2019年3月28日 更新

「けしからん」の意味と語源は?類語と使い方の例文も

近年SNSなどでよく使われている「けしからん」という言葉は、インターネット独特の用法です。この記事では「けしからん」の意味、語源、使い方はもちろん、類語や「けしからん」と同じくよく使われる「もっとやれ」という言葉などについて詳しく解説しています。

けしからんの意味と語源

Young Woman Flowers Bouquet - Free photo on Pixabay (127053)

「けしからん」とは本来は悪い意味の言葉ですが、インターネットでは独特の意味で使われています。この記事では、主にインターネットで使われている「けしからん」の意味や語源について詳しく解説していきます。

けしからんの意味

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「けしからん」は元々は「道理から外れていて良くない」という意味です。相手の言動を非難する際に用います。また、自分の怒りや不満などを表す際に用いることもあります。しかし、近年は主にインターネットで別の使われ方をしています。

インターネットスラングとしての「けしからん」は相手を非難する言葉ではなく、むしろ褒め言葉です。男性がインターネット上の性的なコンテンツに対して、表面上は怒っているように見せながら実際には「もっと見たい」と思っている、という微妙な感情を表す際に「けしからん」という言葉を使っています。

近年は用法がさらに広がっており、ペットなどに対して単純に「可愛い」という意味で「けしからん」が使われる場合もあります。

けしからんの語源

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「けしからん」は、「怪し(けし)」という古語の未然形に打消しの助動詞「ぬ」が付いた「怪しからぬ」が変化した言葉です。「怪し」は「不思議だ」「異様だ」という意味であり、この「怪し」に打消しを付けることで「さらに異様だ」「もっと不思議だ」という意味になって現在の意味に変化していきました。

インターネットスラングとしての「けしからん」の語源ははっきりしていませんが、萩原一至の漫画「BASTARD」の22巻に現在のような意味で使われている台詞があり、これがインターネットで広まったのではないかと言われています。

けしからんの類語

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インターネットスラングとしての「けしからん」は少々特殊な用法ですが、本来の意味の「けしからん」にはさまざまな類語があります。ここでは「けしからん」の類語の意味や用法について詳しく解説します。

不届きな

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「不届き」とは「配慮が足りないこと」「道理に従わないこと」を意味する言葉です。「あいつは何て不届きなやつなんだ」「この不届き者め」などという形でよく使われています。

「不届き」を別の言葉と組み合わせて使う場合もあります。「不届き千万」「不届き至極」などがそうです。どちらも「不届き」という言葉に「千万(程度がはなはだしいという意味の接尾語)」「至極(この上ないという意味の接尾語)」という言葉を組み合わせて元の意味を強めています。

不純な

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「不純」とは「純粋ではない」という意味の言葉です。科学の分野では「主成分以外が混じっている」という意味で使われますが、一般的には「純真ではない」という意味で使われます。

例えば「内申点が欲しいという不純な理由で生徒会長に立候補する」という文の「不純な」は、「生徒会長として学校を良くしたいという純粋な気持ちからではなく、自分の内申点のため」という理由を「不純な」と形容しています。

邪心がある

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「邪心」とは「悪い心」「悪事をしようとする心」を意味する言葉です。「あいつには邪心がある」「思わず邪心を起こす」などの形で使います。

単に「悪いことを企んでいる」という意味だけではなく、相手に対して疑いの心を持っていることを「邪心がある」と表現することもあります。

「邪心」と似た意味の言葉に「悪心」があります。「邪心」と同じく「悪い心」という意味ですが、「悪心」は明確に他人に危害を加えようとする意志があることを意味します。

下心がある

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「下心」とは「心の奥底で何かをたくらんでいる」という意味の言葉です。似た意味の言葉で「本心」「心底」などがありますが、「本心」「心底」などは良い意味で使う場合があるのに対し、「下心」は悪い意味で使う場合がほとんどです。

例えば「今日は彼氏が妙に優しいが、下心があるんじゃないだろうか」は、「何か裏があって優しくしているのではないだろうか」という意味です。このように相手に対して疑念を抱いているときに「下心」という言葉が使われます。

よこしまな

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「よこしま」とは「道理に外れている」という意味の言葉です。漢字で「横しま」「邪」と書きますが、現在では平仮名で書かれることがほとんどです。

例えば「あまりよこしまなことを考えるなよ」の「よこしまなこと」とは、「道理に外れたこと」「正しくないこと」という意味です。

「よこしま」の本来の意味は「横を向いているさま」ですが、「横を向いている」が「元の方向からずれている」と解釈されて「道理に外れている」という意味になりました。元々の漢字表記は「横しま」であり、「邪」と書くのは当て字です。

たくらみを秘める

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