2021年5月14日 更新

チャウシェスクの落とし子とは?チャウシェスク政権後の現在の様子も

1960年代後半、社会主義共和国ルーマニアの国家元首チャウシェスクは人工妊娠中絶や離婚を禁止し、ルーマニアの人口は増えましたが、貧困による育児放棄で子供たちは養護施設に出され、劣悪な環境を飛び出しストリートチルドレンになり、現在どうなっているのでしょうか?

悲惨な子どもたちを多数生み出してしまったチャウシェスク政権ですが、実はこのチャウシェスクの落とし子を元ネタにしたアニメが存在しています。「Black Lagoon」という原作漫画の「Bloodsport Fairy tale」という章に登場するヘンゼルとグレーテルという双子はチャウシェスクの落とし子が元ネタとなっています。

二人は暗殺者として生き、漫画でもアニメでも人気の高い存在です。興味がある方は、ぜひ原作やアニメに目を通してみてください。

チャウシェスク政権の犠牲者

Romania Country Europe - Free vector graphic on Pixabay (553104)

チャウシェスクは、ゲオルギウ・デジの庇護を受け出世した、ただのラッキーな革命者です。1953年にスターリンが死亡し、1965年にチャウシェスクが権力を握って以来、ルーマニア政治は、民族主義、反ユダヤ主義の色合いを帯び、国民を分裂させるために少数派は意図的に差別されました。

政治をエリートたちに牛耳られていたチャウシェスクは殺され、右翼とポスト『スターリン主義』の社会主義政策は基本的に同じままですが、欧州連合加盟の為の基準を満たすためだけに、厳しい金融引き締め政策が遂行され、国有企業が民営化されただけです。

政治エリート内部では、権力、影響力、財源を求める熾烈な戦いが荒れ狂い、政治家全員が社会の重荷を一般大衆に押しつけ、なんの罪もない子供たちがただたくさん産み落とされ、2019年度の1カ月の最低収入が税金と社会保険料引取後に1312レウ(1レウ28円で36736円)という苦しい生活を余儀なくされています。

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