2019年2月22日 更新

サイレントベビーの特徴と原因は?診断する方法と治し方も

親の手を煩わせない良い子。実はそれってサイレントベビーかも。 サイレントベビーの特徴は?原因や治し方、医学的な診断は?そのまま成長したらその後はどんな子供になるのか、また、サイレントベビーとスマホや二人目育児との関係はあるのかをまとめました。

Mobile Phone Smartphone · Free photo on Pixabay (70414)

赤ちゃんが呼んでいるのに、ラインの返信を優先していませんか?「返信が終わってからね」と言い、赤ちゃんを後回しにしていませんか?

後回しにされた赤ちゃんは、話しかけても相手をしてもらえないと感じ、サイレントベビーになってしまうかもしれません。

スマホ動画で赤ちゃんをあやして放置

Baby Boy Child · Free photo on Pixabay (70440)

スマホは、赤ちゃんでも慣れてしまえば操作ができるようになります。さらに、赤ちゃんの興味を引くゲームや動画を簡単に見ることができてしまいます。
ご飯を使っている間など赤ちゃんに大人しく待っていて欲しい時は、スマホを見せて遊ばせることもあるのではないでしょうか。

最初は、ママが忙しい時だけ渡していたスマホも、赤ちゃんが静かにしていてくれる便利さから、ママの手が空いている時でもスマホに子供をあやしてもらうことが増えてしまうことがあります。 

ママの手が空いているときは、赤ちゃんとコミュニーケーションを取れる大切な時間のはず。スマホにお守りをしてもらうことで、親子のコミュニケーションが不足し、サイレントベビーになってしまう可能性が高まってしまうのです。

二人目はサイレントベビーになりやすい?その理由は?

Brothers Family Siblings · Free photo on Pixabay (69221)

二人目の子どもが生まれると、上の子は赤ちゃん返りなどして、ママの気を引こうとします。赤ちゃんが泣いているときに限って、上の子はママにかまってもらおうとします。

ママはそんな上の子のケアをしなくてはいけません。そうすると、下の子と関わる時間が減ってしまいがちになり、下の子とのコミュニケーションが不足し、サイレントベビーになりやすいと言われています。

しかし、サイレントベビーは、相当の時間放置することを繰り返さない限りはなりません。何人目であっても、一人目と比べれば関わる時間が減っていたとしても、「おむつを替える」「泣いたら抱っこする」という当たり前のお世話ができていれば、心配ありません。

サイレントベビーと児童虐待の密接な関係

Portrayal Portrait Crying · Free photo on Pixabay (70034)

体罰のような目に見える虐待から、お世話をしない育児放棄など、様々な虐待が世の中にはあります。虐待を受けると、親を怒らせないようにと、感情を表さないサイレントベビーになってしまうかもしれません。

「虐待しているつもりはなかった。躾の一環だ」という主張をする親がいます。しかし、虐待をしているつもりがなくても、赤ちゃんが怖がったり不安に思えば、それは虐待に当たる可能性があります。

自分がしている行動が、本当に虐待ではないかをチェックしてみましょう。もし、当てはまることがあったり、心配なことがある場合には、一人で悩まずに保健師や児童相談所に相談してみてください。

ネグレクト

Music Kids Children · Free photo on Pixabay (69235)

ネグレクトとは、元々は「無視する」という意味です。20世紀後半からは、「育児放棄」という意味でも使われるようになりました。

育児放棄という意味のネグレクトは、食事を与えなかったり、病院に連れて行かなかったり、衣服を不潔なまま放置することなどを指します。最近では、スマホに夢中で育児放棄することをスマホネグレクトと呼びます。

ネグレクトを受けて育った赤ちゃんは、泣いてもお世話をしてもらえないことから諦めることを覚え、泣かなかったり、無表情な子供になる可能性があります。

身体的虐待

Fear Woman Stop Violence Against · Free photo on Pixabay (70045)

典型的な虐待です。殴る、蹴る、首を絞める、溺れさせるなどの暴行を指します。

行き過ぎた虐待は、時には死をも招きます。傷が残る残らないにかかわらず、このような行為は、躾ではなく虐待に当たります。
 (72877)

大人が、感情ではなく相手を考えて理解してもらうためにお尻を叩いたりすることは、躾といえる場合もあります。一概に、ここからが躾でここからが虐待とは言えませんが、子供がおびえるようになったら、それは躾ではなく、虐待かもしれません。

身体的虐待を受けた赤ちゃんは、大人の顔色をうかがうようになり、笑わない、自分の感情を表すことができない子供になってしまう可能性があります。

精神的虐待

Children'S Eyes Blue Eye · Free photo on Pixabay (70033)

精神的虐待とは、大声で怒鳴りつけたり脅したり、兄弟間で差別をしたり、「あんたなんか産まなきゃよかった」など子供を否定する言葉を言ったり、DV(ドメスティックバイオレンス)を子供に見せたりすることを言います。このような行為を繰り返すと、子供の心は死んでしまいます。

自己肯定感の低く、周りとのコミュニケーションを取ることができないサイレントベビーとなってしまうかもしれません。

性的虐待

Desperate Sad Depressed · Free photo on Pixabay (70419)

性的虐待は、性的な行為を強要したり、性器を見せたり、性行為を見せたりすることが挙げられます。まだ赤ちゃんなのに、と考えるかもしれませんが、世の中にはさまざまな性癖の人がおり、老若男女どの人がターゲットになってもおかしくないのです。

性的虐待は、受けている本人が性的虐待と理解できていない場合や、口止めされていたり、恥ずかしくて言えなかったりする場合があり、発見が遅れがちです。実際に幼い子供がターゲットになったケースもありますので、注意を払う必要があります。

性的虐待を受けた子供も、他の虐待を受けた子供と同じように、心が壊れてしまうでしょう。

サイレントベビーの診断は病院に行くべき?

Medical Appointment Doctor · Free photo on Pixabay (69233)

サイレントベビーは病気ではないため、受診しても診断名が付くわけではありません。そのため、病院での治療もありません。

サイレントベビーは、後天的に周りの環境によって、表現が乏しくなる症状です。先天的に大人しい性格の子である場合や発達障害の場合など、その子がおとなしいことには、様々な理由があります。
Woman Solitude Sadness · Free photo on Pixabay (71526)

発達障害などの病名がつくのは、大体3歳以降です。コミュニケーションが十分に取れない赤ちゃんの段階では、病院でも判断ができないものです。

目が合わない、話しかけても振り向かない、という場合は、サイレントベビーよりも、目や耳が正常であるかの検査がまず必要となります。各機能が正常であるのであれば、サイレントベビーである可能性も考えられます。

3 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪