2019年9月6日 更新

殺人ピエロ・ジョンウェインゲイシーの生い立ちや最期の瞬間

ジョンウェインゲイシーという名前を聞いたことがなくても「ピエロの殺人鬼」と言えば思い当たるフシがある人は少なくないでしょう。子供たちを楽しませるためのピエロを恐怖のイメージに塗り替えてしまうほど身の毛もよだつ殺人事件を起こしたジョンウェインゲイシーに迫ります!

目次

殺人ピエロのジョンウェインゲイシー

Clown Creepy Grinning - Free photo on Pixabay (590339)

殺人ピエロの異名をもつジョンウェインゲイシーは、1970年代のアメリカを震撼させた『シリアルキラー』という連続殺人鬼として最も有名な殺人犯の一人です。

ピエロの格好をしていたことから『キラークラウン(殺人ピエロ)』とも呼ばれています。映画の主人公のモデルにもなったほど全米を恐怖に陥れた気味の悪い殺人鬼です。

ジョンウェインゲイシーが、今もアメリカのシリアルキラーとして語り継がれる理由の一つは、その殺人人数と残虐性です。

ジョンウェインゲイシーの殺人事件

Splatter Blood Drops - Free vector graphic on Pixabay (590342)

ジョンウェインゲイシーは、1972~1978年の6年間の間に33人の9~20歳までの少年を殺害し、さらに死体を自宅の床に埋めそのまま何事もなかったように過ごし続けていました。もし、捕まっていなければ被害者はどんどん拡大していたでしょう。

しかし、なぜこれほどまでの人数を殺害したのでしょうか?それは、極度のサディストであり、まだLGBTQなどがほとんど認知されていない頃のアメリカの田舎で、自身のホモセクシュアリティを隠すためだけになんの罪もない少年達を殺害したからだと言われています。

彼は少年を見つけては自宅へ招き入れ、拷問し強姦した後に殺害し自宅の床下や近所の河原に埋葬する行為を繰り返していました。

最初の犯行

Bloodbath Bath Crime - Free photo on Pixabay (590344)

ジョンによると、最初の犯行はジョン自身が「グレイハウンド・バス・ターミナルの少年」と呼んでいた18歳くらいの身元不明の少年でした。この少年と「ロマンチックな夜」と過ごした翌朝、ジョンが目を覚ますとその少年がナイフを持って立っているのを見て驚き、少年と乱闘になり少年を刺してしまいました。

台所に言ったジョンは、サンドイッチがつくられていたのを見て驚愕しました。少年は、ジョンのためにサンドイッチを作った後にそのままジョンを起こしに言ったために、恐るべき誤解を生んでしまったのです。

死体を床に隠したのは、性犯罪の前科があった自分が警察に「偶発的な事故だ」と言っても信じてもらえないだろうと思ったからだそうです。

殺人が習慣化

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (590348)

この頃、前妻の父が買収していったケンタッキー・フライドチキンの店を何店舗か任されていたジョンは、15歳の少年に強制的性的犯罪で訴えられ逮捕されて、10年の実刑を言い渡されながら16カ月で釈放されて人生をやり直している真っ最中でした。

犯行をやめることができず繰り返しながらも、自分の会社を作り成功させ、再婚し「このまま上手くいきますように」と思っていましたが、妻にバイセクシャルであることがばれてしまい離婚されてしまったのです。

殺人ピエロの由来

Clown All-In-One Character - Free photo on Pixabay (590349)

少年とのセックスを身近で咎める人がいなくなり、タガが外れたジョンは、好みの少年を漁るようになっていき、ピエロの『ポゴ』に扮して小児病棟や養護施設をまわるチャリティー活動に力を入れ、地域から絶大な信頼を得ていきました。

ピエロのポゴは、街中の子供たちの人気者で、ジョンはポゴになりきるため、ピエロの正式な資格も取得していました。ポゴが最も得意とするのは手錠のマジックで、このマジックは獲物をおびき寄せる殺しのトリックでもありました。

被害者たち

Kindergarten Clown Garden - Free photo on Pixabay (590350)

ジョンの裏の顔とも言える本当の顔を知らない人々にとっては、失業中の若者や低学歴で定職に就けない若者を積極的に雇用し支援することで知られ、従業員700人を超える地元で人気の建設会社を持ち、政治家を目指し青年会議所でも指導的な立場にある地元の名士であるジョン・ウェイン・ゲイシーは憧れの存在でした。

ほとんどのシリアルキラーは、自分好みのタイプを特定し狙います。ジョンの好みは15~25歳の若い男性で、その中からターゲットを探していました。若い獲物をおびき寄せることは人気企業の社長であるジョンにとってたやすいことでした。

被害者たちの遺体

Human Man Mourning - Free photo on Pixabay (590354)

ジョンウェインゲイシーの犯行の特徴

Clown Evil Horror - Free photo on Pixabay (590358)

ジョンウェインゲイシーは、むやみやたらに殺人を行う「通り魔」的なシリアルキラーではなく、自分好みの人物を見つけ出すことから犯行を楽しんでおり、自分好みの方法で性欲を満たし、自分好みの方法で殺人を犯すという、かなり自分勝手なだけの感情を伴わせるシリアルキラーでした。

ここまで自分勝手に、自分より圧倒的に弱いものに対して、肉体的にも精神的にもギリギリまで最大限に傷つけてから殺害することを楽しめる人物の犯行の大きな特徴とは?

少年への性的暴行

Child Boy Portrait - Free photo on Pixabay (590359)

ジョンは、絶対的に弱い立場の少年が好みでした。自分と同じような立場であった少年への性的暴行を、無理やり行うことを楽しむことをやめられませんでした。

恐怖に怯える少年の顔を見ることで、性的興奮が高められていったのです。ただのド変態です。そして、表向きは「皆に憧れられる成功者」だったジョンは、自分の性的快楽を達成するためだけに少年を徹底的に痛めつけレイプし、どんなに懇願されてもその手を緩めることはありませんでした。

誘い言葉

Boy Fishing Water - Free photo on Pixabay (591306)

ジョンは自分の会社に面接に来た好みの若者に、契約の話をしながらお祝いの酒をすすめ、酔ってふらふらになったところでピエロのポゴに扮し手錠のマジックを披露するのでした。

そして相手に「手錠のマジックが外せたら100ドルあげる」と言います。ここで断れば殺人ピエロから逃げることができました。実際に数人の若者が魔の手から生き延びられたのです。

時には「ポルノを観ないか」と誘って地下室に連れ込むこともありました。

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