2019年9月26日 更新

池田容之とは?横浜バラバラ強盗殺人事件の概要や犯人の現在についても

残虐極まりない犯行で日本中を震撼させた横浜バラバラ強盗殺人事件。死刑判決が下された池田容之は現在どのような心境で刑の執行を待っているのでしょうか?その生い立ちや高校時代、その後の転落を紹介するとともに、黒幕と噂される工藤明生なる人物についても迫っていきます。

目次

被害者は当然、今わの際まで命乞いをし続けます。涙を流して池田にほんの一欠片でも慈悲の心が残っている可能性に縋りつき、助けを乞い続ける被害者の言葉に耳を傾けるどころか、笑いながら淡々と殺害するという池田の異常性には、とても躊躇する心があったとは思えません。

さらに、死を受け入れて「家族に電話をさせて欲しい」という願いも受け入れないなど、人を人とも思わない池田の行動はさらにエスカレートしていきます。

被害者Bの殺害方法

Crosscut Saw Craftsmen Plug The - Free photo on Pixabay (662907)

池田は次に被害者Bを浴室に連れて行き殺害しますが、その殺害方法はなんと被害者が生きたまま電動ノコギリで首を切断するという、聞いただけでも吐き気を催すような残酷なやり方でした。

自分が助からないと思った被害者Bは、「さすがに生きたままは怖すぎる。ナイフで刺すか首を絞めるかして殺してから切ってくれ」と言いますが、池田はやはり聞く耳を持ちません。

池田はAと同じようにBも浴室に連れて行き、横に寝かせ電動ノコギリを首に当てようとします。その際Bが身をよじって刃が肩に当たったため、「動いちゃダメだろ。それじゃ切れねえじゃねえか」と言い、額を押さえて顎を上げさせ、首の前面から切断していきました。

こうして残忍極まりない手口でBを殺害した池田は、切断した首を横に、仲間と談笑していたと言います。

被害者から約1300万円を奪う

Dollar Money Cash - Free photo on Pixabay (662914)

池田は麻雀店経営者である被害者Bを殺害する前に、脅して婚約者に連絡させ、約1300万円という大金を持ってこさせて奪っています。この際に婚約者の女性が事件に気付いていないことから、Bに平静を装わせるよう脅したか、別の人間を使って受け取ったのでしょう。

さらに殺害直前にも「もう金集められないのか?」と、あわよくばBからさらに金銭を巻き上げようとしていた様子が伺え、それに対してBが「もう集められない」と言うと、「じゃあもう死ぬしかないな」と無慈悲な言葉を投げかけBを殺害します。

池田自身は2人を殺害した報酬としてこの1300万円のうち約700万円を受け取ったということですが、このことについて池田は「金は使ったが報酬が目当てでやったわけではない」と供述しています。

遺体の行方

Skull Bones Skeleton - Free photo on Pixabay (663068)

池田は殺害した2人の遺体をバラバラに解体し、淡々とゴミ袋に詰めていきます。そしてその遺体を横浜市金沢区付近の東京湾と、山梨県内の富士山麓にまで運んで遺棄しました。遺体の遺棄場所を2か所に分散したのは、事件の発覚を恐れてのことだったと思われます。

しかし、東京湾での遺棄方法は岸壁から海中に投棄するようなずさんな形で行われたようで、すぐに遺体はその近辺で釣りをしていた会社員の男性に発見されます。こうして事件が発覚することとなりました。

近藤剛郎を除く犯行グループメンバーが逮捕

Handcuffs Cuffs Arrest - Free vector graphic on Pixabay (662977)

最終的に、この事件に関わったとされる人物として、首謀者の近藤剛郎、主犯格の池田容之をはじめとして8人の名前が挙がっています。

このうち近藤以外の7人については被害者2人を殺害した後、最初に滋賀県在住の3人が逮捕され、それ以外のメンバーは福島空港、新千歳空港で覚せい剤の密輸を仲介した容疑で福島県警、北海道警に逮捕されていました。

主犯格の池田も事件発覚前には既に福島県警に逮捕されており、その後、横浜での2人の殺害に関わっていることを自供しはじめます。

6月24日死体発見により事件発覚

Sailing Node - Free photo on Pixabay (663097)

6月24日、横浜市金沢区幸浦の岸壁で釣りをしていた男性が、海面に人の太ももの一部が浮いているのを発見して通報。これにより事件が発覚することとなりました。

通報を受けた神奈川県警金沢署の署員らが付近を捜索したところ、人間の右太ももと頭部を発見し、さらに付近の海中からは手首や足首、足の一部も見つかりました。

遺体は死後2週間ほど経っていると見られ、手首の一対はプラスチック製の結束バンドで結ばれていました。右手首と左足首がそれぞれ2つずつ発見されたことから、警察は少なくとも2人分の遺体であると見て、死体損壊及び死体遺棄容疑で捜査を開始。その後、1人の被害者の指紋から、遺体は暴力団関係者であることも発覚しています。

10月15日死体遺棄容疑で池田容之再逮捕

Police Arrest Detention - Free photo on Pixabay (662975)

覚せい剤を密輸しようとしたとしてなどとして、覚せい剤取締法違反容疑で既に北海道警と福島県警に逮捕されていた池田は、10月14日に逮捕されていた宮原直樹ら3人とともに、横浜で発見された死体の遺棄に関わったとして、10月15日に死体遺棄容疑で再逮捕されました。

池田は「遺体を損壊・遺棄したのは間違いない。電動のこぎりとナイフを使った。被害者と面識はなかった」と、この件への関与を自供したとのことです。

11月11日強盗殺人容疑で池田容之再逮捕

Murderer Halloween Killer - Free vector graphic on Pixabay (662899)

自ら被害者2人の遺体を損壊・遺棄したことを自供し逮捕された池田は、さらに被害者のうち1人から現金約1300万円を奪ったうえ、2人の殺害にも関与したとして11月11日には強盗殺人の容疑で再逮捕されました。

池田が覚せい剤密輸容疑で既に逮捕されていたことで、横浜の事件のこともばれると思い自供したのか、それとも最初から自首することを考えていたのかは分かりませんが、いずれにせよ、こうして池田が自ら事件について話したことは、後の裁判で池田の量刑を決めるうえでの一つの争点となりました。

近藤剛郎は現在も指名手配

Plane Aircraft Take-Off - Free photo on Pixabay (662964)

12月9日、捜査本部は元早大生の近藤剛郎についても強盗殺人の容疑で逮捕状を取りました。近藤に関してはこの時既に国外に逃亡していたため、12月15日、国際刑事警察機構を通じて国際手配しました。

しかし、その後も近藤の足取りが掴めることはなく、事件から10年が経った現在も、近藤は国際指名手配犯として逃亡を続けています。この10年間、近藤は果たしてどこでどのように、そして事件について何を思い生きてきたのでしょうか?

池田容之に被害者が殺されるまでのやり取り

Headache Head Ache Pain - Free photo on Pixabay (662953)

池田が被害者を殺害するまでのやりとりを聞く限り、とても殺害を躊躇している様子はありませんでした。

池田は被害者Bが風呂場で溺死させられることを恐れたと思ったのか、「安心しろ、溺死なんて甘ったれた殺し方されるとでも思ってるのか」と言い放ちます。事前に電動ノコギリを見せられていたBは、「さっきの電動ノコギリは嫌です!せめて殺してからにしてください!」と懇願します。

池田はなおも相手に恐怖心を与えるかのように、「勇気あるな。ヤクザだっけおまえ?望み通りギロチンしてやるよ」と殺害方法をほのめかします。

さらに、せめて家族に電話させて欲しいと泣き叫ぶBの指をハサミで淡々と切り落としながら、「泣くなよおまえアッハッハ。俺も上には逆らえないからよ」と言い、首を切断、殺害しました

私立高校を卒業していた池田容之

Man Male Shadows - Free photo on Pixabay (663163)

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