2019年9月26日 更新

池田容之とは?横浜バラバラ強盗殺人事件の概要や犯人の現在についても

残虐極まりない犯行で日本中を震撼させた横浜バラバラ強盗殺人事件。死刑判決が下された池田容之は現在どのような心境で刑の執行を待っているのでしょうか?その生い立ちや高校時代、その後の転落を紹介するとともに、黒幕と噂される工藤明生なる人物についても迫っていきます。

目次

池田容之が起こした「横浜バラバラ強盗殺人事件」

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2009年6月、横浜港でバラバラにされた男性の遺体が発見されました。新宿歌舞伎町にある麻雀店の経営権を巡るトラブルを発端としたこの事件では、麻薬密輸グループの7人の男が逮捕・起訴され、1人は国際指名手配犯として未だ逃亡中です。

この事件の主犯格となった池田容之については、被害者殺害の手口の残虐さから、裁判員裁判制度が導入されて初の死刑判決が下されるに至りました。

このような残虐非道な事件がなぜ起きてしまったのでしょうか?そして、事件の黒幕ではないかとまことしやかに噂されている工藤明生なる人物は、いったい何者なのでしょうか?

横浜バラバラ強盗殺人事件の概要

Stop Fear Violence Against - Free photo on Pixabay (662890)

この事件に関わった容疑者たちの罪状については、2009年から導入が開始された、一般の有権者から選ばれた裁判員が刑事事件の審理に参加するという制度、いわゆる裁判員裁判によって裁かれることとなりました。

その結果、この事件は裁判員制度が導入されて二例目の死刑求刑、そして初めての死刑判決が下された事件として世間の注目を集めることとなります。

果たして、この事件のどういった点が、裁判員たちに死刑という判断をさせることになったのか、まずは事件の発生から犯人逮捕後の状況など、横浜バラバラ強盗殺人事件の全容を見ていくことにしましょう。

2009年6月18日~19日に発生

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事件が発生したのは、2009年6月18日から19日にかけて、梅雨真っ只中ということもあり、しとしとと雨が降る蒸し暑い夜のことでした。

被害者らをはじめ、日本中の誰もが、この日に日本中を震撼させるようなおぞましい犯行が行われようとしていることなど思いもよらなかったことでしょう。

しかし、平穏なまま何事もなく過ぎ去るかと思われた日常の裏で、池田容之ら犯行グループによる計画は着々と進行していました。

犯行グループは密輸を行っていた

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池田容之を含む、この事件の犯人グループは、ベトナムなどから覚せい剤の密輸・密売を行っていた麻薬密売グループで、池田はこのグループのリーダーでした。

そして、この事件の首謀者である近藤剛郎は、池田らのような密売グループを束ねている元締めのような存在として、莫大な利権を貪っていました。

この近藤という男によって、池田はこの密売グループに引き込まれてリーダーという地位を与えられたこともあり、近藤に対して崇拝に近いような感情を抱いていたといいます。

犯行に及ぶきっかけ

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この事件が発生したのは、新宿歌舞伎町にある麻雀店における経営権などを巡って、この麻雀店の元経営者であった近藤剛郎が被害者らとトラブルを起こし、池田容之に被害者らの監禁・殺害を依頼したことが発端でした。

元々近藤が池田に伝えた依頼は、2人を殺害する人物を探してくれというものでした。依頼を受けた池田自身に被害者らとの面識はなく、当然個人的な恨みなどもありませんでしたが、覚せい剤の密輸・密売をしていく上で優位に立ちたいという私利私欲から、自らこのおぞましい計画の実行役を買って出ました。

池田容之らが麻雀店経営者ら2名を呼び出し監禁

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2009年6月18日、池田容之はこの事件の被害者である麻雀店経営者ら2人を、千葉県船橋市内にあるホテルに呼び出して監禁しました。

元々は池田を通じて第三者に依頼する予定の犯行でしたが、近藤からすれば、実行役は第三者であろうと池田であろうと構わなかったのかもしれません。近藤自身は既に被害者らとトラブルを起こしているため、近藤が呼び出しをしたところで2人は応じなかったはずですが、池田は面識がないということを上手く利用して商談などを装い、2人を呼び出すことに成功します。

ホテル従業員との会話

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池田容之は末端の犯行グループメンバーに指示して、ホテルの複数の部屋を予約させ、従業員には「ドラマの撮影で部屋を使わせてほしい。撮影をするうえで大きな物音などがすることがあるかもしれないが、気にしないでくれ」と事前に話していました。

その際、接客にあたった従業員によると、犯行グループメンバーらの様子は「見た目は普通の人たちだった」ということです。

このように周到に準備をしているなど手慣れた様子であることから、池田や近藤などの犯行グループメンバーの中には、以前にもこのような形で、ホテルを利用して人を監禁するという犯行を経験をしていた人物がいた可能性もあります。

被害者Aの殺害方法

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池田は監禁した2人に暴行を加えた後、動いたりぼやいたりしている会社員のAを最初に殺害することにします。

風呂場にAを連れて行き、浴槽に押し込めるように入れた後、ナイフで手首を2回切りましたが、それでもAが死ぬ様子が無かったため、次に喉仏のあたりを切りつけます。思ったほど血が出ないことに業を煮やした池田は後頭部を掴み、ナイフで首を複数回突き刺し、Aを殺害しました。

Aは最後に家族に電話させて欲しいと言いましたが、その最後の願いを池田が聞き入れることはありませんでした。

池田は逮捕後、これが初めての殺人で、平静を装ってはいたが内心では躊躇する気持ちもあったと供述していますが、その割にはあまりにも淡々と、まるで何かの作業をするかのように冷酷に被害者Aを殺害しています。

被害者Aが殺害されている時の被害者B

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被害者Bからは1300万円という大金を奪うことができたため、まだ金を搾り取れるかもしれないと考えた池田は先に被害者Aを殺害し、一旦Bの方は生かしておきました。池田はもう1人の共犯者とBを部屋に残し、Aを浴室に連れて行き殺害しましたが、その後のBの様子からAが殺害された時の様子は分からなかったようです。

その後、Bが殺害されたAの遺体を目にする機会があったかどうかは分かりませんが、既にAが殺害されたということは容易に想像できたことでしょう。

命乞いをする被害者を無視する

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