2019年3月21日 更新

黄色人種に対する差別の実態とは?黄色人種の特徴と他人種との違い

人種の3大区分である白色人種、黒色人種、黄色人種。様々な人種からなるこの世界で、日本人のルーツである黄色人種と、他人種の歴史と特徴や、まだまだある人種差別の問題の背景や、実際に起こった差別や事件などをとりあげて、簡潔にご紹介していきたいと思います。

黒人差別

Black African-American African - Free photo on Pixabay (113220)

黒人差別は、黒人奴隷の時代が1世紀近くも続き、1865年に黒人奴隷は開放されました。
自由になった黒人でしたが、それでも貧困が続き、それが差別の要因となっていました。

その後も選挙権を剥奪されたり、黒人に対し、KKKという人権主義団体による公然としたリンチなども行われました。
その後第二次世界大戦後には、黒人公民運動がはじまり、1964年には公民権法が制定され、法的な不平等は解消されましたが、現在も色濃く差別は残り、続いています。



在日韓国人や朝鮮人への差別

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日本は1910年に朝鮮を日本の植民地としました。
その後、労働のため渡航を余儀なくされ、1910年には2,246人だった在日朝鮮人はその後の10年間で10倍以上に増加しました。
皆日本各地で炭鉱労働や、港湾労働、飛行場や道路・ダム建設などの現場労働者として過酷な労働に従事させられていました。

このことにより、在日韓国人の方たちは戦前戦後問わず、長い間色々な差別にあっています。
人権問題や、市民権、政治権、さまざまな
差別をまだ感じている在日韓国人の方たちは多くいます。

人種差別に関連した事件簿

Man Silhouette Businessman - Free image on Pixabay (113278)

人種差別はデリケートな問題です。
現在も炎上するようなものや事件に発展してしまうもの多いです。
ここでは最近起こった人種差別の問題を紹介します。

ドルチェ&ガッバーナCM

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2018年に公開されたドルチェ&ガッバーナのCMで、差別問題を軽視しているというような事件が起こりました。

画面にはドルチェ&ガッバーナの中国人の女性が写り、「ドルチェ&ガッバーナのお箸で食べようへようこそ」というようなタイトルで、ピザやパスタを食べるという動画です。
これがアジアの文化である「お箸」を「この棒」と侮辱することでアジア自体を侮辱しているという批判が殺到しました。
これらの騒動を受け、ドルチェ&ガッバーナは謝罪しましたが、上海で行われるはずのショーは、中止されました。

グッチ人権差別的セーター

People Woman Girl - Free photo on Pixabay (113323)

イタリアの高級ブランドグッチが発表した「バラクラバセーター」が、顔を黒く塗り黒人のマネをする「ブラックフェイス」や、差別的な黒い人形「ゴリヴォーグ」を連想させるとして、批判を受けました。
なんとこのセーター10万円相当のものだそうで、セーターは鼻まで隠れるハイネックで、口の部分があいており、その周りが赤になっているという奇妙なものでした。

これを受けグッチはtwitterにて謝罪し、セーターの販売を取りやめました。

米スターバックス謝罪事件

Coffee Cafe Tea - Free photo on Pixabay (113332)

アメリカのスターバックスで、二人の黒人男性が警察に逮捕されました。
逮捕された理由は「不法侵入」です。

二人の男性は、注文はせず、店員にトイレを使わせてほしい、友人を中で待ちたいと申し出ましたが、「注文をする気がないのなら出ていってください」と言われました。
ですが二人は出ずに待ち続けました。
その様子を見て店員は警察に通報しました。

ですが白人にはそのようなことはしないのでは、という考えと、物事の一部始終の動画がSNSにアップされ、炎上しました。
問題は発展し、スターバックスのCEOが謝罪する自体となりました。

トランプ大統領の白人至上主義

Trump President Uncle Sam - Free image on Pixabay (113347)

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、白人至上主義で、人種差別者という記事を多く見かけます。
トランプの『偉大な米国を取り戻す(Make America great again)』というスローガンは、『アメリカを、白人が優位だった時代に戻す』という意味だというふうに解釈している人もいます。
2017年に白人至上主義者と反対派が衝突した際、反対派の一人が死亡した事件がありましたが、その際も責任は「双方に」あると答えています。
この発言で白人至上主義を否定していないことが、擁護しているととられる要因になったようです。

また、アメリカ50州に住む2509人の成人を対象に行われた調査では、回答者の54%がトランプ大統領の決断や行動が白人至上主義グループを助長していると答え、さらに69%が、トランプ大統領が「大統領の尊厳を傷つけた」と回答したそうです。

肌の色でなく内面を重視しよう

Couple Marriage Relationship - Free photo on Pixabay (113362)

差別の問題は、歴史やそのルーツからのものもあり、なかなか無くなるものではないのですが、少しずつ見直して行くべきとの考えが広まっています。
現在は特にSNSの発達や多様性で、差別問題が敏感になっており、浮き彫りになるケースも多くあります。

肌の色に限らずいろいろな民族や人が暮らす地球で、皆平等に扱われるような日々が来るのはもっと先かもしれませんが、身近なところから、差別をなくせるよう、後世に伝えていくことが我々にできる事ではないでしょうか。

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