2019年3月21日 更新

黄色人種に対する差別の実態とは?黄色人種の特徴と他人種との違い

人種の3大区分である白色人種、黒色人種、黄色人種。様々な人種からなるこの世界で、日本人のルーツである黄色人種と、他人種の歴史と特徴や、まだまだある人種差別の問題の背景や、実際に起こった差別や事件などをとりあげて、簡潔にご紹介していきたいと思います。

古→新モンゴロイド

Michelangelo Abstract Boy - Free photo on Pixabay (108672)

人類は移動して行くとともに、土地に合わせた形状になっていくことがわかったと思いますが、モンゴロイドも形状似合わせて変化しているため、古モンゴロイドと新モンゴロイドが存在しています。

中東・インド地域から東南アジアを通って、縄文時代に日本に上陸したとされる人類を古モンゴロイドと区分したそうです。
古モンゴロイドは暑さに強く、低めの身長に薄目の肌の色で発達した頬骨をもち、視野を広く持っていました。

その一方で東ユーラシア付近で生活したモンゴロイドが弥生時代に日本に到達した。
彼らは新モンゴロイドとされています。
新モンゴロイドは、寒冷地域にいたため、寒冷地域に適合するために、体格が大きく、蒙古ひだ(目頭の壁)があり、体毛も少ないという特徴がありました。
それが混ざりあったのが、現在の日本人とされています。

黄色人種の特徴

Yellow Wall Girl - Free photo on Pixabay (108707)

黄色人種の特徴はどんなものがあるのでしょうか?
特徴と、なぜそのような特徴が必要だったかをご紹介します。

肌の色

Face Girl Woman - Free vector graphic on Pixabay (108712)

肌の色のちがいは、含まれる色素のうちのメラニンが関係しています。
メラニンとは、表皮最下層のメラノサイトという色素細胞で生成されている色素の事を言います。
メラニンが多いと、肌は黒くなり、少ないと、白くなります。

メラニン色素の役割は天然の紫外線からDNAを守ることです。
黒い肌は光を遮る機能があります。
強い紫外線を浴びるため肌の色を黒く進化させた、黒色人種と、メラニンをあまり持たない白色人種の中間が、黄色人種の肌の色なのです。

体毛及び顔毛が少ない

Man Sitting Folded Arms - Free photo on Pixabay (108732)

体毛についても人それぞれですが、黄色人種は、全体的に体毛及び顔毛(ひげ)が薄いとされています。
寒冷に対応するため、毛への氷着を防ぐために体毛や顔毛が減っていったとされています。 

ですが、古モンゴロイドの特徴は、濃い体毛で、新モンゴロイドの特徴が薄い体毛で、それが混ざりあったのが現在の日本人なので、人それぞれで、古モンゴロイドの血が濃い方は、濃い顔に濃い体毛といった方もいますし、新モンゴロイドの血が濃い方は、いわゆるしょうゆ顔、塩顔で薄い体毛をもつとも言われています。

2つの特徴の間が現在の黄色人種で、他人種と比べると体毛は濃くない場合が多いですが、人それぞれでもあるようです。

頬骨が突出

Smile Mouth Teeth - Free photo on Pixabay (108734)

黄色人種は、頬骨が他人種よりも発達しており、特に北方モンゴロイドは、その傾向が強いと言われています。
ではなぜ、頬骨が突出しなければならなかったのでしょうか?

それは、寒冷地域での体温低下と凍傷を防ぐために、鼻や顎が小さく進化していったかわりに、減ってしまった鼻腔の範囲を大きくするためには、頬骨を大きくしなければならなかったようで、その結果が、黄色人種は突出した頬骨をもつことになったそうです。

鼻根部が低い平坦顔

Girl Portrait Sakura - Free photo on Pixabay (108790)

鼻の根の部分が小さく凹凸をなくした黄色人種ですが、やはりそれも寒冷地域対応のための策だったようです。
できるだけ寒さを感じる範囲を少なくするために凹凸がないのです。

ですが鼻が低いだけではなく、鼻が低く見えてしまうという見解もあるようで、頬骨の発達により鼻が低く見えるというような結果や、咀嚼力によって骨が発達するかどうかも、関係しているようです。

白色人種は遥か昔から柔らかいものを食べ、黄色人種は硬いものを食べてきたことにより、骨の発達に関係し、凹凸を生んだという説もあります。

低身長で華奢な体格

Beautiful Asian Woman - Free photo on Pixabay (108818)

かつて寒冷地域に住んでいた黄色人種は、やはり寒さを感じる体積を減らす役割と、体が小さければ使うエネルギーも少なくなるとの理由で、手足が短く身長も低くなり、華奢な体格である必要がありました。
特に、新モンゴロイドにその傾向が顕著にあったようで、現在は新古混血の日本のため、色々な身長の方もいるようです。

現在では、食文化の発達や変化により、高身長の黄色人種も増えてきました。
時代や生きていく環境の背景が、そのときに合った身体を作っていったようです。

中東は黄色人種?黄色人種分布図

Animal Camels Caravan - Free vector graphic on Pixabay (109764)

黄色人種は、世界でいうとどのような地域に分布しているのでしょうか?
中東との関係についてもご紹介していきます

中国/日本その他アジア東部

Colorful Color Brush - Free image on Pixabay (109774)

モンゴロイドは現在、東アジア・北アジア及びチベット・東南アジアを中心に、中央アジア・南北アメリカ大陸・太平洋諸島及びアフリカ近辺のマダガスカル島に分布しています。

約5万年前に、現生人類が東アジア方面に進出し、モンゴロイドの前身となりました。
モンゴロイドにも、北部モンゴロイド、中部モンゴロイド、南部モンゴロイドが存在しており、北部モンゴロイドは中央アジア近辺のモンゴロイドで、日本は、北方系古モンゴロイドにあたります。北方系古モンゴロイドは、モンゴロイドとアイヌ、縄文人の混血であるの言われています。

中部モンゴロイドは中国、チベットなど、南部モンゴロイドは一部インドシナ人種との混血で中国の一部、台湾、ベトナムに生息いているようです。

インドシナ/マレー人/アメリカインディアン

Taj Mahal India Building - Free photo on Pixabay (109785)

さきほど北方系古モンゴロイドのお話をしましたが、南方系混血モンゴロイドというのがあり、こちらはインドシナ人種とされ、中国南部〜東南アジア北部のインドシナ半島の、タイ人、クメール(チャム)人、モン人などです。
その派生でインドシナ、マレー人種がおり、オーストラロイドとの混血になります。

、東南アジア中部~南部、台湾(高砂族などの台湾原住民)、南太平洋諸島、モルディブ、ハワイ諸島、モーリシャス、マダガスカル、ニュージーランド北部にもモンゴロイドが存在します。

アメリカインディアンもまた、シベリア諸島に移動したモンゴロイドが祖先といわれており、インディアン・エスキモー・アレウト・ハワイ原住民も起源はモンゴロイドだそうです。

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