2019年5月24日 更新

神戸連続児童殺傷事件の真相は?加害者の現在の足取りと真犯人の可能性

今から21年前に発生した神戸連続児童殺傷事件。当時14歳の少年が逮捕され終結した事件ですが、実が真犯人は別にいる説が飛び交うなど不可みていきましょ解な点もあります。ここでは、神戸児童連毒殺人事件の真相や少年Aの現在についてまとめました。

事件発生から8日後の1997年(平成9年)6月4日神戸新聞社宛てに赤いインクで書かれた第二の犯行声明文が届きました。内容は事件の報道において「さかきばら」を「おにばら」と誤って読んだ事に対する抗議の内容と再び間違えた場合は報復するといった内容でした。そして、二通目の犯行声明文には校門前で発見された男児がくわえていた一通目の犯行声明文と同じ文書が同封されていました。
一通目の犯行声明文の5行目は「人の死が見たくて見たくてしょうがない」だが、「人の死が見たくてしょうがない」と変更されて報道されていました。しかし、神戸新聞社に同封されていた一通目の犯行声明文には、事件に関わった人物しか知ることができない「人の死が見たくて見たくてしょうがない」と書かれていたため、この声明文は犯人によるものだと断定されました。
のちに少年Aは新たに犯行声明文を書けば自分の筆跡が警察に分かってしまうと思ったと供述しています。捜査関係者によると少年Aが捜査対象に浮上して少年Aの作文などを調べたら、すぐに同一人物の筆跡だと分かったといいます。
二通目の犯行声明文が届いてから24日後の1997年(平成9年)6月28日朝、現場付近に住む少年Aに任意同行を求めました。当初、少年Aは犯行を否認していましたが、「筆跡が一致した。」と一通目の犯行声明文のカラーコピーを突きつけると、声を上げて泣き出し自供を始めました。同日午後7時5分、殺人及び死体遺棄の容疑で少年Aを逮捕し、同時に少年Aは通り魔事件に関しても犯行を認めました。

犯行声明文詳細

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少年Aこと酒鬼薔薇聖斗が書いた犯行声明文とはどのような内容だったのでしょうか。詳しくみていきましょう。

正門に置かれていた声明文

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少年Aは自分に捜査の目が向かないように男児の首を校門へ置くことを考えつきました。しかし、それだけでは不安に思った少年Aは捜査を撹乱するために偽りの犯人として犯行声明文を書くことを思いつきます。
少年Aはインパクトのある言葉はないかと考えているときに部屋にあったマンガ「瑪羅門の家族」第3巻の「積年の大怨に灼熱の裁きを」というタイトルを目にしました。「積年の大怨」であれば、短絡的犯行ではなく、長年のなった恨みを持ったある程度の年齢の人間が犯人だと思われるのではないかと思いました。原文の「灼熱の裁きを」の部分は、男児の頭部は焼いていないため「流血の裁きを」との表現に変更し引用しました。
さあゲームの始まりです
愚鈍な警察諸君
ボクを止めてみたまえ
ボクは殺しが愉快でたまらない
人の死が見たくて見たくてしょうがない
汚い野菜共には死の制裁を
積年の大怨に流血の裁きを
SHOOLL KILL
学校殺死の酒鬼薔薇

事件後郵送された声明文

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少年Aは警察に筆跡がバレる恐れがあったにもかかわらず、何故二通目の犯行声明文を出したのでしょうか。
この一連の事件の犯人は自分であるのに自分以外に犯人がいると報道されている為、報道されている犯人像になりきって手紙を書くことにしたと供述しています。そのため二通目の犯行声明文の内容は、少年Aが想像した犯人像が持っている動機がかかれており、少年Aの物語のようなものです。
神戸新聞社へ
この前ボクが出ている時にたまたま、テレビがついており、それを見ていたところ、報道人がボクの名を読み違えて「鬼薔薇」(オニバラ)と言っているのを聞いた
人の名を読み違えるなどこの上なく愚弄な行為である。表の紙に書いた文字は、暗号でも、謎かけでも当て字でもない。嘘偽りないボクの本名である。ボクが存在した瞬間からその名がついており、やりたいこともちゃんと決まっていた。しかし悲しいことにぼくには国籍がない。今までに自分の名で人から呼ばれたこともない。もしボクが生まれた時からボクのままであれば、わざわざ切断した頭部を中学校の正門に放置するなどという行動はとらないであろう やろうと思えば誰にも気づかれずにひっそりと殺人を楽しむ事もできたのである。ボクがわざわざ世間の注目を集めたのは、今までも、そしてこれからも透明な存在であり続けるボクを、せめてあなた達の空想の中でだけでも実在の人間として認めて頂きたいのである。それと同時に、透明な存在であるボクを造り出した義務教育と、義務教育を生み出した社会への復讐も忘れてはいない
だが単に復讐するだけなら、今まで背負っていた重荷を下ろすだけで、何も得ることができない
そこでぼくは、世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人に相談してみたのである。すると彼は、「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人を交えて復讐をゲームとして楽しみ、君の趣味を殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすれば得るものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけの新しい世界を作っていけると思いますよ。」
その言葉につき動かされるようにしてボクは今回の殺人ゲームを開始した。
しかし今となっても何故ボクが殺しが好きなのかは分からない。持って生まれた自然の性さがとしか言いようがないのである。殺しをしている時だけは日頃の憎悪から解放され、安らぎを得る事ができる。人の痛みのみが、ボクの痛みを和らげる事ができるのである。
最後に一言
この紙に書いた文でおおよそ理解して頂けたとは思うが、ボクは自分自身の存在に対して人並み以上の執着心を持っている。よって自分の名が読み違えられたり、自分の存在が汚される事には我慢ならないのである。今現在の警察の動きをうかがうと、どう見ても内心では面倒臭がっているのに、わざとらしくそれを誤魔化しているようにしか思えないのである。ボクの存在をもみ消そうとしているのではないのかね ボクはこのゲームに命をかけている。捕まればおそらく吊るされるであろう。だから警察も命をかけろとまでは言わないが、もっと怒りと執念を持ってぼくを追跡したまえ。今後一度でもボクの名を読み違えたり、またしらけさせるような事があれば一週間に三つの野菜を壊します。ボクが子供しか殺せない幼稚な犯罪者と思ったら大間違いである。
———— ボクには一人の人間を二度殺す能力が備わっている ————

加害者の奇怪な行動

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少年Aは男児を殺害した際にとうてい考えられないような奇怪な行動をしています。

なかなか死なない男児に腹を立てる

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首を絞めて殺そうとするがなかなか死なない男児に対し、少年Aは腹を立てます。男児の顔や頭を踵で蹴ったり顔を殴ったりしています。最後は、仰向けになった男児の腹部に馬乗りになり自分の靴紐を男児の首に巻き力一杯引いています。しばらく締め続けたところで男児は息絶えました。
なかなか死なない男児に腹を立てる一方で、「殺していること自体を楽しんでいた」男児が死んだと分かった時には「男児が自分だけのものになった」という満足感でいっぱいになったと述べています。時間がかかると犯行現場を目撃されるかもしれない焦りやなかなか自分の物にならないことへの怒りがあったのではないでしょうか。

首を切断し射精

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少年Aは男児の遺体を黒いビニール袋の上へ置き左手で男児の額のあたりを押さえながら、右手で首を切っていきました。この時、少年Aは「現実に人間の首を切っていると思うとエキサイティングな気持ちになった」と供述しています。切断後、しばらく地面に置き正面から鑑賞しながら「この不思議な光景は僕が作ったのだ」という満足感に浸り少年Aは首を切断して射精しました。
のちに「現実に人間の首を切っているんだなあと思うと、エキサイティングな気持ちになった」と供述しているように殺害時の興奮が性的興奮へと変わったのではないでしょうか。

切断した首との会話

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少年Aは切断した男児の頭部と男児が少年Aの声を借りたとして会話をしています。男児が「よくも殺しやがって 苦しかったじゃないか」という文句を言うと少年Aは「君があの時間にあそこにいたから悪いんじゃないか」といい返しました。すると、男児の首はさらに文句を言ったといいます。

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