2019年9月17日 更新

深川通り魔殺人事件の概要や犯人の生い立ちとは?犯人の現在の様子も

通行人を次々に殺害し、人質を使って立てこもりを続けた犯人。この事件は、犯人の逮捕される姿が世間に大きな衝撃を与えますが、それ以上に逮捕後の供述や落語家小遊三との関係も注目された事件です。この記事では、犯人の生い立ちから現在の様子など詳細にご紹介していきます。

目次

まことしやかに囁かれている犯行動機は、祖父の敵討ちという説です。川俣軍司の祖父は、深川通り魔殺人事件の数十年前、ある人物に殺害されています。今回、深川通り魔殺人事件で川俣軍司に殺害された主婦の1人は、祖父を殺害した人物の孫でした。

つまり、深川通り魔殺人事件の加害者と被害者には因縁があり、復讐の為に犯行を行ったという説です。しかし、復讐のためだけであれば、その人物だけを狙えばいいわけですし、そもそも祖父が犯した罪は孫に何ら関係ありません。

この説については、現在も賛否両論あります。

深川通り魔殺人事件の悲惨な現場

Crime Criminal Murder - Free image on Pixabay (636485)

深川通り魔殺人事件で怪我をしたり、死亡した多くは母親であり、側に幼い我が子を連れていました。その小さな命も、等事件の犠牲となります。犯行現場となった商店街の路上は、駆け付けた人々が助けを躊躇してしまうほど、悲惨でした。

ここから、川俣軍司が行った残忍な犯行と、事件現場の様子を詳細にご紹介していきましょう。これから紹介する悲劇と、その後に紹介する川俣軍司に下された判決とを照らし合わせて考えてみてください。

刺された少女の腹から腸が飛び出していた

Man Dead Death - Free image on Pixabay (636487)

川俣軍司が犯行に使用した凶器は、すし店で使用される鋭利で大きな包丁です。すし店で使用する包丁であったことから、日ごろから手入れをしていたと考えられますし、切れ味も一般家庭のそれとは比べものにならないでしょう。

その包丁を使い、当時3歳の少女の腹部を執拗に刺しました。刺された部分からは内臓が飛び出し、側にいた母親は必死に押さえようとします。しかし、その母親もまた、背中から数回川俣軍司に刺されてしまうのです。

それでも、幼い我が子を守ろうと、母親は助けを求めますが、川俣軍司はとどめとばかりに少女の胸を刺しました。

執拗に腹部や胸を刺した

Bloodbath Bath Crime - Free photo on Pixabay (636486)

深川通り魔殺人事件の犯行現場となった商店街の路上には、おびただしい量の血痕が飛び散りました。その理由は、川俣軍司が、執拗に腹部や胸部など大量出血が考えられる部位を狙ったからです。

母親の悲鳴や騒ぎを聞きつけ、店から出てきた女性の腹部を刺したり、現場に恐怖し立ちすくんでいた女性の上腹部を刺すなど、川俣軍司は冷静に腹を狙って犯行を続けました。狙われたのは、若い母親やバスから下車した老婆、店内から出てきた女性など、全て非力な女性でした。

柳刃包丁の刃先が欠けるほど殺戮を続けた

Kitchen Knife Blade - Free image on Pixabay (636489)

川俣軍司が犯行に使用した包丁は、柳刃包丁と呼ばれる包丁です。先端が鋭利に尖っており、長いものは30cm以上にもなります。料亭やすし屋で頻繁に使われるため、非常に頑丈に作られていますし、切れ味も衰えません。

このように丈夫な包丁だったにも関わらず、犯行の際刃先が欠けます。川俣軍司が非常に強い力で、人々を刺し続けた事がわかるでしょう。柳刃包丁の刃先が欠けた事によって、川俣軍司はこれ以上犯行を続けられないと考えました。そこで、たまたま通りかかった女性を欠けた包丁で脅し、連れ去ります。

「殺す」と脅し女性を約7時間拘束した

Abstract Aggression Arm - Free image on Pixabay (636493)

連れ去られる際、女性は当然、犯行現場を見た事でしょう。そして「今人を殺してきた」と囁かれたのですから、抵抗することはできません。恐怖に震える女性にたいして、川俣軍司は執拗に「殺す」と脅し、商店街の中にあった中華料理店に立てこもります。

立てこもっている最中、女性は殺すと脅されながら首や肩などを傷つけられました。地獄のような恐怖の時間は、それから7時間以上も続きます。この女性が逃げ出す勇気を持てたからこそ、犯人を逮捕することができたと言えるでしょう。女性が逃げ出さなければ、さらに被害が大きくなったとも考えられます。

川俣軍司の狂気的な発言集

Mma Network Cage - Free photo on Pixabay (636503)

深川通り魔殺人事件を起こした川俣軍司は、現行犯逮捕され、殺人や傷害で起訴されました。しかし、立てこもりの最中から、不可解な言動が多く、裁判でも狂気的な発言を繰り返し、遺族の気持ちを大きく傷つけます。

もちろん、裁判中も被害者にたいする反省の言葉は聞かれませんでした。ここからは、川俣軍司が発言した狂気的な言葉と、それらがどういった意味なのか詳しく解説していきましょう。

死んだ人間はこれも運命だ

Yell Shout Scream - Free photo on Pixabay (636505)

川俣軍司は裁判で被害者たちについて問われると、傍聴する遺族、判決を下す裁判官たちを逆なでする発言を繰り返します。その一つは、「死んだ人間はこれも運命だ」という発言です。

危害を加え、命を奪ったのは自分自身の行動であったにも関わらず、その日その時間にその場を通った被害者たちの運が悪かった、死ぬ運命だったという意味の発言を繰り返しました。このような発言から、善悪の判断が難しい何かしらの精神疾患を持っているのではないかと考えられます。

例え、精神疾患があったとしても、殺害されそれが運命だったと悪びれる素振りも見せず発言する加害者にたいして、被害者遺族はどのように感じたでしょうか。

殺された町人も幸せだろう

Speak Talk Microphone Tin - Free photo on Pixabay (636506)

川俣軍司は法廷で、自身を「サムライ」と表現しました。犯行に使用した包丁を、刀か何かだと考えたのでしょうか。そして、殺害した人々を、ただの「町人」だと表現します。

そして、「町人たちは侍に殺されたのだから幸せだろう」という理解不能な言葉を発しました。川俣軍司の思考としては、自身は身分が高く優れた人物であり、このような身分の自分に殺された人々は幸せだと言いたかったのでしょう。犯行当時、時代は昭和であり町人や侍などの身分は存在しません。

仮に、そのような身分が存在したとしても、侍に切り捨てられることは、名誉なことではないでしょう。裁判中、川俣軍司は終始、自分が行った犯罪行為を正しく認識していませんでした。

俺は正常で今度の事は真剣な気持ちでやった

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「サムライ」という発言や、「電波」という発言から、裁判の早い段階で川俣軍司に責任能力や善悪の判断能力がないのではないかと議論されました。川俣軍司の弁護士は、こういった事情を踏まえ、判決の情状酌量を狙います。

しかし川俣軍司自身は、奇怪な発言を繰り返すも、「俺は正常な気持ちで犯行に及んだ」と発言しました。意志を持ち、善悪を判断したうえで、小さな子供や非力な女性を殺害したと主張したのです。正常な判断能力、冷静な思考があれば、このような残忍な事件は起こしにくいと言えます。

川俣軍司はこの主張によって、真っ当な判決を受けたかったのか、それとも自分がおかしい人間ではないと主張したかったのか、その真相は不明です。

いつでも恨みを晴らさせてやる

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