の確定がでても執行されにくく、死刑囚の収容がどんどん増えているようです。

犯行から30年、死刑が確定されてから14年も経ってようやくの2018年12月27日に、国民の税金で生かしておく価値のない河村啓三と末森博也の死刑が執行されました。

オウム真理教事件で大量の執行

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2018年7月に「異例の執行」と言われた「オウム真理教」の松本智津夫ら、オウム真理教の幹部13人の死刑囚がいきなり死刑を執行されて、世間を驚かせました。しかし「まだ生きてたの?」「何のために生きてたの?」と思った人も多かったはずです。

短期間で13人を執行する異例の死刑執行でしたが、法務省内部から「13人死刑の同時執行は理解を得られるのか」「一度に全員死刑は、大量虐殺的に映るのではないか?」という懸念の声が上がっていました。

しかし、法務省という組織として「『この死刑囚は執行、この死刑囚は待った』という判断はできない」「13人執行以外に選択肢はない」ということに決まったそうです。

年末間際の執行

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死刑執行は、法務大臣が書類にサインしたのち準備がはじまりますが、手続き上、月曜or火曜など「週の初め」にサインがなされ木曜or金曜に執行されることが多いそうです。そして「土日」「祝日」「年末29日~年始の3日」は、死刑が執行されないと法律で定められています。

死刑執行が木曜or金曜なのは「メディア対策」の意味もあるそうです。土日はマスコミ報道が手薄になるので、あまり騒がないように、木曜or金曜に死刑執行するようです。しかし、注目度が大きい事件に関しては、ワイドショー以外にも特別番組として流されることもあるとか。

再審請求中の執行

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