2019年7月16日 更新

冤罪事件で死刑が執行された事例は?日本の冤罪時の賠償額・補償額も

冤罪にもかかわらず死刑を執行された事例は残念ながら存在しているのが実情です。日本で起きた冤罪事件を中心に、事件の概要や冤罪が認められた場合の賠償金・補償金を見ていきましょう。また、死刑が執行された件数を国別にご紹介していきます。

目次

Tea Plantation Landscape Vietnam - Free photo on Pixabay (485229)

ベトナムではかつて銃殺刑でしたが2012年から薬殺刑に変更されています。致死薬はヨーロッパから輸入していますが、ヨーロッパは死刑廃止をベトナムに求めていて致死薬の入手が困難な状態が続いています。

2013年時点では致死薬が手に入らず500人以上の死刑囚が処刑を待っている状況でした。死刑を待つ時間は死刑囚にとって辛いものであるため早く楽にしてほしいという声が聞かれています。

死刑を恐れて刑務所内で自殺する人や脱獄者も出ています。

モンゴル

Freezing Landscape Frozen - Free photo on Pixabay (485230)

モンゴルでは2015年12月3日にあらゆる犯罪に対して死刑を廃止することを定めた新刑法が可決して、2016年9月に発行されました。

死刑執行については国家機密でしたが2008年以来死刑は執行されていません。1900年代の死刑執行方法は「餓死」であり、箱に鎖で手を繋いで死ぬのを待つ方法は世界中から非難を浴びました。

現在は人権を尊重していて、死刑を続けている国に対して非人道的な刑罰を廃止させる明確な道筋を示しました。

中国

China Shanghai City - Free photo on Pixabay (485232)

中国では1980年に施行された旧刑法では銃殺と定められていましたが1997年に改正された刑事訴訟法では銃殺または注射等と定められました。

地高裁が独自に選択できることになり注射が広がりを見せています。1905年までは斬首刑や絞首刑が行われていました。中国では公開処刑されることも少なくありませんでしたが2008年の北京オリンピック直前に廃止されています。

公開処刑をしていた理由は見せしめによる犯罪防止です。

アメリカ

Statue Of Liberty New York Ny - Free photo on Pixabay (485233)

アメリカでは薬物による死刑執行が主流で3種類の薬物が使われています。チオペンタールは意識を失わせるため、パンクロニウムは呼吸を停止させるため、塩化カリウムは心停止のために使用されます。

死刑廃止を進めるヨーロッパの医療メーカーは自社の薬品を使わないように求めていてアメリカでは代替薬の使用が迫られています。

ドラッグカクテルと呼ばれる代替薬物が試されましたが死刑囚が死ぬまでに26分間も要し、非常に苦しんだことから問題が指摘されています。

フィリピン

Manila City Bay Big - Free photo on Pixabay (485235)

フィリピンでは2006年に死刑が廃止されていましたが政権が変わり2017年に死刑制度復活法案が可決しました。死刑執行方法はスペインの植民地時代にはスペインと同じ方式が採用され、アメリカの植民地から独立後はアメリカ方式を採用していました。

スペイン統治時代には鉄環絞首刑、1926~1976年にかけては電気椅子による死刑執行、他に銃殺刑やガス室、薬殺刑が行われています。電気椅子はアメリカ以外で唯一の採用国でした。

冤罪により死刑制度の善悪が問われる

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死刑制度を廃止する国が増えていますが日本ではいまだに死刑が行われています。日本でも世界でも複数の冤罪事件が起きているため、改めて善悪が問われることになりそうです。

冤罪事件は捕まった人だけではなく家族や地域の人の人生まで狂わせることになるので絶対に起こってはならないことだと言えるでしょう。

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