チャウシェスクの落とし子とは?チャウシェスク政権後の現在の様子も

1960年代後半、社会主義共和国ルーマニアの国家元首チャウシェスクは人工妊娠中絶や離婚を禁止し、ルーマニアの人口は増えましたが、貧困による育児放棄で子供たちは養護施設に出され、劣悪な環境を飛び出しストリートチルドレンになり、現在どうなっているのでしょうか?

チャウシェスク政権後のルーマニアの子供たちは、共産主義国の貧しい家庭で食べ物を与えられることも、感情を伴う育児をされることもないまま、早い子は生まれてすぐに国有施設に入れられました。

同じく貧しい施設内でも「死ななければ減給されないので良い」と言う施設の従業員により、商品のようにずらっと並べられ、感情による育児など受けることなく、ひたすら針を変えないままの注射で大人を血を栄養補給とされ、全てに飢えた施設の子供達同士で殺し合いのようないじめが繰り返されていました。

心身ともに飢えきった子供たちは施設を飛び出し、次第に地下で暮らすようになりました。

エイズ感染率が高い

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ルーマニアの首都ブカレストは、北海道の北端とほぼ同緯度に位置しますが、年間の寒暖差が大きく、冬の平均気温は-1℃ですが時に-20℃近くまで低下し、夏の平均気温は24℃ですが時に40℃に達する日もあります。施設を飛び出した子供たちは必然的に地下で暮らし始めました。

お金を全く持たない子供たちは、男女問わずに売春でわずかなお金を稼ぎ、食べ物よりオーロラック(Aurolac)という1袋85円のシンナーを吸ったほうが手っ取り早く空腹を紛らわせると知り、そこからドラッグ中毒になり、助け合いながら生きる子供たちは注射針を変えないまま同じ注射器を使いはじめました。

このことにより、エイズ感染率が一気に高まりました。

治療を受けるスベもない

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エイズを発症してからそのまま放置すると、末期のエイズになることは簡単です。ですが、物乞いとゴミ漁りの生活を余儀なくされ、オーロラック(Aurolac)という1袋85円のシンナーを嗅いでいると、病院で抗ウイルス剤の処方をしてもらえません。

ナチスによるユダヤ人絶滅政策を「ホロコースト」と呼ばれますが、『ロマ』と呼ばれるジプシーが多いルーマニアには「ポライモス」と呼ばれる人絶滅政策が行われ、アウシュヴィッツ収容所で2万人殺され、今でも根強い差別を受けています。

落とし子は次第に地下へと

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親に捨てられ、施設でも貧困と暴力による地獄のような生活を余儀なくされた「チャウシェスクの落し子」は施設を逃げ出しますが、もちろん住む家などありません。

男女共に物乞いをゴミ漁りと、売春で生きていくしか選択肢のない「チャウシェスクの落し子」は、北海道の北部と同じ緯度にあり、-20~40℃と寒暖差が激しいブカレストに集まり始め、いつ危害を加えられ殺されるかわからない危険な路上で生活するよりも、地下で暮らし始めました。

全員がHIV感染者、1/4が結核

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施設を逃げるように飛び出した「チャウシェスクの落し子」は、地下の下水道で暮らし始めますが、ここは社会から不要とされる人間と麻薬患者の住む地下王国です。

地下住民は、親に捨てられた先の施設で、不十分な検査と注射器の使いまわしで栄養剤代わりに大人の血液を輸血された結果、全員がHIVポジティブであり、4分の1は結核患者でもあります。身を寄せ合って暖房用の配管で暖を取り、体を温めるためにオーロラック(Aurolac)という1袋85円のシンナーを吸います。

売春行為を行い感染者増加

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「チャウシェスクの落し子」は、もちろん身寄りになる人もいません。全くお金がなく、地下の下水道で暮らし始めることになり、最低限生きていくのに必要なお金を得るために、男女問わず特に西ヨーロッパからの人を相手に売春行為を行い、セックスツアーの観光客からヨーロッパ地域にエイズ患者が急激に増加しました。

観光客側は、後先考えずにコンドームを使用せず、売春している子供らも貧しさからコンドームを購入できないという事情から、爆発的にエイズ患者が増えました。

多数の問題行為

Transylvania Citadel Medieval - Free photo on Pixabay (553085)

どこの国も同じですが、お金がなく、お金を稼ぐための教育も受けていなければ、手っ取り早くお金を稼ぐ方法は『犯罪』しかありません。

ルーマニア国内では売春行為が禁止されていますし、もちろんスリやドラッグの販売も違法です。しかし、一番手っ取り早くお金を稼ぐ方法は、危険を犯してまでも犯罪に走るしか道はないのです。

この犯罪は、次第に組織化されていくことになり、組織同士での犯罪の取り合いから、殺し合いに発展することもありました。

Bruce Leeという人物

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世界中の「ヤバい場所」を巡る異色の旅番組『クレイジージャーニー』で、番組の人気リポーター・丸山ゴンザレスが「チャウシェスクの落し子」が暮らし始めたルーマニアの『マンホールシティー』と言う場所に潜入しました。

ここに住むみんなが『ボス』と呼びしたい恐れる人物が、太ももに「下水道の王」とタトゥーを入れた40代の男『ブルース・リー』でした。

家族から捨てられた孤児を集め「地下で暮らす人々は皆家族だ」と、家族にもらうべく身の安全とアドバイスを確保したと言われる人です。

性犯罪者から子どもを保護

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日本ではあまり知られていないのですが、ヨーロッパは『性』に対しての考え方が日本とは全く異なります。夏になると男女共に上半身裸で水辺で過ごしたり、サウナでも男女共に殆ど裸で入ったりします。

なので、一言で『売春』と言っても、日本人の想像を遥かに超えた行為がされます。開放的すぎる『性』の感覚を持つヨーロッパでは、逆に日本人の恥じらいの『性』に対する興味は異常なものです。

「チャウシェスクの落し子」に課される『売春』は、子供から大人まで想像を絶するもので、組織同士で命がけで行われたものでしたが「ブルース・リーの傘下のものだ」と言うと、とりあえず身の安全は保証されたのです。

安全な場所の提供

Brothers Family Siblings - Free photo on Pixabay (553090)

ヨーロッパの人の考え方は、日本人とは全く違うと考えてよく、特に東ヨーロッパは未だに『ヒットラー』思考が残り、男性でも夜中に一人で出歩くことは非常に危険です。

日本では、路上生活者が見られる地位域もありますが、「チャウシェスクの落し子」が住むルーマニアのブカレストでは、路上に生活するということは襲われ残虐な暴力を受けて『死』に直結することになります。

気温の差も、夏は40℃になり冬は-20℃になるため『ブルース・リー』が治める地下で暮らすのが幸せに感じられるほどなのです。

父親が薬の売人であった

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