2019年2月22日 更新

サイレントベビーの特徴と原因は?診断する方法と治し方も

親の手を煩わせない良い子。実はそれってサイレントベビーかも。 サイレントベビーの特徴は?原因や治し方、医学的な診断は?そのまま成長したらその後はどんな子供になるのか、また、サイレントベビーとスマホや二人目育児との関係はあるのかをまとめました。

サイレントベビーとは?

Baby Girl Sleeping · Free photo on Pixabay (69220)

表情や感情が乏しく、あまり泣かない・笑わない子供のことをサイレントベビーといい、お腹が空いたときやおむつが汚れて気持ち悪い時でも、泣かないと言われています。サイレントベビーとは、その言葉が示す通り「静かな赤ちゃん」を指します。

サイレントベビーは、病名や医学用語ではなく、1990年に小児科医の柳澤慧氏が発表した和製英語で、泣かない・話さないといったおとなしい傾向のある赤ちゃんを総称して、そう呼んでいます。明確な基準があるわけでも、統計結果があるわけでもありません。

ですが、コミュニケーション能力が豊かな子供に育って欲しいと願うママにとって、子育てをする上で気になる項目の一つでしょう。また、サイレントベビーを知ることで、そこに潜むサイレントベビーとは違う病気に気づくきっかけになるかもしれません。

サイレントベビーの特徴

Baby Teddy Bear Play · Free photo on Pixabay (69246)

サイレントベビーの特徴はどういったものがあるのでしょうか。泣くことが仕事であるはずの赤ちゃんが静かということが、「手がかからなくて良い子」と簡単に考えないようにしましょう。

ただし、もし全ての症状に当てはまっていたからといって、サイレントベビーとは限りません。サイレントベビーにしたくないと思ったら、「サイレントベビーかどうか」にこだわるのではなく、後述する予防法や治し方を参考にして、赤ちゃんとコミュニケーションを取ってみてください。

赤ちゃんが泣かない

Children'S Eyes Blue Eye · Free photo on Pixabay (72479)

「泣かないこと」は、サイレントベビーの最大の特徴です。本来、赤ちゃんは泣くことが仕事です。

なぜならば、赤ちゃんは言葉を話せないため、自分の欲求を伝えるためには「泣く」ということをするしかないのです。一人では何もできない赤ちゃんは、生きるためには泣いて周りに助けてもらう必要があります。
Baby Young People · Free photo on Pixabay (70373)

空腹などの生命を維持するために必要なことでさえ泣かない場合は、「大人しい性格」と一括りにすべきではなく、サイレントベビーの可能性を考えましょう。ただし、ママが常に赤ちゃんを観察しお世話をしている場合は、わざわざ泣く必要がないために泣かないという可能性もあり得ます。

泣かないことには赤ちゃんなりの理由があるはずなので、しっかり観察すべき項目の一つといえるでしょう。

周囲への関心が薄い

Baby Kid Child · Free photo on Pixabay (69285)

赤ちゃんは、目や耳から受ける刺激に興味深々。ママやパパが目を見つめると見つめ返してきますし、話しかけると振り向きます。
もし、赤ちゃんと目が合わなかったり、呼びかけても振り向かない場合は、サイレントベビーの可能性があります。ですが、実は目が見えていない場合や、耳が聞こえていない場合など、他の病気の可能性もあります。

反応がない場合は、サイレントベビーとしてではなく、まずは目や耳の検査を受けてみるといいでしょう。
Woman Girl Curler · Free photo on Pixabay (70358)

赤ちゃんは、ママやパパがいなくなると不安になり、探して泣くものです。いわゆる、後追いです。

後追いが始まると、ママはトイレに一人で行くことすら難しくなります。ところが、サイレントベビーの場合は、周りに関心が薄いため、ママやパパがいなくなっても気にしない場合があります。

また、周りとのコミュニケーションを諦めてしまっているサイレントベビーは、周囲への関心の薄さから指差しをしない傾向があります。

あまり笑わない

People Woman Mother · Free photo on Pixabay (70011)

赤ちゃんは、生後2.3ヶ月になると、笑っているわけではないけれど笑っているように見える生理的微笑は徐々に消失し、自分の意思で笑う社会的微笑をするようになります。社会的微笑は、赤ちゃんに笑いかけることで、赤ちゃんが学習し、マネをして笑うようになります。

ですが、サイレントベビーはその時期になっても、笑うことが少ないのです。笑わないということは、赤ちゃんが学習できるほど笑いかけていないという可能性があります。

ただし、笑うことは生命の維持に直結しないので、赤ちゃんは必ずしも笑う必要がなく、個人差が大きい項目です。

言語の発達が遅い

Portrait Women Vintage · Free photo on Pixabay (70007)

赤ちゃんは、生後4〜6か月になると、「あーあー」「まんまん」などの喃語を話し始めます。喃語が出ない場合は、サイレントベビーの可能性が。

赤ちゃんは、聞いた言葉を泉のようにため込み、その言葉の泉があふれたときに、言葉をしゃべりだします。声かけが不足していると、言葉の泉がたまらず、言葉の発達が遅れてしまうのです。
Baby Girl Look · Free photo on Pixabay (72856)

ただし、言葉の発達は特に個人差が大きいと言われています。たくさん声かけをしても、なかなかお話しないのんびりやさんもいますし、赤ちゃんの時は話さなくても喃語を飛ばしていきなり大人の言葉を話しだす子もいます。

話さないということだけで安易に判断せず、他の症状と併せて考えるようにしましょう。

あやしても反応が薄い

Baby Face Portrait · Free photo on Pixabay (69283)

笑顔を見たくてあやしても、笑ってくれないのがサイレントベビー。周りに関心がないため、周りで何が起きていても興味を示すことが少ないのです。

しかし、赤ちゃんにも都合があり、あやしてもらいたい気分ではないだけかもしれません。赤ちゃんのツボでないあやし方をしているだけの可能性もあります。

あまり動き回らない

Children Run Running · Free photo on Pixabay (70392)

赤ちゃんは、手足を上手に使うことができるようになってきます。赤ちゃんは、生後2.3か月には「ハンドリガード」という赤ちゃんが自分の手の動きをじっと見るしぐさをしたり、自分の足を捕まえて口に持っていってみたり、バタバタ動いてみたり、自分の体の動きに興味深々です。

しかし、サイレントベビーは、周囲への関心が薄いうえに、自分自身への興味すら無くしてしまい、あまり動き回らない傾向があります。

1 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪