目次
破落戸の意味と語源
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読めそうで読めない、「破落戸」という漢字。
難しい漢字は使われていないけれど、なんて読むかわからない…という方が多いと思います。
はらくと?はらくこ?
または特別な読み方があるのでは…?
今回は、難読漢字「破落戸」の読み方と、その語源について紹介していきます!
他の難読漢字に関する記事は、こちらから。
難しい漢字は使われていないけれど、なんて読むかわからない…という方が多いと思います。
はらくと?はらくこ?
または特別な読み方があるのでは…?
今回は、難読漢字「破落戸」の読み方と、その語源について紹介していきます!
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木乃伊の読み方や語源は?木乃伊と書く理由や木乃伊の豆知識も - POUCHS
「木乃伊」という漢字をみて、読み方がすぐにわかる人は少ないでしょう。これは乾燥され人の死体、そうアレのことです。ホラー映画にも登場します。エジプトのものが有名です。もう分かりましたか。語源やなぜ作られたかなど「木乃伊」も謎や魅力を探ってみましょう。
多くの読み方がある言葉
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この漢字には、多数読み方があります。
使われる場所によって違うようです。
三省堂 大辞林によると、「ごろつき」という言葉に当てられた漢字、と書かれています。
他にも調べてみると、「ならずもの」「ごろ」「ならず」など、様々な読み方があるとわかりました。
破、落などから推測するに、マイナスのイメージが強かったですが、読み方自体も、あまりいい意味ではないようです。
使われる場所によって違うようです。
三省堂 大辞林によると、「ごろつき」という言葉に当てられた漢字、と書かれています。
他にも調べてみると、「ならずもの」「ごろ」「ならず」など、様々な読み方があるとわかりました。
破、落などから推測するに、マイナスのイメージが強かったですが、読み方自体も、あまりいい意味ではないようです。
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「破落戸」には、他にも読み方があります。
例えば「いたずらもの」という読み方。これには、いたずらっ子という意味ではなく、ならず者という意味があるので、読み方は違えど、同じ言葉を指しています。
例えば「いたずらもの」という読み方。これには、いたずらっ子という意味ではなく、ならず者という意味があるので、読み方は違えど、同じ言葉を指しています。
破落戸の意味
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「破落戸」は「ごろつき」「ならずもの」と読みます。
では、それらはどういう意味なのでしょうか。
なんとなく聞いたことあるけど、うまく説明できない…、という方、多いのではないでしょうか。
では、それらはどういう意味なのでしょうか。
なんとなく聞いたことあるけど、うまく説明できない…、という方、多いのではないでしょうか。
ごろ つき [0]
一
定職も定まった住居も持たずにあちこちをうろついて,弱い者をいじめたり,たかったりするならず者。無頼漢。ごろ。 〔「破落戸」の字を当てることもある〕
Weblio辞書の三省堂 大辞林からの引用は、このようになっています。
イメージ通り、あまりいい意味では使われないようです。
無頼漢という言葉が出てきましたが、こちらの語に関しては、後述します。
破落戸の由来
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「破落戸」は、どこからきた言葉なのでしょうか?
実は、「破落戸」という言葉は、中国からきた言葉なのです。
中国での「破落戸」は、「壊れた」という意味があります。
この「破落戸」は、水滸伝という古い中国の物語で、西遊記と同じような分類になっています。
滸は「ほとり」という意味があるので、水滸伝は、「水のほとりの物語」として伝えられているようです。
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水滸伝が日本に伝わったのは1760年頃、編訳によって伝えられました。
題名は聞いたことあるけど、内容は知らない、という方が多いと思います。
水滸伝の舞台は、北宋末期、汚職や不正がはびこる世の中。
様々な事情によって世間からはじかれた108人の英雄が、一つに結集し、国を救おうとするというあらすじです。
様々な作家が影響を受け、「破落戸」という表現も、その頃から使われ始めたのです。
明治時代に「破落戸」という言葉が残り、ごろつき、ならずものと読まれるようになったと言われています。
破落戸と不成者の違いは?
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「破落戸」は、「ならずもの」「ごろつき」と読みますが、「不成者」も「ならずもの」と読みます。
では、この二つは同じ意味なのでしょうか?
実は、少し違います。
「破落戸」は主に「ごろつき」の意味で使われ、「不成者」は「ならずもの」の意味で使われます。
そもそもならず者とは、暮らしが思うようにいかない人のことを指し、ごろつきとは違う意味を持っているのです。
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それがいつしか、手が付けられないほどの無法者、という意味で使われるようになりました。
元の意味から考えると、暮らしが思うようにいかないから無法者になる、といったように変化していったのかもしれません。
ごろつきという言葉は、もともと、江戸時代の流行語として現れ、ならずものと同じような意味で使われていました。
ごろつきの「ごろ」というのは、一説には擬態語「ごろごろ」と関係があるのではないか、と言われていますが、定かではありません。
破落戸が出てくる作品
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中国から伝わった「破落戸」という言葉、そのルーツはとても古いです。
そのため、古い作品にも何度か使われています。
ここでは、「破落戸」が使われている作品をいくつか紹介します。
大つごもり/樋口一葉
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樋口一葉が書いた、短編小説です。1894年に、文學界で掲載されました。
大つごもりは、大みそかの意味があるので、大みそかがキーワードの作品です。
現代とお金の価値が違う時代の話ですから、現代人が読むと、少し違和感があるかもしれません。
大金持ちの家・山村家に奉公に行ったお峰は、両親と死別していて、伯父の家に養育されています。
しかし、伯父が病床に臥し、伯父一家は苦しい生活に陥りました。
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